眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

信じ続けたことはあっけなく崩れ去ってしまう

どんな経緯でそれを信じていたのか忘れてしまうくらい、昔からそれを信じていた。それさえ守っておけば人間的な生活を送れるものだと思っていた。それは今までの私の人生をそっと照らしてくれる、まるで私がこの世界の主人公であるかのように思わせてくれる存在だった。いつだってそれが私の側にいてくれた。

 

 

あっけなく別れは来る。そもそも出会っていなかったと考えた方がいろんな辻褄が合うほど、それはあっけなく私の前から姿を消した。お別れの言葉を言うことも出来ず、ただ立ち尽くしてぼーっと夕焼けを見ていた。やけに赤い夕焼けが妙に腹立たしかった。

 

 

それがこの世界には存在しないことを周りの人間はとっくの昔に知っていて、他の人も同じようなもんだと思っていた、そうだ。そうなんだ、普通の人はそんなにも早い段階でそれとお別れをするんだ。どうして私はこんなにも長い間、信じ続けていたんだろうか。

 

 

今はただ、それが消え去ってしまったことに呆気に取られていて、これからどのように人生の駒を進めていけばいいかまでは考えられない。時間の流れる速度がやたらと遅い。夜はまだ続く。明日は既に休みみたいなもので、なんだかずっとこのまま、変な気分のままで生きていくような気がしているよ。