眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年4月6日(火)

秒で夜が終わって朝が来た。今日、夜に彼女とご飯を食べる約束をしているけれど、昨日の異常な残業を鑑みると今日もそこそこヘビーな残業を強いられそうで、雲行きが怪しい。

 

 

最近の朝はテレビをつけるのをやめて、音楽をかけながらのんびりしていることが多い。朝にテレビを見なくなったことで、こんなにも清々しい時間を送れるだなんて思ってもいなかったので、当分は朝のニュースを見ることはないだろう。新聞も読まないし、ネットニュースも真剣に読まないので、このまま世界から隔絶されていってしまうだろう。そんなことを想像しているととても愉快な気分になってくる。私と世界の距離感はこれくらいでちょうどいいのだ。

 

 

大阪では順調に新型コロナの新規感染者数を増えているのに、東京の通勤電車は今日もうんざりするくらいの満員で、会社に行く前に電車に乗ることで辟易してしまう。もういっそ会社から歩いて通える場所に住居を構えるのもいいかもしれないと一瞬だけ考えたけれど、定期があるおかげで気軽に行ける駅がたくさんあるので、それを手放したくないからそんな愚行はしまい。それに会社の近くに住んでいたら寝坊してしまいそうで怖い。今の距離感がちょうどいいのだ。

 

 

会社に着いて、昨日休んでいた井戸端さんが出社していた。昨日、あんなことがあったのだから当分は会社に来ないだろうと思っていたので、(会社に来てても大丈夫なの?)と疑問に思った。コピーもおジイさんもいたので、私の所属しているチームはフル稼働だった。だらだらと仕事が始まる。今日は新しい仕事、もう既に新しい感はなくなっているのだけれど、それを朝からやるつもりだったが、昨日の夜の人海戦術で殆ど終わらせたので、私は既存の仕事にどっぷり浸かることができた。コピーは時折頭を掻きむしり、「自分はすごい仕事をしているんだぞ」感を出してて、そういうの古いですよと教えてあげたかった。本当にすごい仕事をしているのだとしても、そういう仕草をした時点で既に終わっていることに気づいた方がいいよ。私は私の仕事を淡々とこなしていくのだが、普段よりも物量が多いので、とにかく時間がかかる。ノー思考で進められる仕事ばかりなので、ずっとこんなことをしていたら馬鹿になって自分の頭で考えることができなくなってしまいそうで、だからそろそろ転職活動を主軸に置いて生活を構築していかないといけないよな、とぼんやり考えている。都合よく使われているのが非常に憎たらしくて、私は貴方達のおもちゃとして労働を捧げたくないの、と叫び出しそうになった。

 

 

恙無く時間が流れていって、お昼休みになった。今日は晴れていたけれど、外に出て高いご飯をモリモリ食べる元気がなかったので、昨日と同じようにスーパーでパンとジュースを買った。今日は大きなチーズパンと揚げたてのカレーパン、そして紅茶を買った。最近発売されて、とても美味しくてリピートしてやろうと思っていた抹茶が全然入荷されなくて悲しかった。会社を出るのが2分遅いだけで、店内はこんなにも混むの、どこかの伝統芸能のように思われる。会社に戻り、暗い室内でまずはカレーパンを食べて油分を存分に摂取してから、大きなチーズパンを食べる。今日のは焼き立てで、中のチーズはとろけているし、外のパン生地がぱりっぱりだし、中のパン生地がもっちりしてて、スーパーでこの値段でこのクオリティは異常だろ、私の家の近くにここのスーパーがあったら朝飯はこれを食べるだろうに、と嫉妬してしまうくらいここのスーパーのパンはどれも美味しかった。腹9分目くらいになって幸せな心地で、いよいよ差し迫ってきたマカロニえんぴつをだらりと聴いて昼休みはあっという間に終わる。

 

 

午後の部が始まる。最近、2つ下の後輩が熱心に私に話しかけてきて、一日に一度は話しかけてくるの、同期が会社を辞めたのが大きいのだろう。精神的支柱を失い、わたしのような人間にも縋りたくなったのだろう。私は彼のことを好意的に受け止めているので、彼の方から声をかけてくれるのは素直に嬉しいし、私も気軽に彼に声をかけて、些細なことでも話し合えるような仲になればいいなと思っている。ただ、コロナ禍なので一緒にご飯を食べに行くのは難しく、彼は既婚で昼ごはんは弁当なので、食での繋がりがないのが残念である。ただ、勤務時間中に「仕事のこと」でも、ちょっと長く話していると上司がふっと傍にやってきて、「その話、無駄じゃないの?」と言ってくるので、仲良くなるのは難しいかもしれない。

 

 

午後も新しい仕事が襲いかかってくる気配が感じられなくて、早くそいつを倒したい私はもやもやしながらも、まだまだ溜まっている既存の仕事をコツコツと倒していった。午後3時、刺激が欲しくなった私は生姜の、炭酸強めのジュースをぐびぐびして精神の安寧を保っていた。午後4時、彼女から連絡があり、「仕事を遅くなりそうです。ごめんなさい。(私の会社の最寄駅)に着くのが◯時になりそうです。本当にごめんなさい」とあり、「無理しなくて良いよ。またお互いの都合を合わせて、その時にたくさん話そう。電話もまたしよう」と返した。彼女は新しい仕事にくたくたになっていると予想され、仕事帰りにご飯を食べることが無謀であったことが予想された。その後、彼女から連絡があり、だいぶ残業してしまってくたくたであること、また次の機会を提案してくれたことが本当に嬉しい、電話しましょー、ということだったので、今日は違ったんだな、4月はなにかとバタバタしてしまうのだな、と痛感させられた。

 

 

定時まであと30分というところで、ようやく私の出番が来た。想像していた仕事の遥か下をゆくほどの呆気なさのレベルの仕事で、拍子抜けして腰を抜かしそうになった。早々にコピーは帰る支度をしていた。井戸端さんはここぞとばかりに書類の整理をしていた、今それをやるタイミングではないことが分からないのかな。私は淡々と、新しいんだから新しくないんだから判断できなくなった仕事を進め、1時間もかからないうちに終わって、そうしたらコピーも井戸端さんも帰っていて、残っていた人間もおジイさん以外が帰る支度をしていたので、それに乗じて帰った。くたくたな日々は、多分今日で終わりだよね。

 

 

仕事の鬱憤がたくさん溜まっていたので、新宿東口の塩ラーメンを無性に食べたくなったが、わざわざラーメンを食べるためだけにそこまで行くのが面倒だし、大阪でコロナが猛威を奮っているので、自粛のつもりで家にさっさと帰った。といっても、ちょこっとだけ寄り道をしたかったので、駅前の海外の食材を扱うお店で、塩とか味噌を買って悦に浸っていた。そんなことで幸せを感じられるだなんて、私は安易な人間なんだな。電車、帰りも相変わらずぎゅうぎゅうに混んでいて、来週からの在宅、週に3回でもバチは当たらんだろ、てか今年はずっと在宅させてくれ、と上司に叫びたくなった。

 

 

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 近いうちに1,000人を超えてしまうだろうな。

 

 

家に帰り着き、シャワーを浴びてご飯を炊く準備をして、ようやく時は来た。目の前にあるSIX LOUNGEの新作「3」がキラキラと輝いていて、これ、本当に聴いてもいいのだろうかとドキドキしてきた。再生すると、初っ端ずっと既に配信している曲で、「早く真新しい客が聴きたいのだよ」と駄々をこねそうになった。初めて聴く新曲、うーん、どうだろう、配信曲のように最初は微妙だけれど、聴き込んでいくうちに好きになっていくのだろうか。11曲、あっという間に終わっていて、すぐに2周目に入る。すると先程は微妙に感じられた客がすっと心の火を灯して、ああ、これ、ライブで聴いたら勝手に体が動き出すやつだ、知らず知らずのうちに頬をなにかが流れ落ちてしまうやつだ、と嬉しくなった。最新のSIX LOUNGEも最高なのだ。6月のライブが楽しみで、遠征先のグルメも含めて楽しみなんだけれど、今の調子だと去年のように悲しい結末を迎えそうで、もう本当に聖火ランナーを走らせている場合じゃないんだけれどな、と苛立っていた。

 

 

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1時間弱後にようやくご飯が炊けて、カレーが食べたい気分だったので、その辺に落ちていた「マッサマンカレー」というルーをご飯にかけたらこれが美味しくて美味しくて、ああ、美味しいと無条件で幸せな気持ちになるんだな、食は本当に大事なんだなということを思い知った。グリーンカレーに近いのだけれど、それよりもまろやかな味わいで、余計な調味料を使わなくてもそれだけで十分に美味しくて、これはしばらくはリピートしてしまうな、そして1ヶ月後には飽きてしまうやつだな、ということをぼんやり考えていた。

 

 

 

大変な時期を乗り越えた記念で祝杯を上げたくなって、安易にお酒を飲んでしまった。キリンの缶ビールをぐびぐびやって、安直に気分が高揚して、そうしたら先ほどまで聴いてきた音楽がより魅力的に聴こえてきて、無性に歌いたくなって、歌ったらとても気持ちよかった。ずっと歌っていたい気分だった。

 

 

今日の私はだいぶ疲れが溜まっていたので、テレビを見ることをせず、本を読むこともせず、ただただ音楽を聴いて夜を過ごしていた。それだけでいい、今はそれだけで十分だった。

 

 

3,465歩