眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年6月28日(月)

昨日は早い時間、23時なんて私にとってはとても早い時間に寝たので、起きた時はそこまで眠気はなかった。朝起きた時に眠気がないなんて、いつぶりだろうか。最近の私は「元」彼女に関することで相当なストレスを抱えていて、それのせいで夜がなかなか寝付けなかった。一昨日に眠れたのが午前3時過ぎ、そして昨日は長尺のライブで体が疲弊したことも早く寝れた要因だろう。梅雨真っ盛りのこの季節、外に出ると気持ちいいくらいに晴れていて、新しい私の生活を応援してくれているような気がした。

 

 

電車は呆れるくらいに混んでいた。コロナ前の、人と人の間がゼロ距離の、息するのもしんどい、なんで私はこんな辛い思いをしてまで通勤しなくちゃいけないの、そこまで無理してするほど価値のある仕事なの、というくらいの気持ちになった。誰が悪いわけでもないから、タチが悪いんだよな。

 

 

ぎりぎりの時間に会社に着き、チャイムが鳴って仕事を始める。正直なところ、まだ私は元彼女に対する気持ちを断ち切れていなかった。でもそんなときだからこそ、元彼女のことを考えずに済む単純作業は非常に助かった。と思っていた。全然そうじゃなかった。仕事はしているけれど、頭の片隅、いや真ん中で堂々と元彼女はいた。まだいた。さっさとどっかに行ってくれればいいのに。既に元彼女との復縁はありえないので、ただただ元彼女との思い出が頭を去来した。彼女と会っているときは基本的に楽しい時間しかないので、だからこそそれらが思い出されると、「なんで一方的に別れを告げられないといけないんだ」という怒りが沸き上がった。まだ、元彼女との別れを受け入れられずにいた。まだ別れた実感がないのは、顔をつきあわせて別れ話をしていないからだ。元彼女からLINEで、一方的に「無理です。もう無理なんです。さようなら」とメッセージを送られてきて、恋愛の最後をそんな風にされたらこちらの心はぐちゃぐちゃなんだよ。異性から恋愛感情を向けられるのがしんどいって言うけれど、好きだった女性からそういう風に言われて一方的に別れを切り出された方の気持ちとか、彼女は考えないんだろうか。考えないから、こんなことをしているんだろう。

 

 

昨日までは「別れるなんて寂しい。もう会えなくなるなんて嫌だ。どうにかして、彼女との仲を続けられないだろうか。彼女は話してて本当に良い子だから、恋人とかじゃなくて、ただの友達としてでも関係を続けられないのかな。ああ、苦しい。どうしたらいいの。助けて、誰か」と息絶え絶えだったが、きちんと睡眠を取って、身体的に余裕が生まれた私はそれに付随して精神的にも余裕が生まれ、自分の現状を俯瞰できるようになった。

 

 

「腹立たしいな」

 

 

そんなどす黒い感情が心を支配していた。「もう会いません。さようなら」と最後のLINEで言っていたけれど、こんな仕打ちをされて黙っていることが私にはできそうになかった。どうせ1ヶ月もすればそんな苛立ちも収まるだろうが、今は苛立ちが収まる気配はなく、最後に彼女に会って、一言言ってやりたい気分になった。そういうモードに変わっていた。

 

 

もやもやした感情を引きずりながらも、仕事はきちんとこなしていた。もしこれが家で一人で仕事をしてたら、多分良くない状況になっていたと思う。今日が在宅勤務の日じゃなくてよかったと心底思っている。

 

 

お昼はいつも通り、大きめのおにぎり2個と最近ハマっているソーセージのぶつぎり、昆布豆と白湯スープを食べる。ご飯を食べている時は無条件で幸せ。でも暗い室内で、もそもそと一人で食べているのはちょっぴり寂しい。失恋のこと、地元の先輩に昨日愚痴をこぼしたけれど、まだ誰かにこぼしたい気持ちがあった。誰か、誰かに話したい。東京で自分のプライベートを話せるような間柄の人間は、一人しかいなかった。いきなりだし、今週会うのは難しいと思ったけれど、「久しぶりに◯◯と話したい。ちょっと相談事があって。今週か来週のどっかで会えたりするかな」とLINEを送った。あとの時間はネットでノンセクシャルの人のブログを読んだら、大きな音でTHE KEBABSを聴いていた。明日、彼らのライブを、名古屋公演のリハーサルだけれど、それが観れるのが今の私の心を支えていた。人生でしんどい時、いつも佐々木が傍にいてくれている気がした。「ガソリン」は今の私の心を代弁してくれているようで、明日のライブでやったら嬉しくて泣いてしまうだろう。

 

 

昼休みが終わって、まだまだ絶賛元彼女のことを考えながらも月末の処理を淡々とこなしていく。月末の、物量がとんでもなく多い日の担当は何故だか知らんが3ヶ月連続で私になってて、それはZ君の策略だとしか思えなかった。ただ、3回目なので前々から下準備をきちんとしたので、今日の作業の負担は重くはなかった。それでもその仕事をしているだけで一日の大半は消耗された。それでよかったと思う。もし暇な時間があったら元彼女のことを思い出して、悔しいやら悲しいやら憎いやらの感情がぐるぐるぐるぐるしていたと思うので、仕事があってよかった。鬱陶しい仕事を終えて、少し余裕ができた私は、もうブロックされているかもしれないけれど、一縷の望みを抱えながら、元彼女に送る最後の文章を考えていた。それがどんな内容だったのか今の段階ではあまり詳しく語りたくないが、文章を読んだ本人が苦しむような、お互いが傷つくような、そんな文章はこの世界には存在してはいけないような代物だった。別れを切り出された時はすっと身を引こうと思っていた。でも、最後の別れくらいはきちんと顔を突き合わせて言えよ、それが最低限のマナーなんじゃないのか?と私は思っていて、そのこととか、あとはまあいろんなこと、それは彼女のことを傷つけるような内容だった、それを書こうと思った。昨日までは彼女も自分の性質で苦しいんだし、何事もなかったようにそっと身を引くのが優しさだと思っていたけれど、別にもうこれから一生会うことのない人間なんだし、最後くらい思っていることを吐き出すのは悪いことなのか?と思った。私はまだまだ、ちょっとどうにかしていたんだろう。雑務をこなしながら、どんな文面にしようかなと考えていたら、社用携帯に電話がかかってきた。唯一仲良くしている、会社の同期からだった。飲もう、今週の金曜とかどうか。その日はベボベの小出さんのオンライントークイベントがあるから無理だ。今日とかどう?う〜ん、この感じだと残業しないだろうから、いいよ。ということで、1年ぶり以上に彼と居酒屋で飲むことが決定した。あれだけ毛嫌いしていた居酒屋に自分からのこのこと行くことに決めたのは、私の精神状態がまだまだズタボロで、正常な意思判断ができていなかったからだろう。

 

 

定時で仕事を終え、明日は在宅勤務なので重たいノートパソコンを鞄に入れて帰る。重たい。前まではタブレットパソコンも持っていたけれど、それのレンタル期間が終了し、継続して使いたいと上司に相談すると、「他の人は使っていないし、君を優遇することはできない」と言われ、今月から在宅勤務の時は毎回重たいノートパソコンを家に持ち帰っているのだけれど、移動の最中にどうしてもパソコンにダメージがかかるので、いくつかのぶぶんでパソコンがおかしくなっていて、こんなのがあと3ヶ月も続いたらパソコンがぶっ壊れるんじゃないか、ぶっ壊れるくらいならタブレットパソコンをレンタルした方が安く済むと思うんだけれどな。

 

 

定時ですぐにあがって店に行くと言っていた同期から、定時から30分が経っても連絡がなかった。どうせ定時の後に客先から電話がかかってきて、それの対応に追われているんだろう。近くにあったベンチに座りながら、昨日から再び始めてマッチングアプリでマッチングした女性とメッセージのやりとりをしていて、再び虚無を感じていた。

 

 

メッセージのやりとりを一通り終えた頃に同期から電話が入り、「やっと終わった。ごめん。今から向かう」とのことだったので、私も店へと向かった。店に向かう途中、客引きをしている女性を何人か見かけ、こんな時期なのに大変だよな、頑張ってくださいと思いながら店の付近までたどり着くと、ちょうど同期も店の付近まで来たところで、「久しぶり!」と軽く挨拶して、店に入った。

 

 

生と、そこのお店の名物の鳥皮を頼み、生が運ばれてきて乾杯をした。居酒屋で乾杯をしたのはおそらく私が名古屋の営業にいて、そこでの私の送別会のときなので、かれこれ1年と4ヶ月ぶりだろうか。居酒屋なんて嫌いだったけれど、仲のいい同期との久しぶりの乾杯、渇いた喉を潤す生ビールは格別に美味かった。

 

 

すぐに失恋のことを話す感じではなかった。とりあえずお互いの近況を報告して、そのあとはただただ同期のコロナに対する憎しみを聞いていた。特に日本政府のコロナに対する対応があまりにも杜撰で、居酒屋での一人飲みが好きな彼は、根拠のない自粛要請のせいで贔屓にしていたお店がいくつか潰れたことを嘆き、日本政府を批判していた。そして、彼の住んでいる地域の近くで、来月の初めにくるオリンピックの選手団の事前合宿を恐れていた。今でさえぐっちゃぐちゃなのに、もうこれは終わりだろ。終わりの始まりだろ。彼はコロナのせいで相当に参っているようだった。コロナの話を30分ほどして、そろそろ彼のコロナに対する恨みを聞くのが鬱陶しくなってきたので、一旦コロナの話をやめ、徐々に私の話したかった失恋の方向へと話をずらしていった。飲みが始まって40分くらいが過ぎて、ようやく彼に失恋したことを打ち明けた。私が元彼女と付き合い始めたのが彼と箱根温泉に行った日の次の次の週で、失恋した次の日に彼とこうして飲んでいるので、重要な場面の時は彼がいつも傍にいると思った。一連の話を、自分の切ない感情と恨みを交えながら話すと、彼は「俺が呑気に生きてた時に、お前はそんなしんどいことになってたんだな」と言った。「失恋してさ。もう会いたくないって言われているんだけど。でもまだ会いたいんだよな。最後に会って、きちんとお別れしたいんだよ。もしお前が俺の立場に立たされたら、どうしてると思う?」と彼に訊いた。「恋愛経験がない俺に聞かれてもな。もう恋愛は忘れて、こっちの世界に来いよ」と彼は励ましてくれた。彼は結婚をする気はさらさらなくて、恋愛すらももういいかなと思っていて、それよりも一人で過ごす時間、アニメを見たりスポーツを見たり、居酒屋で一人飲みするのが本当に楽しくて、結婚してお小遣い制になって、子どもも生まれたらそんなことが出来なくなるんだぜ、そうなるくらいだったら俺はもう一人でいいよ。お前も早く、こっちの世界に来いよ。それは彼なりの励まし方で、私はこういう風に私のことを励ましてくれる存在が身近にいてくれて本当に嬉しかった。「俺は恋愛経験がないから分からないんだけれど。もし初めての相手がそういう子で、そういう別れ方をされたら、もう恋愛はしたくないだろうな」と言った。久しぶりに居酒屋で食べる鳥皮、もつ、ポテトサラダ、キャベツ、ナムルといった食べ物が美味しく感じられて、節約節約と躍起になっていたけれど、ちょっとくらいは外食をして、美味しいものを食べて、心も体も元気になった方がいいような気がしていた。

 

 

その後もだらだらと話していたら、「お客様、時間でーす」と店員さんに言われたので、会計を済ませた。二人合わせて8,400円で、「俺はだいぶお酒飲んだから、3,000円でいいよ」ということで、甘えた。久しぶりに酔った酔った。あー、最高だ。帰りの電車も一緒だったので、私の家の最寄り駅まで一緒に電車に乗った。「また飲みに行こうぜ。それと、夏だけれど温泉にも行けたらいいよな」という話になって、たぶん8月か9月には彼と温泉に行くことになるだろう。彼の存在にだいぶ救われた。

 

 

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家に帰り着いたのが20時半で、飲んだのにこんな時間に帰ってこられるのも定時にあがれる特権だよなと思った。その後はなにしてたんだっけ。ああ、親とひとしきり話して、その後に姉と話して、それは主に失恋のことなんだけれど、ようやくどん底から這い上がれそうだよ、ということとか、あとは日常のことを話していた。2人との会話を合わせたら1時間半くらいは話しただろうか。久しぶりに人とたくさん話して精神的な余裕が私に生まれていた。

 

 

酔いが醒めて、頭がとろんとして、このまま布団にダイブしたらそのまま朝まですぐだろうと思ったが、元彼女との最後のことを文章で吐き出しておきたかったので、ただひたすら文章を書いた。全部書くとしたら1万字くらいは余裕で書けるけれど、疲れてくたくたで体力が残っていなかったので、適当なところで書くのをやめて、そのあとは少しだけぼーっとして、またノンセクシャルの人のブログを読んだりしてたら24時40分を過ぎてて、とても眠たかったので、大きな欠伸を一回してから電気を消して目を瞑ったら一瞬で寝た。

 

 

4,239歩