眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年7月10日(土)(京都旅行1日目)

京都に行くから早起きする。せっかく行くなら存分に京都を味わいたい。どこに行くかは漠然と考えてて、あとは現地に着いたら適当にぶらぶら考えよう。6時50分になんとか起きて、朝ごはんにチーズのベーグルを食べて、眠気を携えたまま家を出る。家族全員に見送られる。電車に乗って名古屋駅に着き、ビックカメラ前に停まっているバスに乗る。前から2番目の席で、隣は空席なので助かる。定刻通りにバスが動く。乗車率は80%くらいだろうか。バスが動き出してすぐに眠気が襲ってきたので、そっとイヤホンを外して目を瞑る。すぐに眠気が極限になり、意識を失う。

 

 

意識を取り戻すと既に9時をだいぶ回っており、それでもまだ眠たかったので、軽く水分補給を取ってからまた眠る。

 

 

そんな睡眠を繰り返していたら京都に着いていて、当初の予定よりも30分早く京都駅に着いた。10時10分。バスを降りると、ものすごい湿気に顔を顰める。天気は曇り。でも晴天寄りの曇りで、これなら今日は雨が降らないかもしれない。ドラッグストアで飲料水を買い、JRで宇治に向かう。電車は8分ほど遅延していて、動いたら動かなかったりを繰り返す。11時ごろにようやく宇治に着く。懐かしい。宇治駅のこの雰囲気だけで泣きそうになっていた。やっと京都に戻ってこれたよ......。

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210710134733j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710134737j:image

 

 

道をてくてく歩いていく。途中、町のパン屋さんがあり、お昼に食べる用を適当に見繕う。

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210710134803j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710134759j:image

 

 

てくてく歩き、宇治橋に着く。ああ、ここ、ここ。ここだよ、ここから見る宇治橋のなんと素敵なことか。ずっとここでぼーっとしてたい、俗世間のしょうもないことを忘れてぼーっとしてたい。

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210710134822j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710134829j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710134825j:image

 

 

てくてく歩き、宇治神社でお参り。

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210710134853j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710134856j:image

 

 

ちょっとだけ歩き、今日の一番の目的である宇治上神社へ。やはりここは私にとっての京都なんだよな。お守りを買う。

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210710134914j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710134917j:image

 

 

仏徳山をてくてく上る。久しぶりに登る。運動不足の体にはだいぶきつい。汗めっちゃかく。でも途中から体を動かしていることが気持ちよくなって、不安に思っていたことがどうでもよくなってきて、頂上に着く頃にはもう全てがどうでもよくなっていた。

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210710134937j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710134941j:image

 

素敵な眺め。ずっとここでぼーっとしていたい。12時過ぎに頂上に着いて、1時間ほどぼーっとする。さらにどんどんどうでもよくなる。私に必要だったのは、物事をどうでもいいと思えるような、心の余裕だった。ここでお昼用に買ったパンを食べる。町のパン屋のクオリティだった。鳩がやけにうろちょろしてる。イヤホンがぶっ壊れたので、音楽を聴くことなく、ただぼーっとする。何も考えていない瞬間があって、その時に、「もう何も不安に思うことはないんだな」と思えた。大きな進歩である。

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210710134957j:image

 

 

山を下り、いつも通る道をだらだら歩き、宇治駅に着いたのが14時前。

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210710135012j:image

 

だいぶくたくたになっていたけれど、通り道だし、せっかくなら、と思い東福寺駅で降りる。蒸し暑さはまだまだ和らいでいないし、体はちょっぴり疲れていたけれど、今はただ歩いて歩いて、その先の楽園でのんびりしてたい。東福寺に着いて、東福寺本坊庭園(方丈)でのんびり枯山水を眺める。なんてことのない景色なのに、どうしてか心を奪われる。心を奪われて、没入する。何も考えない。先程の山の上から下を見た時の「どうでもよくなる」という心境じゃなくて、「何もない」状態になる。ぼーっと、何も考えないで目の前の枯山水を眺めていた。......はっと意識を取り戻すと1時間ほど時間が経過していた。すっかり憑き物が落ちたかのように軽くなった心身で庭をぐるりと眺める。結婚式の写真を撮っている夫婦がいて、和装で真剣に写真を撮っていた。人はそこまでいなかったので、こんなにも没入できたのだろう。すっきりした気持ちで庭園を後にして、東福寺の建物を見て、駅に向かう。

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210710210355j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210424j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210437j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210411j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210358j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210445j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210403j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210428j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210416j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210442j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210432j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210407j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210420j:image

f:id:bigpopmonsterpro:20210710210823j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210826j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210819j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210816j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710210813j:image

 

 

JR奈良線で京都駅に戻る。神社仏閣は今日は満喫したので、市営バスに乗って四条河原町へ繰り出す。バスはそこそこ混んでいて、コロナ禍とは思えなかった(どの口が言うか)。四条河原町へ降りると、コロナ以前と同じくらいの人の数で、京都も東京と変わらず緩んでいる人が多いんだろうなと思う(だからどの口が言う)。新京極をぶらぶら歩く。前回来た時、コロナ前なので1年以上前だろうか、その時にはなかったお店がたくさんあり、それは消えてしまったお店がたくさんあることを意味していた。どこかよそよそしい、見慣れた四条河原町じゃなくて、たまらず錦市場へ向かった。いつもであればぎゅうぎゅう詰めの錦市場、今日は早歩きでも人とぶつからないほどに道に余裕があって、旅行客としては快適だけれど、商売をしている人にとってはしんどい思いをしているだろう。京都に来るといつも通っている「カリカリ博士」も客はいなくて、いくつかあったベンチもちっちゃいベンチがひとつだけで、「食べ歩きはご遠慮ください」と店員に言われた。前は2人体制だったが、客足が遠いのか、1人でたこ焼きを焼いて会計も担当していた。ジャンボたこ焼き(200円)を食べる。大きなたこ焼きが6つも入って200円は相変わらず破格である。外はカリカリ、中はとろっとろなので、はふはふしながら食べているとぞくぞくと客が来たので一安心した。すぐに食べ終えて、新京極に戻り、またぶらぶらした。めぼしいお店はなかったので新京極を抜け出し、お気に入りの本屋さんが入っているBALへ向かう。

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210710211336j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710211325j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710211328j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710211343j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710211339j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710211346j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710211349j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710211332j:image

 

 

数分歩いてBALに着くと、すぐに下に降りて、丸善を練り歩く。ああ、ここにどれほど来たかったことか。コロナ禍で、出版不況と言われている中、ここの本屋はたくさんの人で賑わっていて、それがとても嬉しかった。疲れていたので少しだけベンチに座って休憩し、めぼしい本がないかどうか本棚を物色する。少し前から欲しい欲しいと思っていた村上朝日堂の一作目が綺麗な状態で置いてあったのでそれをすかさず手にし、あとは池澤夏樹の本、それと遠藤周作の文章を抜粋した本を買った。ほくほくした心で、夕飯を食べにラーメン屋へ向かう。

 

購入した本

遠藤周作「人生には何ひとつ無駄なものはない」
村上春樹安西水丸「村上朝日堂」
池澤夏樹スティル・ライフ

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210710212306j:image

f:id:bigpopmonsterpro:20210710212336j:image

 

 

 

 

治安の悪い道をてくてく歩き、長浜ラーメンみよしに着く。席は空いていたが、まだ料理が片付けられていなかったので、「赤い鈴のところでお待ちください」とお姉さんに言われて、暫し待つ。数分後に案内され、(確かここのラーメンは普通盛りでも多かったんだっけ。でもお昼は大したものを食べていないから、大盛りでもいけるんじゃないか)と安易に考えてしまい、ラーメンの大盛り(700円+150円=850円)を頼む。すぐに出てきたそれを見て、(普通盛りで十分良かった...)と後悔する。でも食べ始めると美味しいので、あっという間に平らげてしまう。スープは相変わらず健康に悪そうだし、麺は豚骨にめっちゃ合う極細麺で、だからこそ食べ終えたあとは幸せでほくほくする。店を後にしたのが19時ちょっと過ぎ。この時間でもまだ真っ暗になっていないのは、すでに夏が近づいてきている証拠なのだろう。

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210710212830j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210710212834j:image

 

 

ほぼ1日動いていたので、ここで疲労がピークに達して、(早くホテルでゴロゴロしたい...)欲が強くなって、急いでバス停へ向かい、ぎゅうぎゅう詰めのバスに揺られながら京都駅へ。すっかり暗くなった京都駅に着くと、ロッカーにしまっていたカバンを取り出し、急いでホテルへ。予約していた時間に3分遅れて到着して、チェックインを済まして、自分の部屋に入って、すぐにお風呂に浸かる。曇ってはいたけれど、時折日が差していたので、外気にさらされていたぶぶんの肌が赤くなっていて、強めの水勢で日焼けしたぶぶんを冷やす。ちゃんと日焼け止めを塗ればよかった。30分ほど冷水で冷やし、シャワーで全身を綺麗にしてさっぱりして、パジャマを着る頃には21時前になっていた。

 

 

今日のことをたどたどしく思い返しながら、文章を書く。あっという間の1日だったけれど、振り返ってみると濃厚な1日で、京都に来て良かったと思ってる。本来であれば今日と明日は京都大作戦の2週目だったのだけれど、昨日、フェスが中止になったことが発表された。そりゃないだろ、なんで先週はできたのに今週はできないんだよ。京都を歩いていると京都大作戦のTシャツを着ている人をちらほら見かけ、彼らはどんな気持ちで京都観光をしているのだろうと思うとやるせない気持ちになった。そして主催者である10-FEETのTAKUMAがどんな気分で今日を過ごしているのか、それを想像するととても悲しくて辛い気持ちになった。なんでこんなことになってしまったんだろう。ライブからクラスターが出たなんて事例はないし、どのライブでも徹底して感染対策を行なっている。それはコロナ禍でもたくさんライブに参加している私だからより一層分かるし、でも外野から見たらライブは「危ない場所」としか捉えられないのだろう。どのライブでもいいので、一度見てもらったらどれほどまでにライブが安全な場所なのか分かると思う。歓声は禁止、モッシュやダイブも禁止、アルコールも提供していない、客と客の間はしっかり距離が保たれている、そんなしっかりとした感染対策を取られているイベントに対して、自分の勝手な想像を押し付けるなよ。2週間後に平然とオリンピックが開催される現実が現実のものとして受け止めきれていない。国の上層部の人間と、国民の意識があまりにも乖離していて、日々を生きていくのが本当にしんどい。テレビやネットでニュースを見ると腹立たしい気分になるので、最低限の情報収集しかしてない。それでもたまにくだらないニュースを見かけたら、なんでだらだらと同じことを繰り返しているの、それを我慢させられているのと腹立たしくなった。これ以上書くと旅行が楽しくなくなってしまうので、この辺にしておきます。来週に予定されているいくつかのライブが中止になってしまったら、心の大事なぶぶんが崩壊してしまいそうだよ。

 

 

27,152歩