眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年5月3日(月)

2021年GW5日目

 

 

今日は2週間ぶりに彼女に会える日なので、わくわくしながら朝を迎えた。のんびりしてから彼女の家の最寄駅へと向かった。

 

 

bigpopmonster.hatenadiary.jp

 

 

彼女の家をあとにして、夕方、とぼとぼと来た道を戻る。先程の彼女の行動がまだうまく受け止めきれず、どくんどくんと胸の鼓動が速くなっていく。なんだったんだろう。本当になんだったんだろう。本当はなんだったかなんて知っているけれど、知らないふりをする。彼女の家の周りは本当に静かな住宅街で、まるで一人だけ世界に生き残ってしまったような錯覚に陥る。駅に着き、電車に乗って、先程のことをぼんやり考えながら、どのような連絡を彼女に返そうか悩んだいた。どんな文面が適切なのか。こういうときにスッと対応できるのがスマートなんだろうけれど、ぐずぐずしていたら自分の家の最寄駅に着いていたので、一旦この問題は保留にする。彼女にあんなことをされて、急に一人でいることが寂しくなった。夜になると隣の部屋からまぐわいの音が高らかに響き渡るような、それ以外の音がしない部屋で一人でいると多分気が滅入るだろうなと直感的に悟った。明日の朝に実家に帰省するつもりだったけれど、今からしよう。そうと決めたら慌てて帰省の準備をする。ノートパソコンを持って帰るかどうか悩んだ。ただ今のこのモヤモヤした気持ちはスマホでぽちぽち綴るのではなく、キーボードでかたかた叩きたかったので、重いけれどノートパソコンをカバンに突っ込んだ。あとは本を数冊とTシャツを入れて、お腹が空いていたのでポテチを急いで食べてから家を出た。外はもう真っ暗闇に包まれていた。

 

 

東京駅へと向かう電車、既に20時を回っている電車の中はさすがとしか言えないような面々が揃っていた。20時になったら飲食店は閉まるような(表向きは)世界線で、20時以降に電車に乗っている人の少なからずは飛んでいる人が多くて、マスクをつけず、ぺちゃくちゃと相方と話をしている人間が数組見受けられた。震える手でカップ酒を口に運ぶおじいさん、何事かの演説をしているおばさん、同じ車両に居合わせた人に不気味なまでの愛嬌を振りまく子ども。みんながみんな、互いを牽制し合っていて、少しでも緊張の糸が千切れてしまったらギリギリ保っている秩序が崩れてしまうような、そんな危うさが漂っていた。早く、早く東京駅へ着いてくれと祈っても、乗っている電車はノロノロと走るばかり、ご丁寧に一駅一駅に止まり、自分の自己紹介をしていく。ようやく電車が東京駅に着いた時、私の口元は緊張で歪んでいた。

 

 

早足で新幹線のホームを目指す。私が乗ったのは22時過ぎに名古屋駅に到着する新幹線で、終着駅は姫路だった。もしこの新幹線で寝過ごしたら、とんでもないところで夜を明かさないといけないという緊張感からか、かたときもぎゅっと目を瞑る余裕はなかった。自由席を取っていた、どうせ誰も乗らんだろうと思っていたが、新幹線が新横浜に到着して出発する頃にはどこのを見渡しても人が座っていた。団体客は殆ど見受けられず、一人で大人しく座っている人だけが西を目指しているようだった。新幹線が動き出すと、先程の彼女とのことを思い出して、あれは結局のところなんだったんだろうということを考える余裕ができて、でもそれに対する結論を急ぎたくなくて、クリープハイプを聴きながら真っ暗闇に包まれた車窓を眺めていた。夜なので微細なぶぶんまで観察できるわけではないが、次々と過ぎ去っていく景色を眺めていると、灯り一つひとつに人間の営みが存在するんだよな、と思わずしみじみしてしまった。昨日のライブのこともあってか、それとも先程の彼女との一件も原因してか、今日のクリープハイプはとてつもなく心に染みていき、一曲聴き終えるごとに重たいものがずしんと心の中奥底に沈んでいって、息をしているのがなんだが窮屈に思えた。お腹が空くだろうと思って、駅に向かう途中に買ったクリームパン、先程慌てて食べたポテチが意外にもお腹を満たしてしまって、そこまで食べたくはないなという印象。しかし食べないと腐ってしまうので、人の目を気にしながら黙食する。あ、おいしいわ。スーパーで売っている全国流通のパンのくせに、レベル高いな。と惚れ惚れしながら、渇いた喉にウェルチのグレープジュースの炭酸を流し込む。ああ気持ちいい。これだけで、今日、帰省しようと決心してよかったと思うよ。

 

 

22時過ぎに新幹線は私を名古屋へと運ぶ。彼女のことをなんだかんだでずっと考えていた私にとって、東京から名古屋まではあっという間の距離だった。彼女から新幹線に乗る前に連絡が来ていて、それにどう返したらいいのか分からなくて、返さずじまいだった。名古屋駅へ降り立つ。今年の正月以来、約4ヶ月ぶりの帰省。名古屋駅は閑散としており、さすがは名古屋人、と適当なことを考えていた。いつもであれば塩パンなんか買って、それを家でもぐもぐ食うのであるが、こんな時間なので店など空いていない。寂しい気持ちを抱えながら電車に乗る。

 

 

f:id:bigpopmonsterpro:20210509111423j:image
f:id:bigpopmonsterpro:20210509111426j:image

 

 

家に帰って、すぐに手洗いうがいをして、お風呂を済ませて、準備してくれていた夕飯を食べて、寝た。疲れていたので、あっという間に眠りに就けた。

 

 

8,888歩