眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年5月11日(火)

会社に着いた段階で、「あ、これ無理だわ」という状況だったのに、なんとか耐えて、残業までこなしている自分を尊敬したいし、自分の身を削ってまでするような仕事ではないだろ、と半ば呆れかえっている。こんなしょうもない、他人の尻ぬぐいをえんえんとさせられるような仕事をして自尊心をごりごり削られるくらいなら、いっそのこと会社辞めてしまえばいいのに。

 


朝起きて、「今日も頭痛い......」と悲しくなった。ここゴールデンウィーク前ちょっとからずっと頭が痛くて、何で痛いのか未だによく分からないんだけれど、ほぼ毎日濃淡はあれど頭が痛くて。今日も痛かったので、鎮痛剤を飲んでなんとか誤魔化すことにした。ご飯が微妙な量だったのでご飯を食べて炊飯器を空にして、栄養も足りていないようだから栄養ドリンクも飲んで、ぎりぎりの時間に家を出た。電車は昨日よりかは混んでいたけれど、ちょっと我慢すればなんとかなるだろ、といった混み具合だったのでなんとかなった。それよりも先程鎮痛剤を飲んだのに、頭痛が全然良くならないことに不安が生じる。不安を抱えたまま会社へ着くと、頭痛を上回るほどの吐き気が襲ってきて、一瞬、目の前が真っ白になった。え、このまま仕事を続けるの、無理じゃね?と思いながら、急いでトイレに急ぎ、先程食べたものを全て吐き出してしまう。最後の方は胃液しか出なくて、歯ががたがたと震えていた。必死になって胃の中の物を空っぽにしたおかげか、吐く前よりもだいぶ楽になっていた。でもまだ吐き気は残っているし、頭痛は治まっていない。いつ耐えられないほどの痛みに襲われるか分からないので、もう帰ってしまってもいいような気がしていた。昨日、自分は4時間以上も残業して、そのせいで今こんな目に遭っているんだ。昨日のうちにやるべきことはしておいたし、経験豊富で数々の修羅場を潜り抜けてきた諸先輩方なら私の屍を越えてくださるだろう。私はもう、家に帰って休養を取ります。明日も出社できるだろうか。どうかな。どうしよう。帰ってもいいんだけれど、でもちょっとだけ楽になってきたので、ちょっとだけ頑張ってみる。もう無理だ、となったらそこでくたばればいいだけだ。でも、30分も席を外して、顔面蒼白で返ってきたのに、誰も何も言ってこないのはいったいどういった世界なんだろう、という疑問は残った。うん、期待はもうしていないよ。

 


出せる分を全て出し切ったので、時間が経つにつれて吐き気が治まっていき、頭痛もなんとか耐え凌げるくらいになっていった。こんな状態になってしまった原因に対する、一つの仮定が浮かんだ。多分、疲れでこんな状態になっているんだろう。昨日、長時間の残業をしてしまい、それで体力ゲージは真っ赤なはずなのに、私は2時間以上もテレビを見て、そのあともちょっぴり夜更かしをしてしまった。家に帰って来た時、ものすごい眠気に襲われたのに、それをなんとか乗り越えて25時に寝た。ずっと前から疲労は溜まっていたんだろう。3連続でライブに行くなんて、正気の沙汰ではないだろう。自己管理能力がなっていなかった証拠だった。思い返してみると、小さいころから極度に疲れたらばてて、よく吐いていたではないか。それを最近はすっかり忘れてしまって、調子に乗っていたようです。もう、無理はしないようにしないとね。ということをぼんやり考えながら、ぼんやりした頭なりに集中して仕事に取り組んでいたらあっという間に午前が終わって昼休み。

 


朝食べたものは全て吐き出してしまったのでお腹はすごく空いていたけれど、身体が不調な時にはあまりものを詰め込まないほうがいい、特に消化の悪そうなものや油でギトギトしたものは避けた方がいい。ということを考えられる思考は残っていたので、近所のスーパーで塩おにぎりと焼きおにぎり、それとサラダを買った。高かった。明日から自分で握ったおにぎりと、冷凍食品を適当に持っていこう。当分はカロリーの高いパンは食べる気がしないし、外食なんてもってのほかだろ。職場に戻り、薄暗い室内でもそもそとおにぎりを食べる。一体自分はなんでこんな状況にいるのだろうか、と虚しくなってくる。ちゃんと咀嚼してから飲み込んで、空腹が少し癒えたので、音楽を聴くことなく、スマホを弄ることなく、40分間、ただただ睡眠を貪る。音楽を聴くことだって耳に負担をかけているのだから、それのせいで身体が疲れてしまっているんだろうか。スマホなんてもってのほかだろ。集中して睡眠を取ったことで、午後の仕事が始まる頃には眠気も幾分か和らぎ、なかなか調子のいいススタートを切れた。

 


よくぞまあ今、こうして仕事をしていられるもんだよ、と朝のぼろぼろの私を思い出している。あそこで家に帰らなくてよかった。よかったかどうかはまだ分からないけれど、今日中に投げなければいけない仕事がたくさんあったので、しんどいながらも耐えて良かったと思う。午後も午前と同じようなことをする。しかし、午前に比べて苛々がが増してきて、ちょっともういい加減にしてくれよ、と誰かに愚痴を零したくなった。私の業務の特性上しかたのないことなのかもしれないけれど、でも、ちょっといい加減すぎやしないか。ざっくり説明すると、社内の人間が社外の人間に働きかけてとあるものが会社に入ってくる。それの出所を突き止めるのが私の仕事である。常識のある人は社外に働きかけたときに同時に社内の人間にも働きかけるので、とあるものが入ってきたときに出所がすぐに分かるのですぐに処理が出来る。でも、働きかけを怠る、つまりは自己管理能力が著しくかけている人はものが入ってきたときにあたふたする。あたふたして、急いで提出してくれる人はまだましである。あたふたして、ええい、もう自分は関係ないやい、と勝手に結論付けて、行動を起こさない人間がいて、そういう人間の担当になっているので、それで昨日今日はずっと頭を悩まされた。もっと困ることに、客先のものとうちのものが一致しない場合、どちらかが勘違いしている可能性が高いので、早い段階で原因を突き止めなければいけない。それに、私の会社は先週の木曜。金曜も休みにしてしまったせいで、処理の締め切りがいつもよりも2日早まってしまった。そんな最悪な状況の中、とどめのように在宅勤務がのしかかった。終わった、もうだめだ、解散解散。処理をしている最中に違和を感じ、担当者に連絡する。「客先に確認しておきます」午前中に返事がなかったので、午後1時になったらすぐに連絡する。「客先に確認しておきます」2時間経ってもなんと音沙汰もないので、ヤバイ思った私は担当者に電話をする。繋がらない。電話をする。繋がらない。電話をする。繋がらない。終わった。担当者は在宅勤務なので、フロアを移動して本人のところへ直接行くことはできない。そもそも電話をしているのに出ないのは、なにか疚しいことでもあるからですか。疲れた。もうこれ締め切りまでに間に合わないだろ。そっちから「ちょっとイレギュラーなことが起きているので、気を付けておいてください」とか抜かしておいたくせに、いざその瞬間になったらだんまりかよ。担当者の同僚に電話をして話を訊いても、「その人しか把握していないので......」とシュンとされる始末。終わりました、終わりましたよー。諸々をコピーロボットに報告する。「しつこく連絡しないと」こっちも終わっていた......。尊敬できるまではいかなくても、「この人に相談したら心が少しは軽くなる」先輩がいてくれたらな......。会話さえもまともに通じない、そんな人間関係に囲まれていることは異常なことなんだよ、と気付けた、そんな日でした。