眠たげな猫の傍で

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世界の果てで眠っていたいな

the pillows RETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.3「このツアー、まだ1公演もチケット買えてない人を先ずは優先!皆んなの良心を信じてるぞぉーとメンバーが言ってますライブ! もし余ったら手のひら返して話は変わるでSHOW!」@duo MUSIC EXCHANGE(2021.7.6)感想

bigpopmonster.hatenadiary.jp

 

先月のLIQUIDROOMに続き、2回目の参加となる「the pillows RETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.3」。前回のライブはちょっと緊張しすぎてて、気楽に演奏を楽しむことができなかった。仕事で一日中歩いてて、それの疲れもあって途中で集中が途切れてしまった。だから今日は、今日こそは存分にライブを楽しもうと思っていた。

 

 

演奏する曲は分かっているのに、どうしても1曲目の「Good morning good news」でグッと来てしまう。こんな暗い世の中だからこそ、この曲が照らし出してくれる明るい未来をつい想像してしまう。

 

君は気づいてるの?
絶望に揺れる船が
少しずつ滑り出して
起死回生の海へ

 

このフレーズだけで何度だって前へと進もうと思えるんだよ。高校生の時、学校に行くのが好きじゃなくて、なんで生きているんだろう、なんで生きていないといけないんだろう、と思うことがよくあって。そういった暗い気持ちは学生の時には抱きがちなんだけれど。でもその時は、「自分だけが抱いている気持ちなんじゃないかな」と塞ぎ込むことが多かった。そんなとき、ピロウズの曲が私をそっと支えてくれて、前へと歩くエネルギーをくれたよな、ってことをこの曲が演奏されているときにふと思い出した。15年もピロウズを聴き続けて、ようやくこの曲をライブで観れること、それはとても特別なことで、こんな時代でもライブハウスでロックを鳴らし続けてくれるピロウズが私は大好きなんだ。

 

 

「Skim heaven」までの「『Smile』の中でも特に好きな曲」の最中はもうずっと正気でいられないくらいに嬉しくて、だってこのツアーが終わってしまったらもうライブで演奏されないかもしれない、だからこの目に耳にしっかりと刻み込んでおきたい、でもはしゃぎたいからつい体が動いてしまう。ずっと楽しい、ずっと嬉しい。やっぱピロウズってすごいな。

 

 

「Monster C.C」からの「レア曲」が続く場面。「Monster C.C」とか「Vain dog (in rain drop)」、「THUNDER WHALES PICNIC」は高校生の私は(地味だな)としか思わなくてほとんど聴いていなかった。でもこのツアーが開催されるということを知って、改めて曲を聴き直してみると、(えっ、けっこういいじゃん)と思い、ライブで聴くと(いいじゃん)の度合いが増して、だいぶ好きになった。前半の曲はもしかしたら運が良かったらまたライブで聴けるかもしれないけれど、このぶぶんの曲はおそらく演奏されることはないだろうから、その事実も相俟ってすごく感じたのだろうか。この中では淡々と演奏されつつ、サビでぐっと力が入る「Monster C.C」が好きなので、あと2回聴ける事実が嬉しい。

 

 

演奏の前の儀式、その後のMC含めて最高な、「Calvero」、そして高校生のときには割かし地味に感じていた「日々のうた」、このパートが「Smile」のハイライトになるのかな、と思いきや、次の、問題児の「Smile」の切れ切れっぷりで今までの演奏の記憶を全て掻っ攫っていくくらいの衝撃、これを体験するためだけに今回のツアーに参加する価値はある。他にもたくさんの「大好き」なぶぶんがあるんだけれど、前半の「Smile」パートではここが一番好きかな。そこから締めの「この世の果てまで」で「Smile」が終わったー、ちょっと休憩させてーと思っているのに、そこまで休憩を挟まないで「Thank you, my twilight」のパートが始まるの、おじさんたち、元気そうで嬉しい。

 

 

「RAIN BRAIN」、「ビスケットハンマー」と、アルバム通りの順番で演奏されるの本当に好き。どっちも「Thank you, my twilight」のなかでも特に好きな曲。いや、「Thank you, my twilight」はどの曲も大好きなので、「Thank you, my twilight」のパートはずっとにやにやしてしまう。高校生の時に聴いて、歌詞の意味がいまいちピンとこなかった「ビスケットハンマー」は、今聴いても何を歌っているのかよく分からないけれど、めっちゃライブ映えするかっこいい曲だということは全身でしかと受け止めた。そっから雑魚曲(さわおさん談)の「Rookie Jet」の振れ幅よ。この曲のあとのMCで、「『Smile』から『Rookie Jet』でいえいえいー、って歌っているの、ちょっと情緒がどうかしているよな笑」というの本当に好き。振れ幅が広いのがピロウズの魅力で、だからこそいつまででも聴いていられるんだろう。「このツアーを回って、実は人気があったんだと気づいた曲をやるよ。ダンスナンバーだね」と言って演奏される「My Beautiful Sun (Irene)」で自然に身体が動くし、「Come on, ghost」ではハンドマイクで艶やかに歌うさわおさんを堪能出来たり、このツアーは本当に贅沢。楽しい時間が続いてからの「ROBOTMAN」で一気にしんみりしちゃって。自分も「ROBOTMAN」のような感情を抱いているから、ちょっと泣きそうになった。「ウィノナ」を演奏し、「白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター」という綺麗な曲を聴いて惚れ惚れし、「バビロン 天使の詩」で盛り上がって、「Thank you, my twilight」で最高潮に気分が膨れ上がって、「Ritalin 202」で華麗に締めるの、もうちょっと最高すぎて、メンバーがはけたあともずっと余韻が続いてて、この余韻だけで2021年の後半は十分に生きていけそうな気がする。

 

 

アンコールでは「今年、新曲として出してもおかしくないくらい、今にマッチした曲だよ」と言って演奏される「そんな風にすごしたい」。レゲエを軽くディスって笑、でもこの時期もたくさんのロックバンドに影響されて曲を作ってて、さわおさんが影響を受けているThe Breeders、The Smashing Pumpkinsあたりは近々じっくり聴きたい。「そんな風にすごしたい」、ずっと歌詞が強いんだけれど、

 

このままで嫌われても
傷つかない 痛くない
悲しい日もうつむかない
そんな風にすごしたい

 

のぶぶんで、自分もそんな風にすごしたくなった。

 

 

アンコールが終わってから、

 

「体と心はべっこで、体は入れ物だと思っている。入れ物の中に何を入れるのかが大事で。心がぶっ壊れたら本当に大変で。だから今日、ここにきて、少しでも楽しい気持ちになってくれたなら嬉しい」

 

 

「俺はずっと同じようなことを書いてて。同じように俺たちの曲をずっと聴いてくれているキミたちとは気が合うと思っているんだ」

 

と、ステージに一人残ったさわおさんが自分の思っていることを素直に伝えてくれるから、これからもずっと聴き続けよう、ついていこうと思えるし、前回のLIQUIDROOMでも同じようなことを言っていたんだけれど、今日はちょっと泣きそうになってしまった。

 

 

そしてダブルアンコールはベスト盤のあの曲じゃなくて、「No Surrender」だったのもいい意味で意表を突かれたし、

 

No Surrender
Baby 傷つくなよ
汚れきった世界から
必ず連れ出してみせる
どんなに悲しくても
生き延びて又会おう
悪夢を蹴散らす歌を唄いながら

 

のぶぶんの歌詞は特に今だからこそグッとくるものがあって、ちょっぴり泣いてしまった。

 

 

ピロウズは最高のロックバンドで、30年以上の歴史のあるベテランのバンドなんだけれど、曲やライブはいつだって若い少年らしさを感じさせてくれて、だからこそずっと聴き続けているのかもしれないな、なんて思った。最高の夜だった。

 

 

 

 <セットリスト>

01.Good morning good news
02.WAITING AT THE BUSSTOP
03.FUN FUN FUN OK!
04.WINNING COME BACK!
05.Skim heaven
06.Monster C.C
07.Vain dog (in rain drop)
08.THUNDER WHALES PICNIC
09.Calvero
10.日々のうた
11.Smile
12.この世の果てまで
13.RAIN BRAIN
14.ビスケットハンマー
15.Rookie Jet
16.My Beautiful Sun (Irene)
17.Come on, ghost
18.ROBOTMAN
19.ウィノナ
20.白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター
21.バビロン 天使の詩
22.Thank you, my twilight
23.Ritalin 202
EN
24.そんな風にすごしたい
EN2
25.No Surrender

 

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