眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年4月9日(金)

7時30分にようやく目が覚めて、あと1日で4月2周目の平日が終わる、やっと終わる、これで終わるという実感がじわじわと私を包み込んでいき、これで地獄のような日々から解放されるのだと思うと内面に秘された感情が爆発しそうになった。へんな寝方をしてしまったので、まだ眠気は残っていて、でも今日でとりあえずの日々から解放されるので、朝から気分は良かった。もう朝にテレビを見ることはしない。マカロニえんぴつの新曲「はしりがき」が配信されていたのでそれを聴いて、「これはクレヨンしんちゃんを観ている世代にも突き刺さる曲だな」と嬉しくなり、続いてEP「愛を知らずに魔法は使えない」を聴きながら、鼻歌交じりに20分弱の時間を過ごす。昨日から「溶けない」が私の中で大名曲化してて、今日聴いても鳥肌が立つくらいの名曲に思えて、これ、ライブで聴いたら発狂してしまうぞ、そして明日のライブでは確実に披露してくれるだろうから、嬉しくて朝からテンションが上がっていた。7時50分ちょうどに家を出る。

 


電車はちょっと遅れていて、これはZが遅れる可能性があるな、彼はいつも仕事が始まる1分前に会社に入場しているので、と思いながら、ちょっとだけ空いてる車両に感謝した。「hope」を聴いて、このアルバムの曲が1曲でも多く明日のライブで演奏してくれることを願っていた。私ですらぎりぎりに会社に着き、周りを見渡すと人があまりいなくて、「今日ってそんなに在宅勤務をする人がいたっけ?」と疑問に思った。時計の鳩が高らかに鳴き、それでもZは来なかった。電車の遅延により、出社が遅れているという。彼はこれまで何度も、何十度も遅刻を繰り返してきて、それでも始業の1分前に出社することに固持するのだろう。そんな態度でも上司からねちねちがみがみ指導されないのが、このチームの緩さを露呈していた。コピーは在宅、年配の女性は病院、井戸端さんは休んでいた。どうして休んだのか、上司は口を濁した。何も言わなくても、もういろいろ分かっているから。一日が始まって、追い立てられないで一日が始まるのがとても久しぶりで、思わず深呼吸をしてしまいそうになった。あと1時間で終わらせなければいけないことがなくて、のんびりと業務を進めていく。私のあれこれと指図する人はいなくて、お互いがお互いに、絶妙な距離を保っていた。早々に今日中にはしておかなければいけない仕事を終わらせてしまって、急に暇になって、ああ、そういえばこのチームに配属されたての頃はこんな調子だったな、と懐かしくなった。あの頃と比べると、悲壮感は今は持ち合わせていなくて、自分の調子で業務をコントロールできているので、負荷が少なく、すごく生きやすい。ずっとこの調子で日常が流れていけばいいのに、と思うけれど、そんな安寧はいつまでも続くはずはなくて、また半年後には多大なる残業を強いられることになる。し、それまでの間に新しい芸を仕込まれる可能性が高いので、今のこの、ゆったりとした時間を存分に味わっておこう。

 

 

何かに急き立てられて仕事をしていないと時間が過ぎるのが非常にのんびりしていて、お昼休みになる頃には今日が終わったような錯覚に陥った。まだ昼か。二日連続で外食をしたい気分でもなかったので、スーパーで買ったパンを食べて、あとはマカロニえんぴつを聴いていたら休みが終わった。

 


午後も非常にのんびりとしていて、たまに上司が近づいてきて、どうでもいいぼやきを呟く以外は、ほぼほぼ快適な時間だった。こんな風に日々を過ごせば精神が追い込まれることはないだろう、ああ、ずっとこの調子で日々が続いてほしいよ、と切実に願っているよ。本当に、本当に波風が立たない、平和な時間が流れていて、これ以上特に書くことはない。書くことがないというのは、幸せなことなのかもしれない。定時になったので、いの一番に退社して、寄り道をしないでまっすぐ家に帰った。

 

 

今日もお腹が空いていたので、キムチ鍋を作ってそれをお腹にぶち込んだ。最近はまた寒さがぶり返してきたので、なべがまた美味しく感じられるようになって、でも鍋を食べ終わってすぐに部屋の寒さに気付いて、さっさと暖かくなってくれないかな、なってくれよな、一人で部屋で過ごしていて、寒さを身に沁みるのがなかなかに堪えるので、早くあったかくなっておくれ。決して暑くはならないでおくれよ。

 

 

お腹が満たされると人間はのんびりとしてしまうもので、今日中にしなければいけないこともなかったので、何をするでもなくのんびりぼんやりぼけっとしていて時間が平和に流れていった。彼女からLINEが来てて、「明後日の日曜日は特に予定がないよ」とのことだった。どうしよう、わたしは彼女に会いたい。会いたいけれど、明日も彼女は仕事で、一日しかない休みなので家出のんびりしたいだろう、それを無理やり外に連れ出すのはどうなんだろう、ここで彼女をお昼ご飯に誘ったら、「めんど」と思われないか、思われたら嫌だな、嫌われたくないな、とぐるぐると考えていた。でも、恋人なんだから、付き合いたてのカップルなんだから、会いたい時に「会いたい」と表現するのは別にそこまで非難されることではないと思って、自分に言い聞かせて、「日曜日もしよかったらお昼ご飯一緒に食べよー」と送った。彼女は夜も早いので今日中に返信はなかった。私のこの言動で、彼女が私を嫌いになりませんように。

 

 

夜が更けてきて、特にしたいこともなかったので、布団でのんびりぼけーっとしていたら寝てた。幸せな眠りだった。

 

 

 

5,767歩