眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年11月23日(火)

2021年冬北海道旅行5日目

 

電気を点けたまま寝落ちしてしまった。消さないと消さないと、と思っていたけれど、ぐったりとした体が動くことはなかった。浅い眠り。6時に目が覚めて、電気を消さないとといくつかの電気を消す。眠たい、眠たいよりもだるいほうが強い。流石に4泊5日は長かったようだ。昨日の段階で既に、「早く家に帰りたい」という気分が高まって来ていた。昨日はほぼ室内、それもホテルでだらだらしていただけなのに、自宅以外は全て「外」という意識が強いせいか、この旅行の間はずっと「ひらきっぱなし」だった。ずっと「ひらきっぱなし」だと心の底から落ち着くことはなく、常にそわそわしている感じ。そんな状態からも今日でようやく解放される。しかし、自宅に帰り着く頃にはすっかり夜で、家でのんびりすることもほとんど出来ないままに明日の仕事のため、早めに寝ないといけないのか。ぎりぎりまで旅行するのはもしかしたら私には合っていないのかもしれない。丸一日、自宅でのんびりする時間を設けないと、仕事に対するモチベーションが湧かない。まあ、今の仕事に対してモチベーションを感じたことなど一度もないのだけれど。

 

 

朝はビュッフェ。昨日はお昼のお寿司以降、ご飯というものを口にしていなかったので、流石にお腹が空いていた。でも眠気の方が強くて、このままチェックアウトぎりぎりまで寝ていようかという欲望に負けそうになる。でも、最終的に食欲が勝ち、なんとか体を起こし、8時過ぎに部屋を出る。ビュッフェ会場は普段の場所とは異なり、広い宴会場みたいなところになっていた。ビニールの手袋をして、料理を自分の皿に移し替えるスタイルをとっていた。取り立てて美味しそうな料理が並べられているわけではない。ただ、料理人がその場で作ってくれるスクランブルエッグは美味しくて、おかわりをしてしまった。デザートも用意されていて、市販されているシャトレーゼのヨーグルトやアイス、ケーキの類が豊富にあり、そこに人が集中していた。このホテルは小さい子どもを引き連れている家族連れが泊まるようなホテルで、一人で泊まっている人なんてほとんど見かけなかった。宴会場では子どもの元気な声がそこかしこから聞こえて来て、でも大半の子どもはまだ眠気を抱えているせいかぼんやりとした顔をしていた。

 

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30分ほど食事を楽しみ、再び自室に戻って、まだ書けていない日記を思い出しながら書く。今日で旅が終わることに体がついていかない。2日目までは、「まだまだたっぷりと残されている」と思っていたが、3日目から時間の流れが妙に早くなり、気づいたら最終日。でも、したいことはほぼ出来たので悔いはほぼない(「だるま」のジンギスカンを食べたかったが、また今度)。10時にホテル発のバスが出ているので、9時40分過ぎに部屋を出る。外を見るとぽつりぽつりと小雪が降っている。もしかしたら今回の旅で初めて雪が降っているのではないか。旅行に出る前は「11月後半の寒さに耐えられるだろうか」と不安だったが、蓋を開けてみると寒さを感じる瞬間はほとんどなかった。こんなことならコートなんて持ってくるんじゃなかった。バスが来て、それに乗って札幌駅を目指す。何気なく外を見ていると、なんとはない景色がずっと広がっていて、極端な考えかもしれないが、日本だったら大抵のところは同じような景色が広がっているんだろうなとぼんやり思った。

 

 

40分ほどで札幌駅に着く。今日のお昼ご飯は3度目のトリトンにしようと決めていて、大きなカバンをコインロッカーにしまうと、バス停に急いで向かった。

 

 

途中、かに本家を見つける。こっちの蟹の方が見栄えがいい。

 

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バスが来て、それに乗ってトリトンのある方に向かう。バスに乗っているのはここに住む人たちで、観光客は私一人くらいしかいなった。10分ほど乗って、北5条西24丁目で降りる。すぐにトリトンを発見する。11時を20分過ぎていて、駐車場には空きがなかった。受付を済ませると、90分の待ち時間をどこで潰そうかと頭を悩ませる。近くにまいばすけっとがあったので、そこで商品を眺める。リボンナポリンを飲めるのもこれが最後になってしまうのだろう。なんだか寂しくなってきた。今回の旅で、北海道でしか食べられないものをたくさん食べて、もうこれ以上食べられないよ、と苦しんでしまうほどにお腹がいっぱいだけれど、最後のご飯はトリトンのお寿司が良かったのだ。トリトンに戻り、椅子に座って順番を待つ。

 

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約40分待って、順番が来る。前回と同じような席である。前々回の興奮が忘れられなくて、本まぐろ赤身を頼もうとするが、「準備中」となっていて、注文できなかった。今回の来訪の一番の目的は本まぐろの赤身を食べることだったので、もし食べ終わる頃までに復活していなかったら悲しい気持ちになるんだろうな、としょんぼりする。気を取り直して、生サーモン、そして黒瀬ぶりを注文。すぐに届き、集中しながら食べる。相変わらずの圧倒的な旨さ。ぶりは今回が初だけれど、ここまでに脂がのっていて、それでいて嫌味な感じにならないぶりを食べるのは初めてかもしれない。そして安定の生サーモンである。心をぐわんぐわん揺さぶられるのに、一皿300円ってバグでしかないでしょう。ふつうのサーモンを食べていないけれど、それで中途半端な喜びを感じるくらいなら、飽きるまで生サーモンを食べ続けるよ。タッチパネルを見ていると、本まぐろの赤身が注文できるようになっていたので、すかさず注文。少しして届いたそれは、前々回に食べたのとは少し違うようだった。おそらくだけれど、冷凍していたのを今しがた解凍したのだろう。口に入れると、さっきまで冷凍されていた冷たさを感じる。咀嚼した時の、まだ完全には解凍されていないですよ、という悲しいお知らせ。もはやこれは前々回の代物とは別物と言わざるを得なかった。悲しい、でも生物は運が付き纏うから、私は今回はついていなかったということだ。こんなことで悲しくなっている場合ではない。美味しいお寿司は他にもあるはずだ。ということで、これも今回が初の道東さんまを食べる。美味しいけれど、生サーモンのように突き抜ける何かはないかな。生サーモンの2皿目をはさんで、いくらを食べる。普段食べるようないくらとはレベルが違う美味しさだけれど、いくらも美味しさに限界があるのかも知らないと思う。次に活〆真鯛を。これは間違いない。口に入れて、咀嚼した時に旨味が口いっぱいに広がって、食べ終わったあともしばらくは幸せが続いている。回転寿司屋さんでこれほどのレベルのネタが提供されていることに今更ながら驚く。札幌の人たちは日常的にこんなにも美味しいお寿司を食べているのか。そりゃ、東京の回転寿司に来たらあれだけ悪口を溢すわけだ。でも、私がまだ年端のいかない子どもだった頃に比べて、回転寿司のネタのレベルも上がって来ているとは思う。さすがにトリトンには足元にも及ばないが。

 

 

7皿を食べ終えて、お腹に苦しさを感じ始める。ここで食べ終わるのが最適解だということは痛いほど分かっている。でも、次にこのお店に来れるのはいつになるか分からない。東京にもスカイツリーのところと池袋にはあるけれど、そこのネタと札幌のお店のネタはたぶんレベルが違うだろう。せっかく有休をいくつか合わせて北海道まで来たんだから、ちょっとだけ無理してもいいんじゃないか。ということで、本まぐろの赤身に再挑戦。まだ冷凍だった...。そんなことはすぐに忘れ、ここで活ほっき(363円)を食べる。うわ、これは北海道で食べるか、もしくはお皿が回らないお店に行かなければ食べられないレベルのほっきだ。あっさりしているけれど、噛めば噛むほどじゅわっとほっきの甘みが口いっぱいに広がる。幸せすぎる。でもお腹はすでに限界を迎えつつある。どうする。ここで終わるか。最後にあれで〆るか。ほんの一瞬の逡巡の末、生サーモンを注文。安定の大きさの生サーモンが届く。口に入れて咀嚼して、私はもうここに住んで、毎食、お寿司を食べること。生業にしたい衝動で馬鹿になりそうになった......。

 

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これだけ食べて、3,355円なことに驚きを隠せない。ここからスマイルクーポンを使って、1,300円でこんなにも幸せになれるのだから、札幌に行くなら今のうちです......。

 

 

すっかり幸せに満たされてしまって、もうこのまま明日の仕事なんて放り投げて、どこかのビジネスホテルでだらだらと過ごしたい欲望が湧き上がったが、一瞬でそれを潰して駅へと向かう。西28丁目駅から大通駅を目指す。当分はここに来ることはないだろう、もしかしたらもう二度とここに来ることはないのではないか。と思うと、急に寂しさを感じて、でもお腹がいっぱいで苦しかったので、淋しさはすぐに廃れた。

 

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大通駅に着く。特にこれといったしたいことはない。5日間の旅でしたいことは目一杯した。残り時間はのんびり本でも眺めるか。ということで、今回の旅で2度目のジュンク堂書店へ。相変わらずの大きさに再び感動しつつ、仔細に棚のラインナップを眺める。ここの本屋さんが札幌市民の知性を支えていると言っても過言ではないほどに充実のラインナップで、もし札幌に転勤することになっても、この本屋さんとトリトンがあるからなんとかやっていけるだろうと夢想する。昨日は行かなかった4階の漫画本のコーナーもこれまた充実しており、もしまた札幌に訪れる機会に恵まれたら、ここは是非とも再訪したいと思った。

 

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気づくと1時間が経っていて、急いで札幌駅へ向かう。風が特段強いわけではないのだけれど、今日は今までとは比べものにならないほどの寒さがじわじわと襲ってきて、これが北海道の本当の寒さなのだろうか、それが来る前に旅が終わって本当によかった。札幌駅に着き、コインロッカーの場所を忘れてしまったので勘で歩いていると運良く発見。重たい鞄を背負い、JR札幌駅へ向かう。よかった、まだ電車は来ていなかった。

 


15時11分発の「JR快速エアポート152号」に乗り、新千歳空港に向かう。

 

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家に帰り着いたのが22時過ぎ。部屋の扉を開け、ごちゃごちゃした景色が広がっているのを見ると、ふわっとした安心感に包まれた。旅の一番の醍醐味は、旅から自宅へ帰って来た時の、得も言われぬ安心感ではないだろうか。

 

 

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朝飯:ビュッフェ
昼飯:お寿司
晩飯:なし

 

歩数:15,059歩