眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

メールがつまらないより会話がつまらない方が地獄

マッチングアプリを再び始め、初期の段階でマッチングして、あまり頻度は多くないけれどメッセージのやり取りをしている人(加奈さん(仮名))と電話をした。メッセージでは映画の話、仕事の話、恋愛の話をしてて、こちらが少し加奈さんにチューニングを合わせないと話が合わないかな、でもそこまで無理に自分をいじるわけではないから、電話をしてみたら案外話しやすかったりするのかな、と思っていた。

 

 

一昨日の夜にLINEの連絡先を送り、「すぐに登録しますね」と返信があったが、今日の夜になってようやく登録された。名前は意味を成さないアルファベットの羅列で、本当に加奈さんのアカウントなのだろうか、愉快犯が楽しんでいるだけなんじゃないか、と不審に思いながら加奈さんに連絡する。

 

 

「私です」

 

 

あまりにもシンプルすぎるので、これは愉快犯かもしれないなという思いが強くなる。

 

 

20時になった。「準備が出来ました」と加奈さんから連絡が入り、ちょっとだけ間を空けてから電話をかける。

 

 

もしもし
あ、もしもし(低いトーン)。聞こえますか?
こんばんは
こんばんは、聞こえてます?
聞こえてます。大丈夫です

 

 

めっちゃテンションが低い......。普段からこんなにも低いのか、私に対して不信感を抱いているからこのような対応を取っているのか。いきなりディープな話をするのが躊躇われたので、世間話を10分ほどしてから徐々に深い話をする作戦にする。

 

 

今日は残業があった日ですか?
今日はいつも通りです
在宅勤務が多いんですか?
はい、そうです(低いトーン)(以下省略)

 

 

加奈さんはずっとこんな感じだった。私がした質問に対して「はい、そうです」「いえ、違います」と言うだけで、補足情報を一切こちらに投げてくれなかった。せっかく電話が出来たんだから、少しは仲を深めたいとか、そういったことはないんだろうか。

 

 

15分ほどでどちらからともなく電話は終了した。私は頑張ったほうだ、と自分に言い聞かせる。仕事の話、在宅になってしんどいことはないか、とか、緊急事態宣言がまた出たけれどあまり緊張感がないですよね、とか、私からしか話題を提供することはなく、加奈さんは無機質に答えるだけ。やる気あるのか?それとも初対面だとこんな感じなのか?昨日電話をした瑠璃さんとは真逆のタイプ、瑠璃さんは自分の事を極度の人見知りだというけれど、きちんと私と話したいという感情が伝わってきて、血の通った会話が出来て嬉しかった。一方、加奈さんは受け身過ぎるというか、そもそもそんな風にしているからアプリに居続けるんじゃないか?......

 

 

これ以上脈なし、こちらから「脈が無い」と判断した女性に対してあれこれ言うのは生産的なことではないのでやめておく。ただ、こういった女性もいるんだなという勉強にはなった。瑠璃さんの、優しくて温かい話し方が、どれほど貴重で尊いのか、それを思い知らされた夜でした。