眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年5月16日(日)

中途半端な会話をするくらいだったら、もうそこに意味なんて見出さないよ。私は一人で生きてきたし、これからも一人で生きていけるのに。中途半端に恋人と関係を続けているから、なあなあでもそれを良しとして、本当は良くないんだけれど、それでも誰もいないよりはましかという消極的理由で交際を続けていることが悲しく思える。いつまでも同じような、表層的なことしか話さないの、楽しいのかな。

 

 

昨日は全然寝られなかったせいで、朝も起きられなかった。11時に布団とお別れをして、お腹が空いていたので朝食と昼食の間のようなご飯を食べた。テレビをだらだら見てて、ずっと家に居るのは気が滅入るから外に出てちょっとだけ散歩しようと思っていた。テレビの見過ぎで頭が悪くなってきた頃合いに外に出る。13時過ぎ。商店街はいつもの活気で溢れていた。家族連れ、カップル、一人、友達、それぞれが自由に過ごしていた。緊急事態宣言と言うのは張りぼての主張で、守っている人の方が少数派に思えた。マスクを顎までずり下している人、そもそもマスクをつける意思すら持ち合わせていない人、我慢することに我慢できなくなった人、いろんな人がいて、そんな人を観察しているだけで傷心気味の心はちょっぴり活気を取り戻した。普段は行かないようなスーパーを見て回ったが、食べたいと思える野菜がなくて、肩を落としていつものスーパーへ行った。たくさんの人がいた。カット野菜を買うのはどこか後ろめたいのだけれど、キャベツを丸ごと1玉買ったところで、それを腐らせずに全部食べられる自信がないので、今日もこうして妥協して生きている。実家で飲んで気になっていた美酢を近所のドラッグストアで買い、コンビニで開演時間が早くなったため参加ができなくなってしまったライブのチケットの払い戻しをして、家に帰った。

 

 

家にはもちろん私しかいなくて、でもその状況が私を安心させてくれた。「大豆田とわ子と三人の元夫」の最新話まで観て、1話で期待値が上がった割にはちょっと......、と思ってしまうのは、私の調子があまりよろしくないからだろう。2話分観て、また眠たくなって、こんな時間に寝てしまったら今日も夜、寝られなくなってしまう、と思っていて、でも眠気は正直で、私をそっと床の上に仰向けに寝かせて、しれっと睡眠を摂取させた。

 

 

ふっと目を覚ましたら18時になっていた。スマホがぴかぴか光っていて、彼女からLINEが来ていた。「午前中はずっと寝てた。それのおかげで今はだいぶ楽になったよ~」とのこと。それに続いて着信が入っていた。終始マナーモードにしている私はそれに気付けていなくて、折り返し掛けたら彼女は電話に出なかった。もう寝たのかな、それとも不貞腐れたのかな、どっちでもいいや、興味が初期に比べてだいぶ薄れてきてるし、どっちでもいいや、と半ば自棄気味になっていた。「コントが始まる」の最終話を観ていると彼女からLINEが来て、「お風呂に入ってた。寝る準備するから、30分だけ待ってて」とのこと。ドラマが面白くなってきていたから、正直電話をするのが億劫に感じられた。あとちょっとでドラマが終わりそうなところで、ぴこぴこぴこ、とスマホが間抜けな音を部屋に響かせた。テレビを消して、彼女の電話に出る。

 

 

 

呆気なく終わった電話、それについての感想はもういいや。引き続きドラマを観て、録画している分を全部観終えてしまい、早く続きが観たいという欲望、これが生きている証拠だよなと思う。あとは音楽を聴いてだらだらなどしていた。あと少しで終わりそうな津村記久子「つまらない住宅地のすべての家」を読む。読み終える。この、普通の人のちょっと普通じゃない日常をさらっと描くのが津村記久子だよな、それは今も全然変わっていないことにホッとした。まだ会社に入りたてで、右も左も分からなかった私が頼り切っていた文学のなかの好きなぶぶんだった人が、変わらず小説を書いていてくれているだけで、なんだか頼もしく思えた。まだ寝るには早かったので、昨日から読み始めた奥田英朗「罪の轍」を読む。この人は小学歳の頃から読んでいて、だからこの人の文章を読んでると落ち着く。北海道の、冴えない男の話から始まり、これはちょっと地味かなと思っていたが、とあることから彼が窮地に立たされて、そこから抜け出すために北海道を脱出するあたりから面白くなってきて、「ああ、これぞ奥田英朗だよ」と嬉しくなった。50ページほど読み終えて午前1時を回り、眠気がいい塩梅に広がってきたので、それがなくならないうちに布団にくるまって、目を瞑ったらすっと眠りに就いた。

 

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210516235405j:image

 

3,857歩