眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

馬鹿みたいな恋愛

私には恋愛を楽しめるような素養がなかった。そもそも、人とまともなコミュニケーションを日頃から取っていないくせに、一丁前に恋愛を楽しもうだなんてちゃんちらおかしかったのだ。

 

 

マッチングアプリで知り合った、バックグラウンドをほとんど知らないような女性と4回デートして付き合った。歪な恋愛。マッチングアプリで出会うという、日常から逸脱した出会い方に対してずっと違和感を抱いていて、そんなところから本当の恋愛感情が生まれることはないんじゃないの、という予想は的中。一人で勝手に踊り狂って、ふと冷静になって、なんで一人で踊り狂っていたんだろうと虚しくなる。虚しさが私の胸をぐさぐさ突き刺して、疲れているはずの身体がカッカしている、寝られないのだ。

 

 

私だけが勝手に恋愛を進めていた。相手にとっては、ただの暇つぶしだったのかもしれない。私だけが派手に好きな感情を注ぎ込んでいて、なんだかバッカみたい。今までの言動を思い返して、恥ずかしくなる、穴に入りたい。

 

 

一人が気楽だった。恋愛がうまくいかない、相手から好きという感情を感じられない、私だけが舞い上がっている。全部が馬鹿馬鹿しかった。所詮、他人は他人だ。他人の全てを分かり合えるはずないのに。恋愛ソングの聴き過ぎ、妄想のし過ぎ。悔しいというより、悲しいというより、ただただ虚脱。恋愛なんて一時的に酔っ払っているようなもので、いつまでも酔っ払える人もいれば、すぐに酔いがさめて、相手の嫌なぶぶんがやけに目についてしまう人もいるだろう。私はもう恋愛はいいや。人と協力して日常を紡いでいくという、そういうスタイルの人生は多分私に向いていなかった。

 

 

2020年、私は一人だった。婚活なんてしないで、ただ一人でいることを謳歌していた。今感じているような苦しみ悲しみ、それらを感じる瞬間は一切なく、ただただ目の前の本やドラマを存分に楽しんでいた。それで別によかったんじゃないの。周りが一斉に結婚しているのを見て焦って、慌ててマッチングアプリで婚活して、で、今苦しい。苦しいな。この苦しみこそが恋愛だなんて、そんなしょうもないことは考えたくないな。家庭なんて本当に持ちたいと思っていたのかな。幻想だろ。一人でいた方が気楽だよ。

 

 

一人でいることが寂しくなったら、また新しく始めればいいんじゃないの。同じところをぐるぐるぐるぐる回り続けて、多分正解なんてなくて、ずっと苦しみ続ける恋愛、やめちゃえばいいや。誰も肯定しないし否定もしない、他人にそんなことはさせない。私の人生は私で決める。他人にあれこれ、どうのこうの言わせない。言われたところで、そんなことを気にしている時間はない。人生はあっという間の時間だ。

 

 

私はもう、当分一人でいいや。実らない、ただただ独りよがりの恋から卒業する。