眠たげな猫の傍で

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世界の果てで眠っていたいな

a flood of circle「2020 TOUR 2021」@新木場 STUDIO COAST(2021.4.1)感想

今日のライブ、行けるかどうかギリギリまで分からなかった。先日から、勤めている会社がバタバタし始めたので、そのど真ん中である今日のライブに行くのは難しいだろうと思っていた。それは今日の午後になっても変わらず、でもどこかで「行けるんじゃないかなー」と気楽に考えている自分もいた。

 

 

蓋を開けたらちゃっかり電車に乗って、久しぶりの新木場に来ていた。仕事は、どうなんだろうな、まあある程度終わらせたし、あれでいいだろ。文句を言うのなら帰るときに言っておくれよ、という精神でここまで来た。でも定時で帰るような鋼のメンタルは併せ持っていなかったので、会場に着いたのが開演して10分経ってからだった。だからすぐに当日券を買った。急いで個人情報を書いていると、「今2曲目ですよ」と受付の人が教えてくれた、優しい。中でドリンクチケット代を払い、爆音の中扉を開けたら、3曲目の「ミッドナイト・クローラー」が演奏されていて、それを迎える多くの観客がいて、それだけで涙が溢れそうになった。

 

 

今回のツアーは2020年に企画されていたものだったが、新型コロナの感染拡大により中止を余儀なくされた。それでもなんとか「2020」という素晴らしい、くそ素晴らしい最高傑作を全国のライブハウスで鳴らすべく、2021年の初めからフラッドはコツコツとライブをやっていた。大阪と名古屋のライブに参加しようと思ったが、あまりにもリスクのある行動だったのでギリギリで諦めた。今回のツアーには一度も参加できないだろうな、という諦観とともに3月が終わり、でもそんなことは悲しいよ、最後のライブだけはどうか観させておくれよ、という渾身の気持ちが私を新木場まで連れ出してくれた。久しぶりの新木場 STUDIO COAST。名前はちょこっと変わってしまったけれど、相変わらず素晴らしいライブハウスで、爆音の中ライブハウスに入って一瞬であの頃に戻れた気がしたよ。

 

 

爆音の中、自分の場所を探す。耳栓を慌ててつけて、空いているスペースを運良く見つけたのでそこで観ることにする。目の前では最高のロックンロールバンドがデカすぎる音で、名曲を演奏している。それだけで私の人生はハッピーハッピー、ラッキーラッキーなのである。

 

 

ライブは「2020」の曲を中心に、その他の選曲もまたこれが素晴らしいんだよな。コロナで世界がすっかり暗くなってしまった今だからこそ(佐々木は、コロナで世界が暗くなる前から世界はクソみたいなことで溢れていたと言っていたが)響く歌詞、メロディーがあって、思わず歌い出しそうになって慌てて口を噤んだ。感情が昂ったことを表現するために出来ることは、手を叩くことと腕を上げること、腰を振ることと足で地面を蹴るくらいで、でもそれだけでも十分にライブは楽しむことができる。そういえばコロナの前からライブで声をあげるような人間ではなかったので、別にそこまで支障はないなだけれど、出すなと言われたら言われたでちょっと寂しくなってしまうのが私です。

 

 

bigpopmonster.hatenadiary.jp

 

 

「2020」の曲は去年の11月、「a flood of circle presents"2020 LIVE"」のライブで堪能していたんですけれど、たくさんのライブを経たことでより強靭な曲に生まれ変わっていて、ああ、今日のライブに来れて本当に良かったと心の底から思いました。以下、本編で特に心に響いた曲の雑記です。

 

 

◯ヴァイタル・サインズ

サビのところえぐい。というか曲全体がえぐくて、この曲を聴いているとき息している暇なくないですか?ずっと身体を動かしていて、それも生半可な動きなんかじゃなくて、全力で動かすそれなので体力は一気に消耗してしまうのですが、それでもいいと、好きなだけ体力を持っていってくれと思える曲。この曲をライブの6曲目に持ってくるフラッドは鬼。ライブでの盛り上がりがとてもえぐくて、出来ることならツアーが終わった今後もセットリストに頻繁に登場してほしいと願う、大好きな曲。今日のライブでの演奏も本当に最高でした。

 

 

◯Super Star

「2020」の泣ける曲の一つ。

 

いつも輝いている君は
僕のスーパースター
何度でも闇を割いて光ってるのさ
今もずっと

 

今夜輝いている僕が
君のスーパースター
何度でも闇を割いて会いに来たぜ
そんな夜を今も追いかけてる

 

こんな素敵な歌詞を書いてしまう佐々木はどれだけの引き出しを持っているのか、本当に疑問で仕方がない。傷付いた心をそっと撫でてくれるような、そんな優しさに満ち溢れた曲を、この時代に聴いてしまうと本当に泣いて、泣いてしまうんだよ。この曲を歌う時の佐々木の優し気な瞳が観客全員を優しく見つめている、その当たり前じゃない環境にうるっときた。ライブで聴けて本当に良かった。演奏も最高でした。

 

 

◯ベイビーそれじゃまた

前作「CENTER OF THE EARTH」に入っておきながら、そのアルバムのリリースツアーでは多分演奏しなかった、なんで演奏しなかったのか不思議で不思議でしかたない、超絶好きな曲。

 

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ずっと軽やかに進んでいく感じが好き。楽しそうに佐々木が跳んだり跳ねたりしているの見ると温かい気持ちになる。これからのライブでももっと演奏してくれ。

 

 

◯Whisky Pool

やんちゃなお兄ちゃんの歌。ライブで演奏するために作ったんでしょ、と思うくらいにライブ映えが凄まじい。この曲を演奏しているとき、観客のほぼ全員が楽しそうに揺れていたので、会場が軽く揺れていた気がする。ずっとずっと揺れていたくなる、素敵な曲。

 

 

◯天使の歌が聴こえる

前回演奏されたときにも泣いたし、今回の演奏でも泣いた。鳥肌が立った。佐々木の、力のこもった歌声、歌詞、演奏、全てがうまい具合に合わさって、もう泣くしかない。号泣必死。

 

あなたが生きてる今日は史上最高だ
悲しい夜を超えたら また会えるように
遠く離れても 決して忘れないで
そこに宛てて叫んでいる歌があること
あなたが生きてる今日は史上最高だ
新しい歌が生まれたら また会いにいくよ

 

歌詞の全てが強いのだが、このぶぶんが本当に強くて、このぶぶんを歌っているとき、じっと佐々木を見て、そして泣いた。ライブで聴けてよかった。もしよかったら、ふっとしたタイミングでライブでやってほしい、大好きで大切な曲。姐さんの踊りもとても素敵でしたよ。

 

 

◯プシケ

もう泣いちゃう。今のメンバーでずっと活動してほしい。曲の途中の、だんだんだんだだんだんとドラムを叩いてメンバーを紹介するところ、毎回鳥肌が立つ。ロックバンドがこの世界に必要な理由がこの曲にぎゅっと詰まっているんだよな。

 

 

◯シーガル

飽きるほど聴いている曲だけれど、この時代だからこそ心を突き動かす瞬間がある。最後のサビのとき、ダイブが続出している姿がふっと頭をよぎって、その妄想がいつか現実になる日が来ることを願っているんだよ。

 

 

本編が終了し、10分ほどアンコールの拍手で会場が包まれる。ふっとステージの奥に設置されているモニターに映像が流れる。「Revival Tour "Spring Spring Spring"」の初日、大阪でライブをやっているUNISON SQUARE GARDENの田淵が映し出される。どうやらフラッドが交流のあるアーティストに、フラッドが歌う曲を作るそうで、それを纏めたアルバム「GIFT ROCKS」が出るらしい。15周年という記念の年に、トリビュートでもない特別な、「GIFT ROCKS」という形容しか思い浮かばない最高のロックアルバムが出るなんて、フラッドはやることがロックンロールなんだよな。

 

THE BACK HORN
SIX LOUNGE
田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)
山中さわお(the pillows)
Rei

 

という、錚々たる面々がフラッドに曲を提供するなんて、最高すぎるだろ。Reiさんが発表されたとき、奇声が上がっていた。私はSIX LOUNGEが発表されたとき、奇声を発しそうになった。大好きなロックバンドが、大好きなロックバンドに曲を贈り、それを大好きなロックバンドが歌う。もう最高でしかないでしょ。この面々で対バンライブをしてほしいと思ったけれど、案外実現しそうで怖いな。

 

 

それと6月に開催される「A FLOOD OF CIRCUS 2020-2021」の出演者が発表されたとき、w.o.d.に対して佐々木が

 

「くそ生意気なロックバンド」

 

と評していたのが最高だった。佐々木もw.o.d.が好きなんだろうな、いつか対バンしてくれよ、と思った。

 

 

アンコール3曲も相変わらず最高な瞬間を連発していて、ああ、ロックバンドのライブはこんなにも素敵で最高で、他のものに替えが効かないんだよ、と痛感した。

 

 

<セットリスト>

01.2020 Blues
02.Beast Mode
03.ミッドナイト・クローラー
04.ファルコン
05.The Beautiful Monkeys
06.ヴァイタル・サインズ
07.Free Fall & Free For All
08.人工衛星のブルース
09.Super Star
10.ベイビーそれじゃまた
11.春の嵐
12.Whisky Pool
13.天使の歌が聴こえる
14.ロックンロールバンド
15.Rollers Anthem
16.プシケ
17.シーガル
18.火の鳥
EN
19.欲望ソング (WANNA WANNA)
20.GO
21.ベストライド

 

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