眠たげな猫の傍で

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世界の果てで眠っていたいな

「The Cheserasera 2021 晩夏の応酬 昼夜ワンマン公演」夜の部@新代田FEVER(2021.9.23)感想

bigpopmonster.hatenadiary.jp

 

約7ヵ月ぶりのThe Cheseraseraのライブ。今回は新譜のリリースイベントではないので、どんな曲が飛び出してくるか分からない、終始どきどきするだろうライブ。こんな時期なのに定期的にワンマンライブをしてくれるのが嬉しい。

 

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去年の11月に行った、『Random Jukebox』という企画は今年は行わないのだろうか。私がThe Cheseraseraを知ったのは2nd mini album「YES」(2015)なので、それ以前のアルバムの曲をまるまる演奏してくれるこの企画の第二弾が開催してくれることを切に願っている。

 

 

それはそうとして、The Cheseraseraがこんな状況でもきちんとライブをしてくれることがたまらなく嬉しい。今回のライブは昼夜の2回に分けて開催され、そのどちらもがSOLD OUTしているので、彼らの事を希求している人がたくさんいることだろう。また新しい音源を出してくれることを願っているし、ライブもどんどん行ってほしい。

 

 

私が足を運んだのは夜の公演。MCで昼と夜は一緒のセットリストにするつもりだった、けれど結局は違うセットリストになった、とのこと。こんなことなら昼の公演も行けばよかったな......。

 

 

配信もあるせいか、18時ほぼきっかりにライブが始まる。Doris Dayの「Que Sera, Sera」が流れ、(ああ、今からThe Cheseraseraのライブが始まるんだ)と胸が躍る。ステージに出てくる3人。SEが鳴りやみ、1曲目は「Blues Driver」。

 

夏も終わるって
あ そう いつもの事でしょ
大体いつまでワクワクしてるの
子供じゃあるまいし

 

という歌詞の曲を1曲目から放ってくる通り、そしてライブのタイトルが「晩夏の応酬」と銘打たれているところからも分かるように、今回のライブは「夏」をテーマにした曲をズイショズイショに入れることで、夏が終わってしまうことを自然と意識させられた(ライブハウスの空調はがんがんに効いていたので、肌身で夏を感じることはなかったが)。そして序盤に4曲の演奏をしてMCをしてしみじみ思ったのが、(やっぱりThe Cheseraseraのことがめっちゃ好きだな)ということ。ライブの間中、ずっとウキウキしながらステージを眺めていたし、演奏の所作を眺めていると、(この曲のここではこんな動きをしているんだ)とにやにやしてしまうし、何よりこの3人で今でもライブをしてくれている事実がたまらなく愛おしくなる。

 

 

「アイスキャンディー」を演奏し終えて、宍戸さんのMC。

 

「晩夏の応酬ということで。
潮の満ち引きであったり、
言葉にできないような感情を歌にして。
それはケセラセラのバンドが今までやってきたことだけれど」

 

と、今までの自分たちの歩みをさらっと話す。そんなMCを終えて演奏されたのが「ビギナーズラック」で、思わず叫んでしまいそうになった。「最後の恋 e.p.」(2018)というe.p.が狂おしいほど大好きな人間として、「最後の恋 e.p.」に収録されている曲をライブで演奏してくれるということが何よりも贅沢であるし、そのなかでも「最後の恋」と同じくらい大好きな曲を何気ない感じで演奏したので、もうちょっとどうにかなってしまいそうだった。終始激しい曲調の曲で、美代さんがドラムを壊さんばかりに激しくドラムを叩いている姿がとても印象に残った。最近の私はどうにもドラムの方のドラミングを注意深く見てしまう傾向にあるらしく、今日も美代さんのドラムの演奏をよく見ていた。目が細いので、目を開けているのか閉じているのか分からない感じでドラムを叩いている姿に惚れ惚れしてしまう。どうやら私はドラムの音がかっこいいバンドが好きになる傾向にあるようで、The Cheseraseraのドラムも最高にかっこいい、音源は音源でかっこいいんだけれど、こうして生で聴くとドラムの音がずしんと体に響いて、ずっと聴いていたいほど気持ちよくなれる。

 

 

「ビギナーズラック」のあとに「夢を見ていた」を持ってくるあたり、「最後の恋 e.p.」推し勢を本気で殺しにかかっているな、とにやにやと興奮で感情がぐっちゃぐちゃになった。

 

 

今までのライブがどんな感じだったのか正直あまり憶えていないのだけれど、今回のライブでは曲と曲の繋ぎ目を非常に大切にしていることを感じた。曲を演奏し終えてばたっと音を止めて、「ありがとう」と感謝を表すのではなく、自然な感じでそのまま次の曲の演奏が始まる。ライブだからこそできることだし、何よりこの曲とあの曲がこんな風に繋がると気持ちよく感じるんだ、そういえば曲の世界観や曲調もなんだか似てるしな、といった発見もすることがあり、そういうことをさらっとやってのけるロックバンドが大好きです。でも所々でちょっと不器用な感じになっているところも(The Cheseraseraらしいな)と思った。

 

 

「ひとりごと」を演奏し終えて、MC。

 

西田「機材を新調しました。アンプ、これはアンプっていうんだけれど、前のアンプは結構長いこと使っていたんだけれど、壊れてしまったので新しくしました。あとはシールドも新調しました」

宍戸「僕がアンプを壊してしまって」

西田「大丈夫だよ」

宍戸「さっきのライブでも言ったんだけれど、ごめんね。申し訳なくて、後日5万円を渡したんだけれど」

西田「いいよ、大丈夫だよ」

宍戸「ありがとう」

 

という二人の掛け合いをにこにこしながら眺める。

 

宍戸「ドラムも新調したんだよね。ハイハットを新しくして。だから今日はそこに注目して聞いてもらえるといいです」

美代「今回のライブではフルセットで準備出来て。当たり前だけれど、自分たちの機材は自分たちで組み立てていて。結構大変で。だから対バンライブやイベントではフルセットでは出来なくて」

 

と、機材の事情を知る。出来ることならフルセットのドラムの音を堪能したいのだけれど、自分たちで全部をやらなくてはいけないとそれをすることがなかなかに大変なんですね。

 

宍戸「実は昼のライブとは服装を変えていて。別に打ち合わせしたわけではないんだけれど、全員、示し合わせたかのように服装を変えていて。みんな、おしゃれだからこういうことをしちゃうのかな(笑)」

 

という宍戸さんのMCに「これぞThe Cheseraseraだな~」とにこにこしてしまう。

 

 

The Cheseraseraのライブを観ていると、いろんな感情が浮かんでは消えてを繰り返す。真面目なことも言うけれど、緩いことも言うのでMCではついにやにやしてしまうし、いざ曲の演奏が始まると悲しくなったり、嬉しくなったり、せわしなく心が揺り動かされる。こんなにも不思議な体験をさせてくれるロックバンドはそうそういない。

 

 

3曲を演奏し終え、ちょっとだけMC。

 

宍戸「新曲を作っていて。こんな時代だから、ステージに立つ身としてどういったことを歌えばいいのか悩んでいて。元気が出るような曲を作るのはどうなんだろう。そういうのは違うのかな。いろんな曲を作ってて、これは違うなっていくつかボツにして。今から演奏する新曲は今日のライブに相応しいと思って持ってきました。聴いてください、『がらんどう』」

 

そして演奏された「がらんどう」はThe Cheseraseraらしさを纏いつつも、2021年だからこそ産み出されたんだろうなという歌詞がズイショにちりばめられていて、赤色が印象的な照明も相俟ってとても素敵な楽曲に感じられた。次に出るのはフルアルバムだろうか。年内は難しいだろうけれど、来年に発表されて、それでライブをしてくれたらどれほどうれしいだろうか。

 

 

そして本編の最後のMC。

 

宍戸「ありがとうございました。残り4曲で今日のライブは終わります。最後は元気の出る曲を演奏して締めたいと思います。今日は来てくれて本当にありがとうございました」

 

 

そこから怒涛のようにかっこいい曲を4曲(「東京タワー」、「最後の恋」、「ファンファーレ」、「I Hate Love Song」)演奏して、もうちょっとずっと浮かれていたよ。この4曲を一気に浴びてしまうと、人間ってこんなにも骨抜きにされてしまうんだということを痛感するほどに各々の曲の持っている強さを感じたし、なにより「I Hate Love Song」が、まだ失恋でうじうじしている私をフルスイングでうちのめしてくれて、清々しい気持ちになった。最後のサビの前の「笑わせんなよ」を観客で叫べる日が一日でも早く訪れる日が来てくれることを願っている。

 

 

アンコールで物販のTシャツを着た3人が登場。シャツ員している宍戸さんを見てにやにやしてしまう。

 

 

宍戸「物販のTシャツを着ています。胸に書かれていることは、まあ自分でどんな意味か考えてください。TシャツはXLまで用意してます。女子だとMがちょうどいいのかな」

 

一番前の観客にサイズを聞く宍戸さん
Lのジェスチャーをする観客

 

「ん、ロッテリア?あれ、ちょっと疲れて頭がおかしくなってしまっているのかもしれないな。18曲と16曲だから、34曲も演奏しているのか」

 

 

なんておちゃめな姿を見せつつも、

 

「年末にツアーを回りたいと思っています。そんなに多くは回れないだろうけれど。また来てください。今日は来てくれて本当にありがとうございました」

 

と最後に嬉しい報告をしてくれて、アンコールは2曲で終わり。極上の夏ソング「Escape Summer 」からの「月と太陽の日々」で夜の公演は終了。

 

飛び出した僕はここにいるよ

 

のここを「新代田FEVER」に変えて歌った。未だに初期の曲がライブの最後を締めるのが嬉しい。彼らは最初から良い曲だけを作ってきたし、これから発表される曲もきっと素敵な曲なんだろう。これからも彼らのライブが観れるであろう事実が嬉しい。出来る限り長い間、活動を続けてほしいロックバンドです。

 

 

<セットリスト>

01.Blues Driver
02.また逢える日には
03.贊美歌
04.アイスキャンディー
-------------------------------
05.ビギナーズラック
06.夢を見ていた
07.残像film
08.ひとりごと
-------------------------------
09.グッドラック
10.Yellow
11.カサブランカの花束
12.がらんどう(新曲)
-------------------------------
13.東京タワー
14.最後の恋
15.ファンファーレ
16.I Hate Love Song
EN
17.Escape Summer 
18.月と太陽の日々

 

 

ちなみに昼の公演のセットリストは下記になります(公式Twitterより引用)。こんな違うんだったら、昼も行けばよかった......。「YES」の曲を本編で3曲も、しかも「Youth」を演奏してくれているのはえぐいて......。

 

01.Blues Driver
02.Take me!
03.贊美歌
04.Youth
-------------------------------
05.ずっと浮かれてる
06.幻
07.うたかたの日々
08.ひとりごと
-------------------------------
09.グッドラック
10.白雪
11.ロスタイムボーイ
12.がらんどう(新曲)
-------------------------------
13.ワンモアタイム
14.最後の恋
15.ラストシーン
16.I Hate Love Song
EN
不明

 

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