眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年5月26日(水)

朝4時半に目が覚める。あと十数時間後に彼女と話し合いをして、そこで彼女との今後を決めるということで緊張してこんな早い時間に起きてしまったのだろうか。二度寝をしようと思っても頭は完全に起きてしまったので、夜中に放送されていた「星野源オールナイトニッポン」を聴く。星野源新垣結衣と結婚したことが発表されたあとの初めての放送。どっぷりと結婚のことについて話すかと思ったが、そこは星野源、いつもと同じようなラジオを繰り広げる。下ネタ満載のいつものノリで、でもそれが星野源らしくて嬉しかった。新曲「不思議」を聴くのは2回目で、1回目は微妙だったけれど、今回はすっと心に滲みこんでくる感じ。ラジオを聴き終えて、急に外に出て散歩をしたくなったので外に出る。

 

 

今日もまだいい塩梅の天気で、先ほどのラジオの影響で星野源を聴いている。星野源を聴いていると、彼女が彼女になる前のデートの前に星野源を聴いて緊張を解していたことをふと思い出す。

 

いつかあなたに いつかあなたに
出会う未来 Hello Hello
笑顔で会いましょう

 

ここの歌詞が本当に素晴らしくて、何度弱った心を支えてもらったことだろうか。今は全然異なった心境で聴いているので、響き方もあの頃とは全然違うのが面白い。ふらふらとあてもなく歩いていたら、以前住んでいたアパートの前まで来た。私が住んでいた部屋には今は違う誰かが住んでいる。そこで暮らした1年間を思い出し、あの頃には二度と戻りたくない、社会人になってから一番しんどかったあの時期に比べたら、恋愛でうんうんと悩んでいる今は別にしんどくもなんともないだろ、と自分を鼓舞し、また歩き出す。普段は絶対に歩かないような場所を歩いていると、見たこともない人に出くわしたり、想像したこともない景色に出くわすので、たまには気分転換に散歩してみるのもいいかもしれない。

 

 

30分ほどで散歩を終え、7時30分が過ぎたあたりで家に帰りつく。お腹が空いたので朝ご飯にフルーツグラノーラを食べる。昨日、彼女に深刻そうな感じで「電話したいことがあるんだけれど、明日の夜電話できる?」とメッセージを送ったら、「だいじょーぶ(大丈夫のポーズをした人のスタンプ)」とラフに返ってきた。何事もラフに捉えられる彼女が好きだったけれど、私が醸し出している雰囲気に気づかないで、いつもの感じで返されてイラッとした。こんな些細なことでイライラしてしまうなら、別れたほうがいいだろう。幸せになるために、楽しく過ごすために恋愛をするのに、恋愛のせいで苦しい寂しい辛い、という感情を抱いてしまうくらいなら、その恋愛からそっと離れたほうが良いと思う。

 

 

今日は在宅勤務だからこんなのんびりした時間の過ごし方をしている。今日在宅勤務にしておいてよかった。もし出社して、大量の仕事を処理していたら、夜になって彼女に電話をする頃にはすっかりへとへとになって、まともな思考が出来なくなっているだろう。出社しているときの休憩時間はいつも寝てばかりいるが、在宅勤務だとずっとリラックスした状態なので、休憩時間に眠たくなることはない。のんびりと、電話で話す内容を整理しよう。

 

 

「大豆田とわ子と三人の元夫」第7話を観る。第2章が始まる。最高すぎて、ぐうの音も出んかった。 

 

過去とか未来とか現在とか、そういうのってあぁ...どっかの誰かが勝手に決めたことだと思うんです。
時間ってべつに過ぎてゆくものじゃなくて、場所っていうか、その...別のところにあるもんだと思うんです。
人間は現在だけを生きてるんじゃない。
5歳、10歳、20歳、30、40
そのときそのときを人は懸命に生きてて。
それはべつに過ぎ去ってしまったものなんかじゃなくて。
だからあなたが笑ってる彼女を見たことがあるなら、彼女は今も笑ってるし。
5歳のあなたと5歳の彼女は今も手をつないでいて。
今からだっていつだって気持ちを伝えることができる。
人生って小説や映画じゃないもん。
幸せな結末も悲しい結末も、やり残したこともない。
あるのはその人がどういう人だったかっていうことだけです。
だから人生には2つルールがある。
亡くなった人を不幸だと思ってはならない。
生きてる人は幸せを目指さなければならない。
人は時々寂しくなるけど、人生を楽しめる。
楽しんでいいに決まってる。 

「大豆田とわ子と三人の元夫」第7話より

 

 

 「愛がなんだ」(2019)を観る。 令和元年初日に映画館で観て、なんだか嫌な気分になったけれど、すごく印象的に残る映画で、恋愛でもやもやしているときに観たら少しは参考になるんじゃないかと思って2度目の鑑賞。この映画、良くできているな。登場している人物一人ひとりにきちんと血が通っていて、見てて「たぶんこんな人間も世界にはいるんだろうな......」と思わせる力量のある映画。脚本も素晴らしいし、何より主演の岸井ゆきのさんの演技が素敵。観てると田中に対してどんどん腹が立ってくるんだけれど、でも田中も田中で自分に自信はなくてあんな行動を山田さんに取っていたのかな、と思うと少しは田中が哀れに思えてきたりもする。けれど、山田さんの恋心を弄ぶような行動をしたのは事実だし、そのような行動を取ったことが意識的にしろ無意識的にしろ、彼女を傷つけたのだから、田中は悪い奴だ。と簡単に言えないところが、人間の、恋愛の世界だよなと思う。2時間の映画で二人だけの物語なのはたぶん飽きるだろう、ということで山田さんの女友達とその女友達を好いている男性、そして田中が好きになった女性も出て来て、2時間観てても飽きないような作りになっている。それぞれがどこか歪で、でもそれぞれなりに幸せになりたいと思っているんだろうな、と思うと一概に誰かが悪いとは言えなくなる。

 

「私はどっちかになっちゃうんだよね
”好き”と”どうでもいい”のどっちか
だから好きな人以外は自然と全部どうでもよくなっちゃう」
「自分も?」

 

「俺ってあんまかっこよくないじゃん
ずば抜けておしゃれとかでもないし
体型とかもなんか貧相だし
優しいかっつったらそうでもないしさ
金持ってるわけでもないし
仕事できるかって言われたら大したことないし
そりゃあ自分でずばりダサいとは思いたくないけどさ
世の中の男をかっこいいとかっこ悪いで2つに分けたらさ
俺ぜってえかっこ悪いほうだと思うの
でだよ
で...そういう男にさ、なんで山田さんは親切にするわけ?」
「親切?」
「今日とかだってそうじゃん。すみれさんとこ呼んでくれたりするし」
「それはさ...好きだからとか単純な理由なんじゃないの?」
「っていうかさ、好きになるようなとこなんてないじゃんっていう話なんですけど」
「そうだよね。私もそう思う。好きになるようなとこなんてないはずなのにね。変だよね」

 

「テルちゃんはさ田中のことが好きなの?」
「えっなんで?」
「田中のどこが好きなの?」
「え~だから何それ?」
「私ああいうのダメなんだよね。いろいろ気ぃ使ってやってくれてるんだけど。結局は自分系っていうか」
「自分系?」
「そう。つきあうまではあんな感じなの。でもつきあったら結局自分大好き」
「どういうこと?」
「前につきあってた男がそうだったんだけどね。例えばデートしててね、私がおなか減ったとするじゃん。そんで”おなか減った”って言うと、”俺は減ってない”って言うわけよ。でも逆のときは”腹減った”って言って、こっちの話も聞かずにずんずん店に入ってっちゃうわけ」
「えっ、それだけ?そんなのどっちでもいいじゃん。私はどっちだっていい」
「良くないよ。嫌でしょ、普通」
「そうかな?」

 

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「愛がなんだ」(2019)

 

 

 

 

彼女と電話をして、一瞬は安心したけれど、でもずっとこの悩みを抱え続けるの、それって私耐えられるの?と不安になる。なかなか寝付けないな。