眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年8月29日(日)

最早誰がこの文章を読んでいるのだろうかという心境になってしまうほど、私は今の文章のフォーマットに飽き飽きしている。題名に日付を付しているのだから、その日にあった出来事をつらつら書けばいいものの、平凡な時間の流れを書いたところでそんなの誰が読むんだろう、まずなによりもそんなことを書くのが苦痛で仕方がない、ということにようやく気づけたのは進歩である。3日連続でライブがあり、予定の立て方が下手な人間になってしまったようだ。昔から後先のことは綿密に考えて行動するタイプではなかったが、今は少しでも興味のあることがあると後先考えないでまずはチケットを取る、取って少しして、「うわっ、連続してるじゃん。まあいっか」という安易な行動が私の健康を損なうのです。今日も外に出る用事があるのです、それも今最も行きたくない場所の中で上位に食い込んでくる「渋谷」に行かなければならないことが憂鬱で、なぜあの時、私は軽率な判断をしてしまったのだろうか、と考えても後の祭りである。

 

 

10時過ぎまでダラダラと布団で眠りこけていて、目が少しだけ開くようになっても動きたくない、疲弊が体中に纏わりついているようだ、こんな状態で外に出るのは危険なのではないか、外は晴れてて、たくさんの人が外出していることだろう、8月最後の日曜日である、だからなんなんだと私は思うのだ。晴れている時はできる限り外に出ておきたい、太陽を浴びておきたいのだが、今日は外に出たい気分ではないのだ、申し訳ないが。それでも時間は無造作に過ぎ去っていき、うだうだとどうでもいいことを考えることに飽き飽きしてきたわたしはロフトを脱出し、朝なのか昼なのかよー分からない時間帯にフルグラを食べる、朝にフルグラを食べる習慣だけは1年と半年前に再び上京してきてから唯一変化していない習慣で、昼飯や夕飯は時期によって偏向する傾向がある。最近は少し高いラーメンを食べたり、自分でビビンバを作って食べたりなどしている、外食はしないようにしているのだけれど、家計簿を見ると食費が一人暮らしにしては高くて、どこでそんなにお金を使っているのか。コンビニで食品を買うことは稀で、買うとしてもプライベートブランドのお茶くらいだろうか。ほとんどのものは駅前のスーパーで買っている、それでも食費があまりにも高いので、どこでそんなに膨れ上がっているのかを早急に解析しなければならない。給与明細を見てもテンションが上がらなくなった、営業職に就いていた頃に比べて給料がだいぶ減ってて、事務職よりも営業職の方がお賃金をたくさんもらえるのだないいな、と思っていたが、よくよく明細を見ると、営業職にいた頃は残業代でだいぶ稼いでいたことが判明して、なかなか残業させてくれない今の環境は少しだけ物足りない、しかし定時で帰る体に仕上がってしまったので、毎日のように残業をするような日々に戻ることはできない。さようなら、残業代。残業をしなくなったおかげで、平日でも自分の時間をたくさん持つことができて、有意義な時間を過ごせていると錯覚できているので、残業が当たり前の生活には戻らないだろう、どうか定時で帰れることが当たり前の世界ができる限り長く続きますように......。

 

 

考えていることばかり書いて、一向に時間が流れないので、行動を書いていく。青山ブックセンターで13時より、松虫あられ先生のトークイベント&サイン会があるので、暑苦しそうな外に思い切ってでると、そうでもないな、これならなんとか渋谷から青山ブックセンターに難なく行けるかな、と思ったが一瞬、すぐにクーラーで冷やされていた体は順調に温められていき、気づいたら汗が止まらぬ、このままだと熱中症になってしまうと危機感を抱いた私は近くに存在していたスーパーへ一時避難。冷えた飲料物を何個か購入し、再び暑さの中へ。まだまだ夏は終わらないようである。日曜日、12時前の電車はほとんど人が乗っていなくて、こんな感じで日常が進んでいけば良いのに、と思う。ぼーっとしていたら渋谷に着いていて、そこからずんずん歩いて、何度か迷いながらようやく青山ブックセンターに到着。入り口付近で展開されているコーナーがとても気になったが、トークイベントがあるので、そそくさと手続きを済ませてイベントが始まるのを待つ。定刻になって先生と編集者さんが壇上にあがり、まずは雑談。漫画を描いているときのこととか、それ以外の日常のこととか話す。松虫先生にはアシスタントさんが二人ついていて、年下の20歳くらいの子はしっかりしてて失敗を恐れないのだが、もう一人の28歳くらいの子は失敗を恐れるし、些細なことでも許可を求めてくる、そんなに縮こまらなくてもいいのに(なんで生きててすいませんみたいな感じを出すの。こっちが気を使うのよ)、とのこと。28歳くらいの子は後輩がいることで、失敗したらカッコ悪いんじゃないかということを考えて、必要以上に縮こまっているのではないかと考えられるとのこと。それが一番印象に残ってて、あとは同人誌版の「チャリ橋くん」の(下)は分厚くなるだろう、そもそも収まるのか?という不安があったり、4巻であの人がマイノリティを告白するのだが、マイノリティの人を良い人に書かないことに対して松虫先生は一種の思いを抱いていて、その描写に対して同業者から「あれは良いね」というコメントを貰ったとのこと。あとは質問コーナー。それが終わり、準備をしてから、サイン会へ。ばったん先生の時にも緊張したが、今回もめっちゃ緊張する。サインを描いて頂いている間、どのようなことを話せば良いのだろうか。不安に思いながら、自分の番が来たので、なるようになれと思った。

 

 

松虫先生「この間のイベントにも来てくれましたか?」

 

 

今回が初めてです......。拙いながらも、「チャリ橋くん」が面白いこと、今後どのような展開になっていくのかとても楽しみにしていること、コロナ禍でいろいろとストレスを溜めてしまいがちになりますが、お身体にはお気をつけてください......、とたどたどしい感じで、伝えたいと思っていたことをなんとか伝えられたのでよかった。松虫先生めっちゃ優しいし、話をリードしてくれる編集者さんにも感謝。大好きなキャラクターが描かれていく様を見ているのは至福のひととき。幸せでした。またトークイベントがあったら参加させていただきます。

 

 

その後は本屋の中を徘徊する。普段徘徊しているブックファースト紀伊国屋書店とは違う切り口で本が置かれていて、ああ、幸せだ。カップルがいて、男は真剣に本を立ち読みして、その隣で女が店内に流れているBGMに合わせてくるくるとタップをしてるの、ABCの文化なのかと錯覚した。本谷有希子江利子と絶対〈本谷有希子文学大全集〉」が気になったので(この薄さで文学大全集?)購入し、外に出たら16時を過ぎていた、時間はあっという間に過ぎ去ってしまうものである、悲しいけれどそれはどの人間にも平等なので不安がることはなかった。

 

<購入した本>

松虫あられ「自転屋さんの高橋くん(4)」(サイン本)
本谷有希子江利子と絶対〈本谷有希子文学大全集〉」

 

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その足で渋谷駅前まで歩き、ああ、人がたくさんいることよ。TSUTAYAへ。CDの新作レンタルコーナーが先月から縮小していて、以前の半分以下のスペースになっている。もはや主流派ストリーミングなんだろうか、CDを借りて聴くなんて奇人の行うことなのだろうか。悲しくなってくる。こんな調子だと、5年後とかにはレンタルスペース全体が縮小、もしくはなくなっている可能性もある。そうなったら、おとなしくストリーミングサービスに乗っかるしかない。虚ろな目をしながら、あと何回くらいCDをレンタルするのだろうかと寂しくなりながら、注意深く新作コーナーを物色し、カネコアヤノのCDを新作以外全て借りて、18枚で約4,000円。CDをたくさん詰め込んだ鞄を持って、スクランブル交差点を通る。たくさんの人が行きかっていて、「もはやコロナ禍ではない」といった感じで、そりゃ感染者数は減らないな、それにしても若者の半分近くが不織布マスクではないマスク、ウレタンとかを着けているの、ちょっとは国が警告を発したほうがいいんじゃないか。今回のコロナの件で日本という国がどれほど杜撰な組織であるのかを身をもって思い知ったので、国に期待することはない、自分の力で生きていくしかないという決心が強固になっていく。

 

 <レンタルしたCD>
Fiona Apple「Fetch The Bolt Cutters」
The Killers「Imploding The Mirage
The Fratellis「Half Drunk Under A Full Moon [Bonus Tracks]」
Bob Dylan「Rough And Rowdy Ways」
米津玄師「Pale Blue」
東京事変「音楽」
SHISHAMOSHISHAMO 7」
Hump Back「ACHATTER」
日食なつこ「アンチ・フリーズ」
The Birthday「サンバースト」
DYGL「A Daze In A Haze」
teto「愛と例話」
カネコアヤノ「愛のままを / セゾン」
カネコアヤノ「爛漫 / 星占いと朝」
カネコアヤノ「来世はアイドル」
カネコアヤノ「恋する惑星
カネコアヤノ「祝祭」
カネコアヤノ「燦々」

 

 

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家に帰り、諸事をこなし、借りてきたCDをぼおっと聴いていると、ああ、これにて休日が終わってしまう、寂しいな、悲しいな、でもそこまで悲壮感がないのは仕事が苦痛ではないからである。今までの職場では私の精神の安寧を脅かす存在がいた。経理、東京の営業、名古屋の営業、どこの部署にも人を虐めるのが大好きな、そして無自覚に人を傷つける人間が少なくとも一人は配置されており、毎日がスリリングであった。ああ、私の人生もこれまでか、転職するという選択肢もあるのだが、転職しても同僚ガチャでしくじる可能性はあるし、給料が減ってしまう可能性もあるので、なんとか突風が止むまで我慢しよう、いつか穏やかな部署に配属されるはずだ......、と耐えて耐えて耐え抜いて、ようやく去年の3月に今の部署に配属されて、穏やか「過ぎる」生活を1年半送っている。穏やかすぎて、仕事が全然苦ではない、えっ、この世界にこんなにも平和で平凡な職場が存在していたのかと驚きが未だに体に纏わりついている。1年半経っても私の生活の安寧を脅かすような存在は現れないし、仕事は未だもって楽すぎるし、このままずっとここにいたいものだね、しかしいつまでも幸せが続くことはないんだってことは今までの短い人生で薄々勘づいていることで、なのでこの平凡で幸せな日々ができる限り長く続きますように。

 

 

そして休日は終わり、平日へと駒が進むのです。

 

8,335歩