眠たげな猫の傍で

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世界の果てで眠っていたいな

UNISON SQUARE GARDEN Tour 2021-2022「Patrick Vegee」@千葉県文化会館(2021.10.19)感想

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やっとこの日を無事に迎えられたことを嬉しく思う。「Patrick Vegee」が発売されたのはもう1年も前のことになるのか。あれからいろんなことがあったなあ......。本当だったら去年のうちに「Patrick Vegee」の曲をライブで聴けたんだろうけれど、新型コロナの感染拡大により「Patrick Vegee」ツアーは2020年に開催されず、その代わりに新しい生活様式に合わせたこんなライブが開催された。

 

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着席指定のライブ。これはこれでとても面白い試みで、だけど曲数が少ないのでちょっと物足りなく感じた。「Patrick Vegee」の曲はこのライブでは「夏影テールライト」、「世界はファンシー」、「Phantom Joke」の3曲を演奏してくれた

 

 

ライブをしないと死ぬ、だからライブをし続ける、という信念のもと2021年も彼らはライブをし続けた。まずは「Normal」と題された、中身は全然Normalではないライブを敢行。ライブハウスの倍率がえげつなく、救済措置としてのぴあアリーナMMでようやく参加できた。選曲の妙と、それに何より存分に彼らを楽しめることが何よりのご褒美。

 

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まだまだ通常営業しない彼ら。過去のライブを再現する、という名目で2つのライブを敢行。「Spring Spring Spring」も、「CIDER ROAD」も、どちらも好きなライブなので*1、それを再体験することは同時に今の彼らを確認する作業でもあった。願わくば、「Catch In The Spy」のリバイバルもいつか、どこかで......。

 

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前置きが長くなった。4つのツアーを経て、新型コロナの感染状況もだいぶ落ち着き、今、遂に、ようやく、「Patrick Vegee」のツアーが敢行される運びとなった。

 

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UNISON SQUARE GARDEN8th Album「Patrick Vegee」を引っさげた待望の全国ワンマンツアー全20公演がついに決定。
食べられなくても、食べにいく。

 

私が参加するのは無事にチケットを取れた千葉の公演(ツアー4公演目)。もちろん千葉県文化会館なんてところに行ったことはない。それでも行く、どんな遠いところだろうと、そこで彼らが音楽を鳴らすのなら「行く」という選択しかない。

 

 

定刻を少し過ぎて、客電が落ちる。SE「絵の具」が流れ、メンバーが現れただけで既に泣き崩れそうになる。1年越しのアルバムツアーが今、目の前で繰り広げられることがこの上なく嬉しい。今年参加した他のツアーも最高だったけれど、アルバムのツアーとなると緊張感が尋常ではない。どんな曲を演奏してくれるのか、どんな曲順で来るのか、楽しみで仕方がなかった。

 

 

1曲目は、まさかまさかの「Simple Simple Anecdote」。しかもサビをアカペラで歌う、去年開催された「LIVE(on the SEAT)」の「クローバー」と同じ構成に、にやにやしてしまう。1年前の借りをこれで返させてもらうぜ、と言わんばかりの選曲に震える。どこまで最高なセットリストを考えつくんだよ、と思っている間も曲が演奏されていく。短い曲なので、1曲目でまだ音に慣れきっていないが、全神経を使って音を感じる。のちのちの演奏でも明らかになるが、今回のライブ、照明への拘りがいつも以上に凄まじく、ただただ「圧巻」としか表現できなくなる。大好きな曲がようやく演奏されていることを事実として受け止められたところで「Simple Simple Anecdote」の演奏が終わり、斎藤さんの「ようこそ!」が会場に高らかに響き渡ると、不敵なメロディーが流れる。「Hatch I need」である。たくさんの色を効果的に使うことで、「Hatch I need」のワクワク感を表現できているし、何より既にバチバチの演奏をかましているメンバーの心強さよ。そして「Patrick Vegee」の曲の強靭さを思い知る。難しい曲なのに飄々と演奏してる、それが何よりも彼らの確かな演奏力を証明しているし、その凄さはこの後の演奏でも十分に堪能できることになる。次に何やる、何やると思っていたら、アルバムと同じ曲順で「マーメイドスキャンダラス」を演奏。いやはや、音源の段階でライブ映えする曲だろうことは予想できていたが、いざ目の前で演奏されると込み上げるものがある。縦横無尽に動き回る田淵をニヤニヤ見ながら、涼しい顔で歌い上げる斎藤さんもしっかりとチェックする。ドラムの音も素敵なのでたかおも見る。とにかく視線はせわしなく、だけれど目をあちらこちらへと動かす作業は嬉しさを伴う。照明はマーメイドを意識してか、水色を中心にした構成。ここで一呼吸置くかな、と思っていたら矢継ぎ早に「Invisible Sensation」を投入。ここでこの曲が来るとは思わなかった。演奏したとしても終盤の方が似合うかなと勝手に思っていたが、スポッとここにはまる。むしろここが一番最適な場所でしょ、と言わんばかりの曲順に何も言えなくなる。彼はどこまで考え尽くしてセットリストを考えているのか。そして2017年に発表された、メッセージ性の強い曲が「Patrick Vegee」ツアーで演奏される妙よ。「生きてほしい!」と斎藤さんが歌ったとき、田淵が割りかし真顔だったのが印象的だった。

 

 

ここでMC。MCは本編で1回、アンコールで1回だけ。いつも通りのユニゾンである。

 

 

MCを終え、「フライデイノベルス」を演奏する。えっ、しれっとこの曲を演奏しているけれど、まさかこの曲を持ってくるとは思わなかった。ユニゾンの中でも可愛らしい、懐っこい曲でお気に入りなので、まさか「Patrick Vegee」ツアーに持ってくるなんて想像していなかった。最後に聴いたのがいつか瞬時に分からないくらいに久しぶり、でも「Patrick Vegee」の世界観にしっくりくるし、何より第二フェーズの1曲目でしれっと演奏する、特に張り切っていないよ?と言わんばかりだけれど、いやいやいやこの曲をしれっと持ってくることに最高のセンスが光る。そして2021年の演奏で聴く「フライデイノベルス」、格別である。ここではあまりはしゃがない田淵だが、次に演奏される曲でも、思った以上にははしゃがなかった。ここで今回のツアーの衝撃の一つに襲われる。「フライデイノベルス」でけっこうな衝撃を受けるのだが、「フライデイノベルス」を演奏し終えると、よく分からない感じで演奏してて、何が来る何が来るのかとどきどきしていると、まさかあのメロディーが流れる。この曲を今回のツアーで演奏するなんて、誰も想像してないでしょう。というところをうまいこと突いてくる田淵、センスがより磨かれていて畏怖すら感じる。ライブではおそらく初めて聴く。それがまさか「Patrick Vegee」ツアーになるだなんて。心の準備をしていなかったので、バチバチの演奏になかなかついていけない。予め分かっていたとしても、この曲が持つ求心力の前ではおそらく無力なのだろうけれど。目の前で「カラクリカルカレ」が披露される世界線に生きててよかった。そんな甘っちょろい思いを打ち砕くが如く、圧倒的な演奏力で音源を軽々と超えていく。ここで既にへなへなとなってもおかしくないくらいに興奮、感動、その他諸々の感情がぐるぐると渦巻いていて、どの感情が果たして正解なのか、分からない。分からないから面白い。生きているって面白いね。なんて馬鹿げたことを考えていると「カラクリカルカレ」の演奏が終わり、ここで新曲「Nihil Pip Viper」へ。ニヤニヤする要素がたくさん詰まっているこの曲、ライブだとこんなにも無邪気にはしゃぐのか、とニヤニヤが止まらない。言葉遊びここに極まれり、と言わんばかりの歌詞を軽々と歌いこなす斎藤さん、そしてメンバーの演奏が一体となって、「楽しい」という感情が天井を突き刺すほどになる。とてつもなく楽しい、出来ることなら今後のライブでもちょくちょく演奏してほしいと思う曲。

 

 

ここで一呼吸。MCはなし。そして演奏が始まる。最初の段階では何の曲か分からない。そして分かったときに第二の衝撃に襲われる。「MODE MOOD MODE」のなかでも1位、2位を争うくらい好きで、なんならユニゾンの曲の中でもトップ10に入るほど好きだし、とても大切にしている「Dizzy Trickster」を演奏するってどういう了見なのだろうか。前作の重要な曲を次作のツアーで披露するという演出に不覚にもグッと来た。もちろん演奏はバチバチで、演奏に集中すべきか、歌に集中すべきか、はたまた照明に集中すべきか分からなくなる。迷子になる。迷子のままで良いんだ、今目の前に広がっている世界をただただ体内に取り込む。それだけでこれだけ幸せな気持ちになれるのだから。この曲もおそらく、おそらくだけれどアルバムツアー以来なんじゃないか、と思うほどに久しぶりの感じが強かった。大好きな曲が演奏されたので、それはもう満足感が凄まじく、これ、このあと大丈夫かな?という杞憂も次の曲の演奏で簡単に打ち砕かれる。「摂食ビジランテ」をやっとライブで聴けたぞ。この曲はライブで聴くと凄まじいことになるだろうと予想していたが、照明がまず凄いな。最小限の照明、メンバーの表情が視認できないくらいの照度で、しかし激しい部分になると同時に照明も激しさを増す、ただメンバーの表情が分からないような照明なので、もうね、たまらないね(語彙力)。改めてユニゾン陣営の強さを感じた。照明はこんな感じで〜、とメンバーは意見を出しているのだろうか。無骨な照明が「摂食ビジランテ」の世界観に合っていて、あ、これおかわりしたい、めっちゃおかわりしたい、と思っていると演奏が終わる。短いのである。ここでちょっとだけ空白を差し込んでから、まさかの「夜が揺れている」を投入。「Patrick Vegee」のツアーなのに、「Patrick Vegee」以外の曲があまりにも凄くて、「Patrick Vegee」VS「過去の曲」という構図になっているのがなんとも面白い。「夜が揺れている」は「」で聴いたのでそこまでの感動はなかったが、「Patrick Vegee」ツアーで演奏されたことにより、「Normal」ツアーと合わせて、「JET CO.」の曲はほぼほぼ回収できたのではないか、と思える。今まで散々な目に遭ってきた「JET CO.」民がこれで報われただろう。照明の使い方がとても素敵で、何より「Patrick Vegee」ツアーにこの曲を持ってきてくれたことの考察をしたくなる。「夜が揺れている」の演奏を終え、ここでもちょっと間を空け、次は「夏影テールライト」。既にライブではお馴染みのナンバーだが、照明も相俟ってか、今までで1番素敵な響き方をしていた。残暑を通り越し、ついでに秋も通り越した時期に聴く「夏影テールライト」もなかなか乙なもの。で、ここでもまた少しは間を空ける。曲間をほぼなくして流れるように曲を演奏することが得意なユニゾンはここでは鳴りを潜め、一曲一曲をきちんと噛み締めるように、と言われているようは気がする。

 

 

仰々しいオーケストラの音が流れ、バックスクリーンにはオレンジ色が映されている。来たぞ、「オーケストラを観にいこう」が。あれだけみんなが投票したおかげで、久しぶりにオーケストラを観に行くことが出来たぞ。「MODE MOOD MOOD」の時は(微妙な曲だな)という感想が主で、でも聴き込んでいくうちに好きになっていって、いつかまたライブで聴けたらな、という夢がたった今叶えられた。バックスクリーン、どのタイミングで出したのだろうか。彼らの後ろにはもちろん照明があるわけだが、照明はいずこへ?盛大な、多少盛りすぎな感じが否めない、でもそれがくせになるこの曲を聴いていると、日々感じる精神的負荷が些細なものに感じられるから不思議だ。そしてここで、このフェーズは季節を感じさせる曲を中心に演奏しているのだろうかと想像する。そして最後の「ジャーーーン」のところでまっくらになるところ、「LIVE(in the)HOUSE」と同じ演出でついにやけた。からの、もはや「Patrick Vegee」のなかで1番演奏している曲といっても過言ではない、「Phantom Joke」へ。この曲がライブで演奏され始めた頃は、曲のあまりの難解さに、「これ、完璧に演奏するのは不可能なんじゃないか?」と危惧していた。しかし今日のライブではそういった不安を感じることはなく、安心して興奮してこの曲の世界に浸れた。縦横無尽にステージを走り回る田淵を拝見して、「ああ、ユニゾンだ」と安心する。それにしてもこの曲、かっこいいよなと馬鹿な感想を抱きつつ、演奏のあまりの凄まじさに圧倒されているとあっという間に曲の演奏が終わる。

 

 

ここでしっかりと呼吸を置き、斎藤さんと田淵がステージから捌け、たかおのドラムソロへ。今回のドラムソロ、いつも以上に激しさを増している。最初はいつも通りだなと呑気なことを思っていたが、徐々に熱を帯びるドラミング、二人がステージに戻ってきて、かっこいい演奏をバチバチに決め、そして圧倒的なドラミングへ。「なな!」とか「よん!」とか、数字を連呼してドンドンドン、とドラムを叩いている時は恐怖すら抱いた。たかおにはまだまだのびしろがある、なんてことを思いながら、またこのドラムソロを来年の1月に堪能できるのか。果たしてそれだけで満足できるのだろうか、という不安が過ぎる。現時点では群馬公演のチケットしか持っておらず、既にそれだけでは足りない、群馬に加えて2回は行きたいという贅沢を考え始めていて、そうすると川崎と東京の公演、もしくは遠征を視野に入れないといけないのかと考え始める。いかんいかん、それはライブが終わってから考えようと自分を落ち着かせる。

 

 

ドラムソロから間を置かずに「世界はファンシー」へ。最高。満点です。バッチバチのドラムソロからの「世界はファンシー」はもはや違法なのでは、法律で取り締まらないといけないのでは、と思うほどにどうにかしていた。「世界はファンシー」もライブでは定番になりつつあるが、「Patrick Vegee」ツアーで聴くとまた違った輝きを放っている。とっ散らかった感情を全て回収してみせる、と言わんばかりの激しい演奏、それをあくまでも余裕綽々で演奏するメンバー。この空間はどこかがおかしいのではないかと不安になるが、これがユニゾンの普通なのである。改めて彼らの異常さを痛感する。間を置かずに「スロウカーヴは打てない (that made me crazy)」で、大団円を迎えた感すらある。ああ、なんて幸せな世界に生きているのだろうか。曲が始まった瞬間に田淵が両手を上げたところにグッと来たし、矢継ぎ早に歌われる意味不明な歌詞に頭がぐわんぐわんとする。なんて素敵な世界なのだろう。この曲でライブが終わっても文句を言わない、と一瞬だけ考えて、いや、いやいや、「Patrick Vegee」の曲でもまだ演奏されていない曲があることに気づく。この時点で4曲がまだ披露されていないのである。大問題だろう。だって今日のライブは「Patrick Vegee」のツアーなのである。「Patrick Vegee」以外の曲にうつつを抜かしている場合じゃない。一瞬にして、過去のアルバムツアーの後悔が蘇る。「CIDER ROAD」に「MODE MOOD MODE」。どちらのアルバムツアーも演奏しなかったアルバム曲があり、それが聴きたくてライブに行った感じすらあったので、ライブが終わった時は、「聴きたかった曲はいずこへ?」と戸惑ったものである。「スロウカーヴは打てない (that made me crazy)」の演奏に幸せを感じながらも、徐々に焦りが募ってくる。演奏が終わり、矢継ぎ早に演奏された「天国と地獄」でたくさんの拳が上がる。この曲、嫌いではないんだけれど、ライブでも盛り上がる類の曲なんだろうけれど、何度も聴いているので、そこまで盛り上がられないというか。この曲を演奏するなら、「Patrick Vegee」でまだ演奏していない曲を演奏してほしいと我儘なことを思う。でもユニゾンはこの曲をここに持ってくることでライブが盛り上がると想定しているのだろう。その思惑にまんまとハマろうではないか。結果的にこの曲ではそこまで盛り上がらなかったんだけれど、大名曲「シュガーソングとビターステップ」が演奏されたのでよしとします。この曲、ライブでもはや定番になっていた時期には、「またこの曲を演奏するのかよ」とぶー垂れていましたが、今はフラットな気持ちでこの曲と向き合えている。万人受けするだけあって、完璧に気持ちいい曲で、ユニゾンも大衆に迎合することなく自分たちを出し切っている。そのバランスがなんとも心地よいんだよな。これからのライブでもまた定番になってくれよ。「ラスト!」と斎藤さんの声で揺蕩っていた頭が正気に戻る。本編最後に演奏されたのは「101回目のプロローグ」。尤もなラストに嬉しくなる。この曲をライブで聴きたくて聴きたくてたまらなくて、今、その夢が叶えられている事実が嬉しい。難しいぶぶん、何度も練習したんだろうね、ミスをすることなく演奏して、何度も何度もハイライトを迎え、終わって、「バイバイ!」でメンバーがステージから捌け、本編が終了。

 

 

アンコールを希求する拍手が鳴り止まない。アンコールは3曲演奏するだろう。「Patrick Vegee」で演奏されていない曲は3曲である。おそらく全て演奏することはないだろう。嫌な予感がする。「弥生町ロンリープラネット」は演奏しない気がする。これはまた違うライブに取っておこう、と田淵が画策している気がする。まだ演奏していないシングルのうちの1曲は演奏すると思う。「CIDER ROAD」ツアーと同じではないか。なんでアルバム曲を全て演奏してくれないのか。それも全て、田淵の考えて考えた末のことなのだろうけれど、アルバムのツアーなのだから、1年も待ちに待ったのだから、アルバム曲で演奏してくれない曲があるのは悲しいことだよ。

 

 

なんて打ちひしがれていたら、メンバーが現れる。軽く話してから演奏へ。「crazy birthday」ね、そうか、そうだよね。「CIDER ROAD」ツアーのリバイバルで演奏して、また好きになったのだろうか。好きな曲だし、アンコールには持ってこいの曲なんだけれど、まだ「Patrick Vegee」の中で演奏していない.......(略)。「CIDER ROAD」ツアーのリバイバルの時のように、「no more happy birthday」のところはしつこく繰り返すことはなく、あっさりと終わらせて、演奏が終わる。で、次に演奏されたのが「オトノバ中間試験」だったので、もうこれでいいや、しょげている場合じゃないよ、と嘆きを無理やり押し込んで全力で楽しむ。「Dr. Izzy」のキラーチューンをここで持ってくるセンス、やはり田淵の頭はどうにかしているよ。嬉しくて、でも嬉しいだけではない感情がぐるぐる回り続ける。「オトノバ中間試験」が鳴り響いている間だけは、日常の嫌なことを忘れさせてくれないか。楽しそうに演奏しているメンバーを観ると、今回のツアーはこれが最適解だったのではないかと思った。「Patrick Vegee」以外の曲の選曲があまりにも粋だったので、私は満足した。「弥生町ロンリープラネット」はいつかの記念ライブで演奏してくれることだろう。その時に聴ければいいや。と思ったけれど、もし今回のツアーで演奏してくれたら、1回ではなく数回聴けたのだから(と言っても、群馬公演のチケットしかないのだけれど)、う〜ん、やっぱり演奏してほしかったなというのが正直なところです。「オトノバ中間試験」の演奏が終わり、「ラスト!」と再び叫ばれてから、「春が来てぼくら」で大団円。最後に「春が来てぼくら」を持ってくるのは卑怯だよ。このツアーが終わるのは来年の一月。そこではまだ春の萌芽を感じることは難しいかもしれないが、このツアーの最後にこの曲を持ってくるのはあまりにも素敵な終わり方である。「Spring Spring Spring」のリバイバルツアーで聴きたかったので、その願いがようやく成就された。ありがとう、最高だよ。

 

 

約100分のライブが終わった。「Patrick Vegee」ツアーをようやく体験出来たという興奮と、これからもユニゾンは続いていくという嬉しさ。ライブを観てて興奮することはあるけれど、感動までには至ることはそんなにない。今日のライブは感動とは別の感情、心を強く突き動かされて、明日からの生活が確実にたくさんの彩りをもって迎えることができる、わたしはこれからの人生でもっともっと楽しいことを体験出来る。大好きなロックバンドが新しいアルバムを出して、そのツアーを回ってくれることがどれほど幸せなことなのかを、今、じっくりと感じながら、よく分からない衝動に突き動かされそうです。もっともっと、「Patrick Vegee」のツアーを回りたいよ。

 

 

<セットリスト>

01.Simple Simple Anecdote
02.Hatch I need
03.マーメイドスキャンダラス
04.Invisible Sensation
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05.フライデイノベルス
06.カラクリカルカレ
07.Nihil Pip Viper
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08.Dizzy Trickster
09.摂食ビジランテ
10.夜が揺れている
11.夏影テールライト
12.オーケストラを観にいこう
13.Phantom Joke
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14.ドラムソロ
15.世界はファンシー
16.スロウカーヴは打てない (that made me crazy)
17.天国と地獄
18.シュガーソングとビターステップ
19.101回目のプロローグ
EN
20.crazy birthday
21.オトノバ中間試験
22.春が来てぼくら

 

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*1:そもそも彼らのライブで好きじゃないライブは存在しないのだが