眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年9月28日(火)

bigpopmonster.hatenadiary.jp

 

再来週までは残業が常態化してしまうことだろう。去年のこの時期のことをあまり思い出せない。忙しいな、理不尽だな、と思うことは多々あった気がするけれど、細部までは思い出せない。今生きているということは、死なずに済んだということである。今回もなんとか乗り越えられることを願っている。

 

 

働いているときにいろんなことを考えていたはずだが、残業して1時間ほどすると聞こえてきた後ろの席の話し声の記憶があまりにも鮮明で、他の記憶が霞んでしまった。別の部署に属しているおしゃべり大好きさんが、独り言ぶつぶつ呟くおじさんと熱心に話していた。主に話題を振り、それに対してだらだらと主観を述べるのがおしゃべり大好きさんで、彼女はよっぽどストレスが溜まっているのか、後輩の事を冷たく批判していた。彼女には後輩が3人いて、それぞれ1年間隔で離れている。一番下の後輩はどうにも反抗的で、先輩というより仙人のありがたいお話を素直に聞こうとせず、自分が自分がの精神でひっちゃかめっちゃかしている、それをシビアに批判していた。あの子は自分の思っていることが一番だと思っている、でも仙人にあれだけ一方的に叱られたら嫌だよね、もしかしたら近いうちに辞めちゃうかもね、と周りにそこそこ人がいるのに大きめの声で話していた。その子はどうもこの間の試験で良い結果を出せなかったそうで、それについても厳しく評価していた。おしゃべり大好きさんの2つ上の先輩もそれを不満に思っていて、会社から近くて大きな本屋さんがどこにあるのか、そこでこれこれこういった参考書を買ったほうがいいと後輩に教えていた。彼の顔つきはいつものっぺりしていた。

 

 

その子の話はどうでもいい。

 

 

真ん中に属する後輩、その子はまだ24歳だが既に結婚しており、未婚のおしゃべり大好きさんはそのせいで一層彼女に冷たく当たっているように見受けられた。彼女は甘やかされている。○○さんが過保護すぎるほどに接しているけれど、仕事をあまりしていない、というか後輩の面倒を見ることを疎かにしている。元は自分の仕事だった書類整理を一番下の後輩に押し付け、18時を過ぎるとさっさと帰ってしまう。それなのに、彼が書類整理を遅々として進められないでいると、不機嫌な態度で彼に接する。定時になるとさっさと帰ってしまうその神経が信じられない。後輩にそんな冷たく接するくらいだったら少しは残業して後輩の書類整理を手伝えばいいのに。彼女が一番危ういと思う。(結婚しているし)、仕事をいい加減に見ている節があるから、来年辺りにさくっと会社を辞めてしまいそうな気配が漂っている。彼女があんな風になってしまったのは元々の彼女の性格もあるだろうけれど、私たちの面倒が丁寧過ぎたことも関係しているかもしれない。私たちの世代の研修は先輩方からほとんど放置、えんえんと資格の勉強をさせられていた。それなのに彼女らの世代は隙間なく講義が組まれており、手取り足取り仕事の事を教え過ぎたから、あんなにも甘えているのだ。どうせ厳しい仕事に向き合うことになったら、すぐに根を上げていつも頼っている先輩に泣き言を言う筈だ。私はそんなことはなかった。大変なことがあっても先輩に頼ることはしないで、自分一人でなんとか苦難を乗り越えた。

 

 

1時間ほどえんえんと話していた。あとは嵐の二人が結婚をする話、一般の女性と結婚することになったと書かれているけれど、一般の女性じゃないはず。石原さとみだって一般の男性と結婚したそうだが、○○に勤めている時点で一般の男性ではないだろう。あとはつらつらと、好きなスイーツの話だとか、この時間に会社を出るとあそこのスーパーで安売りをしているだとか、そういった卑近な話題をえんえんと話していた。そんな風にして息抜きをしているのだろう。未だ会社の独身寮に幽閉されている彼女は、帰るときはどこかすがすがしい顔つきになり、明日も出社するの、とうれしそうにおじさんに話しかけていた。おじさんの声はあまりにも低すぎて、そのほとんどが聞きとれなかった。

 

 

時間を朝に戻す。眠たさがだいぶ軽減された朝を迎えた。そこからあっという間に時間が過ぎ去ってしまう。月で一番、量が多い日に私を当番にしたZ君が憎いし、彼は忙しそうなふりをするのが上手になっていた。契約書を片手に難しそうな顔つきをして、ああだこうだとぶつぶつ呟くそれは時代遅れのゆるキャラを彷彿とさせた。私は共有の仕事をえんえんとこなすしかなかった。自分が主役の仕事を進める余裕などなく、えんえんと馬鹿みたいな量の共有の仕事をこなしていると昼になった。お腹は全然空いていなかったし、眠気も感じられなかった。単純作業を集中してこなしたせいで、頭がかっかしてしまったようだった。昼飯の弁当はまだ飽きる気配がなかった。おにぎりはちょっと退屈だけれど、ごぼうサラダの味付けがたまらなく、それのおかげで弁当生活を続けられているようなものだった。昼飯を済ませ、THE BAWDIESを聴きながらネットを徘徊していたら休みの時間はいつもよりも長く感じられた。ここまで長い休みはいらないから、さっさと帰らせてくれないかと思いながら午後の業務が始まった。

 

 

午後もえんえんと共有の仕事を進めた。普段の20倍ほどの量の仕事をこなしていると、途中から頭がおかしくなってきて、踊り場でついダンスを披露したくなってしまう。そんなことをしている暇はないので、飽きることなくその仕事を進めて、15時頃に一区切りついた。それをZ君に提出して、自分の仕事を進めていたら、あまりにも早いペースでおジイさんから成果物が戻ってきた。ほにゃほにゃと相変わらず聞き取りづらい声で話していたが、自分の仕事でいっぱいいっぱいなので、Z君は確認作業をパスしたそうだ。ふと彼を見ると、2Lの水をがぶがぶとラッパ飲みしていた。奇妙な感じを受けながら、戻ってきた成果物の体裁を整え、新たな装飾を施し、外の世界でもうまくやっていけるように元気づけると、何の文句も垂れることなく仕事が羽ばたいていった。ようやく重たい仕事を終わらせて、コピーロボットに仕事が終わった旨を伝えようとしたら彼から電話がかかってきて、「連絡がないから、どんな感じか分からなかったよ。こういう時は頻繁に自分の状況を説明するべきだよ」と捲し立てられた。昨日の自分の件はなかったことになっていた。面白い仕組みである。電話をしながら新しくてしょうもない仕事の進め方を教わるが、教えるのが稚拙で、難しい言葉を頑張って使おうとしているから、途中からコピーロボットの説明を真面目に聞く気が起きなかった。もっと端的に話してくれと思いながら、回りくどい話をなんとか咀嚼して、「んじゃ、そういうことで」と言い残し、ちょうど定時の時間にコピーロボットとの電話は強制的に終わった。仕組みは分かったが、いざ作業を進めると数値が前回のものと一致せず、ここの数値は果たしてどういったところから引っ張ってきたのか。仕事を進めてどういったところで躓きやすいのかを説明してほしかった。コピーロボットが説明したのは単なる理論で、そんなものは仕事のやり方を説明したうちに入らない。彼は勝手に悦に入ってしまい、定時を過ぎたので既にパソコンを閉じてしまったようだった。分からないことはいつまで考えても分からない、分かる人に聞けばすぐに解決するので、その作業を一旦止め、新しい仕事、ようやく自分の仕事に着手した。

 

 

ここでぐっと来るものがあり、別に今帰ってもなんとかなる、なんとかなるのだけれど未来の自分にツケを残したくないので、デスクに必死にしがみつきながら仕事を進めた。「あの〜」と、ここで最初にだらだら話したおしゃべり大好きさんが私に話しかけてきた。どうやら書類の確認ミスをしたらしく、成果物を修正したいとのこと。既に作業は終わったので、修正はそちらで自由にしてくれ。それは分かった、でも修正したことをきちんと書面に残したいから、書類を出してくれないか。面倒だが、先輩に断りを入れて書類を借り、彼女に渡そうとしたのだが、どうやら面倒なことに巻き込まれているようで、30分は上司とどうでもいいことで揉めていた。揉めていたというより、上司が一方的に後輩、一番下の後輩に経理作業のことを説明していた。上司は熱心に説明していたが、それは客観的に聞いていると少し独りよがりな説明で、どうしてそういうことが必要なのかをすぐに説明できるようには出来ていなかった。ただ自分の考えを押し付けるだけで、後輩の疑問点を聞いてそれを解消するといった行為は行われなかった。一番下の後輩の顔はだいぶ青褪めていた、というよりやる気を失っていた。彼はどうしてこの会社に入ったのだろうか。数字を操る仕事がしたいとは思えないほどに、簿記のことを理解しようとしていなかった。むしろそういった概念がこの世界に存在していることを忌避しているように見受けられた。

 

 

仕事で一日が終わってしまったような気分の時は、普段は気になる些細なことがどうでもよくなる。大らかな気分になれる。それが良いのか悪いのかは判断しづらいが。一番上に載っけた記事の通り、今日は3時間も残業してしまったが、仕事の時間のほとんどを共有の仕事に費やしてしまったので、残業した割には自分の仕事が終わった感覚はあまりなかった。3時間も残業したのに、また明日も出社するのかと思うと少しばかり面倒に思えたが、21時手前なのにまだ残っているZ君やおジイさんのことを見ているとそのような鬱屈が少しばかり解消された。

 

 

そういえば井戸端おばさんのことを忘れていた。井戸端おばさんの書類整理があまりにも遅く、今後の仕事に支障を来すので、上司からの命で私を含めた数名がおばさんの書類整理の手伝いを約10時間にわたって行った。そのおかげで溜まっていた未整理の書類はだいぶ片付いたのだが、井戸端には井戸端のやり方があって、我々が行った整理には不満が残るぶぶんがあった、だから私は残業してまでそれらを直したのだ、と自信満々に私に言ってくるのであたまがクラクラしてきた。もうあのおばさんに関わりたくない、コピーロボットがずっとおばさんの面倒を見てくれないか。おばさんはコピーロボットのことを少しだけ恐れている節があり、彼に対してはあまり強いことを言えないようだった。私は私の仕事でいっぱいいっぱいなのに、隙あればどうでもいいことを報告して、自分の勝手な思い込みだと分かると易々とボディタッチをしてきて、体が強張った。強張った体にコーヒーを注ぎ込んでいると、なんだが頭がおかしくなってしまいそうな感じになった。私はコーヒーに頼りすぎている。少しでも退屈や鬱屈を感じると冷蔵庫に冷やしてあるコーヒーに癒しを求めてしまう。ペットボトルに入れられた、100円もしないようなコーヒーはコーヒーとは呼べない、水に黒い塗料を塗っただけの、ただの水、中途半端な苦さの水だった。コーヒーを熱心に飲む前はジュースに癒しを求めていたが、体型が気になり始めるとそういった飲み物に癒しを求めるのがいやらしく感じられて、一時期は水を熱心に飲んでいた。それは長くは続かなかった。水だとどうしても鬱屈した感情を抱えてしまった時に気分転換をはかれない。軽い気持ちでペットボトルのコーヒーを飲みはじめたらはまってしまって、でも今はそこまで愉快な気分でコーヒーを飲んでいない、他に飲むものがなくて仕方がなくコーヒーを飲んでいるという、自分にもコーヒーにも申し訳ない取り組みが行われていた。

 

 

3時間の残業を終えて、帰りの電車に乗る。今回は運が良く、あまり人が乗っていなくて、端の席に座ることに成功した。飽きることなくTHE BAWDIESを聴き、家の最寄駅に着くとなにもかんがえることなくスーパーに寄り、いつもの豚肉を買おうとしたら既に売り切れていて、アメリカ産の豚のバラ肉だけしか目ぼしい肉はなかった。それと、新しくなったFIREのコーヒーなどを買った。家に帰って、なにもかんがえないでビビンバを作り、それを食べていると先ほど買った豚肉が噛んでも噛んでも噛みきれる気がしなくて、なんだか嫌な気分になった。もうアメリカ産の豚のバラ肉なんて買わない。賞味期限が切れて、辛さよりも酸味が前面に押し出されたキムチを適当にまぶしたら良い感じのアクセントになった。でもさすがにビビンバに飽きた。早いところ、新しいメニューを考えて、それを日々に定着させないといけない。

 

 

本を読む気が起こらず、かといってテレビをつける気分にもならなかったので、音楽を聴きながら今日のことや今日じゃないことをだらだらと書き綴っていたら良い感じのストレス発散になった。

 

 

 

 

朝飯:フルーツグラノーラ
昼飯:弁当
晩飯:ビビンバ

 

80.5kg
24.6%

 

歩数:4,429歩