眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

仕事の失敗

処理を失敗した。認識していた数字は実は修正前の数字で、数字がずれたままで処理をしてしまったので「浮かんでしまった数字」が生まれた。それをどうしたらいいのか。どのような仕訳を立てれば正しい仕訳になるのかは分かっている。ただ、その仕訳をどのプログラムで立てるのか*1、そしてその仕訳を立てたところで浮かんだ数字は消せるのか。

 


どういった処置を施せばいいのか分からなかった。このような事態になるのは初めてである。一人でああだこうだと悩んでいても埒が明かないので、コピーロボットに教えを請うた。彼は私よりも経験や知識が豊富で、これしきのことならすぐに解決してくれると思った。

 

 

「え、なんでそんな処理ができたの?」

 

 

きょとんとした顔でそう訊き返された。そんなものは私も知らない。所謂、分からないことが分からない状態なので、立場がぐらぐらしてしょうがない。

 

 

「なんでその処理ができたのか、まず把握することだね」

 

 

そんなこと言われましても......、と一瞬だけ落胆するが、彼はそういう人間だったことを改めて思い知り、逆に清々しい気持ちになった。

 


私が属するチームは私を含めて4人。私、おジイさん、井戸端会議さん、そしてコピーロボットから構成される。おジイさんは話が長いわりに要領を得ない、つまりは物事の本質を理解していないし、辛うじて知っていることでも端的に説明できない。井戸端会議さんは何も考えずに黙々と作業、仕事ではなく作業をしているだけなので、処理に行き詰ったときに教えを請える相手がコピーロボットしかいないというのがあまりにもしんどい現状である。5くらいの情報量の質問をすれば20くらい返してくれるなんて甘い考えは捨てたほうがいい。プログラムの仕組みをあまり理解できていない、そもそもそれはは異動されたときに上の人がきちんと仕込んでくれればいいのに。ただ作業「だけ」を教え込まれ、その作業をするとバックグラウンドではどのようなことが起きているのか、もしバグが発生したらどのような処理をすればいいのか、そういったことは一切教えられなかった。教えられなかった、といった受動的な姿勢で仕事に取り組むなんてなんたること、ここは学校ではないんだから、自分でちゃんと考えて、分からないなら自分からその筋に通じている人に訊いていく姿勢が大事である。とのことでした...。いやはや、今、分からないからその情報を持っているであろう人に訊いているのに、暖簾に腕押しのような状態で、ちょっとあまりにも突っ慳貪じゃありませんか。間違えたことを修正する手立てが分からずに途方に暮れている後輩に対して、ふわっとした、指示とすら呼べないようなことしかできないんなら、そこの場所にいることを恥じるべきなのではないでしょうか

 


そんなことを思ってこうして長々と書き殴ってしまうほど、私の心は振動していた。しかし、この振動が起きたおかげで、分からないことは何が何でも潰してやるという気概に駆られたのも事実である。いつまでも防戦一方なんて、みっともなさすぎて涙すら零れないよ。

*1:自社は複数のプログラムが乱立しており、ある処理はどのプログラムで行えばいいのかあまり分かっていない。配属したてのときに担当者にそれをきちんと聞いて把握しておかなかった私が悪いのだけれど。まあ、そもそもどんな処理を今後行っていくのかの指示は一切貰っていないのだけれど