眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年9月21日(火)

あれ、自分、何か悪いことでもしてしまったっけ?と思うくらいに体がだるくてだるくて仕方がなくて、もうこれは起き上がることは出来ないのではないかと一瞬諦め、いやいや今日は仕事だからという理由で無理やり体を起こすと奇妙な角度で体が曲がった。え?と思うとだらーんと上半身が力をなくしたように地面に垂れ下がる。いやこれはさすがにおかしいだろう......。

 

 

目が覚める。夢だった。よかったよかった。しかし体のだるさは先程と変わらない。どころかより強さを増しているような気がする。これ、起き上がることなんて出来るのだろうか。仕事という名目があったとて、ここまでだるい体を起こすことは不可能なんじゃないか?という疑問、しかし早く起きないと仕事に間に合わないという焦り。一か八かで思いっきり体を起こすとなんとか体が起き上がる。がまたもや上半身が奇妙な角度で曲がっている。また?と思い、早く目覚めろ目覚めろ、と頬を軽く叩いても一向に目覚めない。え、これもしかして現実?と訝しながらロフトを降りようとすると、1階に通じる階段が底の見えぬところ、果たしてそこに地面があるのかどうか不安だが、そういう状態になっており、いやいやいやさすがにこれは夢だろ、と意識が緩んだすき階段を踏み外す。あっ、と声を出すこともままならないままに下へ落ちていく。自然と心は落ち着きを取り戻していて、これで怪我をしたら会社に行かなくて済むのか、という馬鹿なことを考えている。

 

 

目が覚める。ああ、やっぱり夢だよな。何回夢を見れば現実に戻してくれるのだろう。夢の多重構造につい愚痴りたくなる。体は相変わらず重たいけれど、死ぬほどのだるさではない。時間を確認するとそろそろ支度をしないと間に合わないかな、という時間なので起きる。だるい。結構だるい。このだるさの原因は分かっている。昨日の夜、今後のこと、もし結婚しないで一人で生きていくと想定して、一人で生きていくことに寂しさを感じないだろうか、感じるだろうよ。なぜ結婚しなかったのか、なぜ結婚相手を探す行動をしなかったのかと40代になって孤独を感じた時に自分を責めるだろう。でも婚活はは人工的な行動で......、という言い訳を認めないだろう。あんたは30歳になってもパートナーを見つけることが出来なかった。まずそれを認めろ。そしてそのままパートナーのいない生活でもいいのか。寂しさが襲ってきても腹を括ってそいつと取っ組み合いが出来るのか。いやはや、そんな一方的なことを。パートナーがいたときのことを思い出してくれ。パートナーがいて全ての寂しさが解決したとでも?寂しさなんて生きている限り付き纏うものだろう。それをパートナーで緩和させようだなんて、ちょっとあんた、やり方が汚いんじゃないか?そうやって論点をずらすからいつまで経ってもパートナーが出来ないんじゃないか。論点をずらすこととパートナーが出来ないことに相関関係はないだろう。さて、私は一人で何をしているのだろうか。

 

 

ひとしきり自分との会話が終わり、ああ、もしかして何も行動を起こさなかったら私はこのまま一人のままで生きていくんじゃないのか、それは本当に私が望んでいることなのか?私が一番望んでいることは、自分でもよく分からないのだった......。

 

 

だるい体のままで諸事をこなし、仕事の時間になる。だるすぎて、目の前に映し出されているグラフの意図することがうまく掴めない。これ、相当にまずい状況なんじゃないか?と恐れながら仕事を進める。時間が経つにつれて目が覚めていき、次第に体のだるさも落ち着いていくが、体の深部に沈殿しているだるさは依然として残ったままで、この体のだるさは生きている間はずっと緩和されることはないのではないかという不安に苛まれる。今私の精神は弱い。

 

 

岸政彦の文章が本当に素晴らしくて、なんでもっと前から読まなかったのだろうという後悔と、これから彼の文章をたくさん読めるという幸せを同時に感じている。

 

 どんな人でもいろいろな「語り」をその内側に持っていて、その平凡さや普通さ、その「何事もなさ」に触れるだけで、胸をかきむしられるような気持ちになる。梅田の繁華街ですれちがう厖大な数の人びとが、それぞれに「何事もない、普通の」物語を生きている。そうした、普段は他の人びとの目からは隠された人生の物語が、聞き取りの現場のなかで姿を現す。そして、その聞き取りの現場ですらも、思いもかけない物語がつねに新しく生まれているのである
 だが、実はこれらの物語は、別に隠されてはいないのではないか、とも思う。それはいつも私たちの目の前にあって、いつでもそれに触れることができる。私たちが目にしながら、気づいていないことはたくさんある。

岸政彦「断片的なものの社会学」p25,26

 

 

朝飯:フルーツグラノーラ
昼飯:ラーメン
晩飯:ビビンバ

 

歩数:未測定