久しぶりの彼女とのデートに、私は朝から正気ではなかった。ふと気づくと顔が緩んでいた。ああ、幸せとはこのことなのか。それと同時に、昨日の夜の電話のことを思い出して、ちょっぴり苛立った。でも仕方ないだろ。彼女は仕事に忙殺されていて、平日は人間的な生活を送ることが難しいんだから。
<購入した本>
阿部和重「ブラック・チェンバー・ミュージック」
ウイ「38歳、男性、独身‐‐淡々と生きているようで、実はそうでもない日常。」
中井紀夫「日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽」
10,964歩