眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

東京初期衝動『サマーツアー2021』横浜中華街爆食爆走〜あなたと乗りたい観覧車撃沈 編@F.A.D YOKOHAMA(2021.5.30)感想

東京初期衝動のライブのために横浜へ。ライブの予定がない限り外に出ることがあまりないので、こうしてライブのおかげで私を家から連れ出してくれるライブの存在が本当にありがたい。

 

 

当初は対バンライブの予定だった今日のライブ、どんな理由かは知らないけれどワンマンライブとなった。チケットの番号が比較的良かったので、2列目の真ん中辺りでライブを観る。ライブが始まる前に青木Pが前説をする。楽屋からしーなちゃんの野次が聞こえる。あと少しでライブが始まる。

 

 

いつものSEが流れ、メンバーが現れる。しーなちゃんは今日の朝、下北沢のフェスのライブで足を骨折していた。なのでどんなライブになるのだろう、座って演奏するのだろうか、でも椅子は置いていないな、と思っていたら松葉杖をついたしーなちゃんが最後に現れる。右足を骨折してて、歩くだけで痛そうにしてるのを見てるだけで、「ライブなんかできるのかな」と不安になった。立ってるだけでやっとじゃないのと思っていたら、左脇に松葉杖を固定して、「BABY DON'T CRY」の演奏が始まる。何事もないかのように演奏しているけれど、たまに苦痛な表情を浮かべているしーなちゃんを見てると無理しなくても良いのに、でも自分の行動のせいで骨折したからライブを延期させることもできないし、意地でも演奏してやるというつもりなのだろう。歯を食いしばりながらも、必死になって歌っているしーなちゃんを見てるとぐっと込み上げるものがあった。

 

 

3月のライブの時は、そこまで東京初期衝動にのめり込めていなかったので、ライブを観終えたあともそこまで感慨みたいなものはなかった。けれどあのライブからちょこちょこ音源を聴くことが多くなり、「」の曲の良さにどんどん気づいていった。「STAND BY ME」と「ロックン・ロール」が特に好きで、聴くといつも涙ぐみそうになる。

 

 

今日のライブもMCなしで、淡々と演奏をしていくその様は職人のようだった。演奏はまだまだ粗削りだし、歌はお世辞にも上手いとは言えないけれど、心の底からロックを吐き出している、自分の命を削ってでもロックを鳴らそうとしている姿に何度も心を打たれた。

 

 

しーなちゃんの骨折というショッキングな出来事がありながらも、何事もなくライブをしている東京初期衝動はとてもかっこよかった。「高円寺ブス集合」のとき、しーなちゃんがあさかやまれを松葉杖で突いたり、ステージを降りて客席の前の空間で転んで横たわったりして、満身創痍の状態でもいつもと同じようにパフォーマンスを繰り広げているのは一見したら滑稽だけれど、彼女の哲学みたいなものを感じて、なんだかとても嬉しかった。

 

 

途中からゾーンに入った状態になり、ギターの音、ベースの音、ドラムの音、そしてしーなちゃんの歌声がとても明瞭に聴こえ、「あ、今最高のライブを観てる」と興奮した。照明のどこかそっけない感じも相俟って、今ここで鳴らされている音に身を委ねて、ずっとずっと、大好きなロックを聴き続けられたらいいのにな。

 

 

「黒ギャルのケツは煮卵に似てる」の時、ハンドマイクのしーなちゃんが松葉杖を突きながらでもステージを歩き、また客席の前にどかっと落っこちて、それでも歌うことをやめないのを見てて、「あー、今日のライブに来れてよかったし、またライブに行ける機会があったら行きたいな」と思った。

 

 

「兆楽」のときに散々はしゃぎ倒して、その後に「ロックン・ロール」でライブを締めるの最高すぎるでしょ。「ロックン・ロール」は何度も聴いていたはずなのに、今日のライブではいつも以上に心の奥底まで入り込んできて、ずっと鳥肌が立っていた。こんなにも素敵な、最高なロックを鳴らすバンドだったんだ、と改めて思った。

 

 

アンコールでもMCはなく、「Because あいらぶゆー」「東京初期衝動」という最高の流れからの「さまらぶ♡」に心が躍った。「さまらぶ♡」はとてもきゅんきゅんしてる曲で、しーなちゃん以外のメンバーも一緒になって楽しそうに歌っているのが本当に青春で、ずっと彼女たちの青春を眺めていたい気分になった。「さまらぶ♡」を演奏してるとき、あさかとまれがしーなちゃんにぶつかって、しーなちゃんがどてっと転がる様を見てると、彼女たちの青春がずっと続いてほしいと心から思った。アンコールの最後も「ロックン・ロール」を演奏して、ライブが終わった。最高だった。

 

 

アンコールが終わった後、あさかとまれが出てきて、「ありがとうございました」と挨拶してはけ、その後にしーなちゃんも出てきて、「しーなです。ありがとうございました」と挨拶して、松葉杖を突きながらはけていった。

 

 

この間のDOORSのライブでも感じたけれど、東京初期衝動は今、とても良い状態にいるんじゃないだろうか。演奏してる時にしーなちゃんが命を削って演奏してる姿にグッとくるものがあるし、メンバーが楽しそうに演奏してる姿につい顔が綻んでしまう。これからもっともっとライブをしてほしいし、たくさんの曲を作ってほしい。できる限り長い時間、彼女たちの音楽を聴けることを楽しみにしています。

 

 

爆音だったので、まだ耳鳴りがやまない。耳鳴りがやまないうちに、またライブに行けますように。

 

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210530193113j:image