眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年8月1日(日)

昨日は久しぶりに地元の子と夜遅くまでグループ通話をして、通話が終わってからもすぐに寝れなくて、うだうだしてたら寝れたのが午前2時過ぎで、そんなものだから今日は10時くらいまで寝てたが眠たい。眠たっ。二度寝するほどの体力は残っていない。二度寝するのは若い人のすることで、私は既に若い人ではなかった。眠たいを引率して午前を過ごす。眠たいと全てのやる気を削がれて、「今、ここ」にしか集中することができず、あと数時間後に待っている女性とのデートに意識を傾けるほどの集中力がない。昨日たくさん買った本を積み上げたのを見てにやにやしながら、その一つを取り出してみる。眠たい、集中できない。文章を読むことを諦めて、椅子に座って暫し目を瞑る。このままぼおっとしていたら眠ってしまいそうだ。外は気持ちいいくらいに晴れていて、めっちゃ暑そう。ベランダから外を眺める、外を歩いている人は誰もが無表情で、まるで生気を感じられない。はあ、こんなことなら駅から近いところの喫茶店でお茶をすることにすればよかった。昼前に簡単な昼食を済ませ、どんなことを話すのかの想定をして、14時前に家を出る。当初は駅の改札前で待ち合わせしましょうとしていたが、急遽店の前で待ち合わせしましょうと連絡が来たので、まっすぐ店へと急ぐ。それにしても地獄のような、茹だるような暑さ。これが日本の夏なのか。炎天下の中を歩くのは本当に危ない。店に着いたら、彼女らしき人が立っていて、声をかける。店は閉まっていた。個人経営のお店で、どうやら昨日から夏休みに入っているようだった。「すいません、休みでしたね」「いえいえ」とやり取りをして、違う候補の店に行くことに。炎天下の中、無言で歩き続けるのはしんどいので、お茶をしているときに訊こうと思っていたことをちょこちょこと訊き、手数がどんどん減っていくことを怯えながら歩いていたら喫茶店に着いた。どこでもお好きなお席へどうぞと案内され、前に来た時と同じ席に座る。斜向かいに座っている、男と女の組み合わせがまあまあ大きな声で喋っていて、内容は本当にすかすかだが、その声の大きさで集中力が途切れることしばしば。私はアイスコーヒー、彼女はアイスティーを頼み、基本的に私が彼女に質問を投げかける、それに対して彼女がそっけなくならない程度の返答をする、そこから私が話を広げる、彼女も話を膨らませてくれる、ということをしていた。今回のお茶で確信したことは、メッセージの段階で「微妙かな...」と思っている人は話しても微妙である確率が高いということ。彼女はそこそこ話してくれる人であったが、その話の内容はそこまで面白いわけではなかった、それは私の彼女に対する興味関心の度合いが薄かったからかもしれない。休日は何をしているんですか→アニメを観てます→どんなアニメを観てるんですか→流行に疎くて、小さいころに流行っていたアニメを観てます。語れるほどたくさん、深くアニメを観ているわけではないので、「そうなんですね」と最悪の頷き、地獄のような沈黙、耐えきれなくて違う話題を振る......、ということを何度も繰り返した。呼吸が合う人、瑠璃さんや美鈴さんとはこちらが必死に考えなくてもぽんぽんと会話が続く、まるで呼吸の合ったチームメイト同士のように、負荷がかかることなく話が転がっていく。別にすごく面白い話をしているわけではない、だけれど気づいたら夢中になってて、1時間があっという間に過ぎていたということが往々にしてあり、それは家族と話しているときの没入感、親しい間柄で発生する「時間泥棒」の仕業であった。でも初対面の女性にそこまでの境地に至れるほど私はテクニックも気遣いも持ち合わせているわけではない、だから瑠璃さんや美鈴さんと話がぽんぽん続くのは二人が気遣いに気遣いを重ねて話しているから、そして本当に相性がいいからなのかもしれなかった。それでも彼女と話しているのは会話の練習になった。お互いの共通言語である「ももクロ」で少しは会話のテンションが上がったが、それでもそこまで盛り上がることはなく、最後の方は話しててちょっとしんどいというか、もうちょっと早めにお茶を切り上げればよかったと後悔した。1時間30分くらいお茶して、彼女と改札で別れた。振り返るかな、とぼんやり彼女の後姿を眺めていたが、吸い込まれるようにエスカレーターで上へと昇っていった。

 


家に帰り、暫しぐったりとする。初対面の女性とお話しすることに対してはそこまで緊張することはなくなったが、それでも終始相手に気を遣っているので、お茶が終わった後はぐったりする。体と地面が平行になっている時間が長いな、と思っていたら軽く寝ていた。午後5時を過ぎていた。部屋はクーラーで涼しかったはずなのに、体はぐっしょりと汗を含んでいた。嫌な夢でも見ていたのだろうか。でも夢を見た記憶がないので、よっぽど退屈な夢を見ていたのだろう。起き上がり、オリンピックに興味はないのでテレビはつけず、昨日買ってきた本のいくつかをぱらぱら捲る。眠い。まだ眠たい。もともと疲労は溜まっていて、それは2回目のワクチン接種により体に負担が掛かっていて、それにプラスして昨日のよふかしが私の体を脅かしていた。うう。眠い。文章に集中できない。仕方ないので本を閉じて、お腹が空いていたので最近ハマっている日清だかなんだかの、痺れるラーメンを食べる。麺も美味しいが、コクのあるスープも美味しくて、全部食べ切ってしまうのは罪だ。そろそろ運動したくなっていて、それは婚活の負荷を払拭したいからであるが、東京都の新型コロナの新規感染者数が夥しいほどに増えてきていて、ジムに通うのはまだまだ危なそうなので、運動は、そうだな、秋になったら軽く散歩することから始めよう。そういえば最近は散歩をすることがなくなって、それは一秒でも長く外にいたいと思えない。暴力的な暑さが今では主流になっていて、でも夕方になったらそこまで暑くはないのだが、外を歩いている人の多くはマスクを着けないで、はあはあはあと自らの呼気を周囲にばら撒いていて、こんな調子だと秋でも難しいかな、来年かな、と自分を甘やかせる。私は自分を甘やかせるために生まれてきた。残念ながら私を甘やかせてくれるのは私しかいないから、私は全力で私を甘やかせるのだ。

 


午後6時30分、瑠璃さんと電話をする。先ほどのお茶で感じた虚しさ、それをどこかで発散させたくて、不意に瑠璃さんのことを思い出した。彼女はおそらく受け身の女性で、こちらからぐいぐいと行かないと距離は縮まらないだろう。出会ってからそろそろ1カ月が経とうとしているが、瑠璃さんが極度にコロナを恐れていて、まだ会えていない。それでも瑠璃さんには私に会いたい意思があるようで、都内でなければ会いたい、と言ってくれていて、それなら電話でどこでお茶するか決めましょう、このまま何もアクションを起こさなかったらおそらく自然消滅をしてしまいそうなので......、ということで電話をすることにした。午後7時~9時の間に荷物が届くので、午後7時まではオッケーです、ということで30分ほど電話をした。今回の電話では瑠璃さんはそこまで緊張していなくて、それは何度か電話をしているお陰かもしれない、と瑠璃さんは考察していた。先程の彼女との会話とは段違いに話しやすくて、それは瑠璃さんの包み込むような優しい声音も少なからず関係していた。今回の電話でお互いの近況報告、お茶の日程、お茶の場所を暫定的に決め、瑠璃さんのこれまでの恋愛についていろいろ聞いた。聞いたことに対してほぼ100%全て答えてくれる瑠璃さん、恋愛において駆け引きはできない、ただ自分の気持ちを伝えるだけ、と言っていて、そうか、こちらがこそこそと会話のテクニックとか使うのは卑怯かな、でも今までと同じようなコミュニケーションの取り方をしていたら結果がどうなるかはなんとなく予想がつくので、出来る限りの努力はするつもりである。ほんの30分間の会話であったにも関わらず、瑠璃さんとの会話は至福で、来週の木曜日のお茶が俄然楽しみになってきた。

 

 

するすると時間の砂が下へと流れ落ちていくのに身を任せていると、あっという間に24時になっていて、いかんいかんと布団に潜りこんだら一瞬で朝が来る。

 

 

5,107歩