眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

ゆっくりと時間ののびる

まるでとまっているかのような、そんな速度で時間がのびる。この部屋に入ったからには、誰にも時間を邪魔させない。たくさん働いた自分へのご褒美に、音楽を聴いて、本を読む。そんな些細な行動がいちいち意味を含むので、より時間がのびる。あっという間の時はすぐにちぎれるのに、今日に限ってゆっくりと時間がのびる。

 

 

待ってても誰も呼びにこなかった。人混みの中で立ち尽くしていても、次から次へと人がぶつかってくるだけで、震えたこの手を握ってくれる人はいなかった。

 

 

孤独を紛らわせるために文章を書く。思ってもいないことをつらつらと書き連ねる。書けば書くほど自分という存在の醜さを思い知る。我儘な子どもの時から根本のぶぶんはなにも変わっていなくて、呆れ果てても愚痴を零せる相手がいない。

 

 

ゆっくりと時間ののびる、その運動に身を委せる。大切な時はいつも一人で退屈を紛らわせていた。