眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年3月15日(月)

在宅勤務。無駄に晴れていた。毎日服用している薬が切れてしまって、そのせいで薬を2日前から摂取していないせいか、異様に眠たかった。眠たさを抱えたまま仕事が始まった。すべきことは先週の金曜日のうちに済ませておいたので、のんびりと構えながら仕事をしていた。外が晴れているのに、室内に閉じ込められているのは拷問に近かった。差し迫ってしなければいけないことはなかったので、時間に余白が生まれ、そのせいでこの間のデートのこと、そして次のデートのこと、最終的には付き合ってからのことを考えていて、そうしたらあっという間に時間が過ぎてお昼休みになった。たらこマヨパスタをさっさと食べ、外をちょろっと散歩をして、あとは家で仮眠を取っていた。すぐに午後の時間になって、早め早めに仕事を進めていった。在宅で出来ることは限られているし、在宅だとどうしても集中力が途切れがちだった。私のような人間は出社して仕事をしたほうが良質なパフォーマンスを発揮できるので、4月から100%出社になることは喜ばしいことだった。でも緊急事態宣言が解除されたら平日の朝や夕方の通勤電車の乗車率が高くなることが目に見えているので、在宅勤務を導入している会社には国から補助金を出すなりして、在宅勤務を日本の会社のスタンダードなものにしていってほしいと思った。

 


仕事を終え、部屋を掃除し、夕飯は久しぶりに鍋をつついた。もし恋人が出来たら恋人と一緒に鍋をつつくのだろうか、その光景をちょっと想像するだけで幸せが体中に広がっていった。夕飯を食べ終え、特にしたいこともなかったので、椅子に座ってのんびりしていたら寝てた。ふっと起きたら23時を過ぎていて、眠気は完全に払拭されていた。隣の部屋からは女の大きな声が10分ほど響いていて、すぐに聞こえなくなった。滝口悠生の「茄子の輝き」を読んでいて、主人公が千絵ちゃんとの最後の時間を過ごしているぶぶんでぐっと来た。

 

 油をまとって鮮やかに輝く紫色の皮に、均等に斜の切れ目が入れてあり、そこから金色の実がのぞいていた。素揚げされてだしに浸った茄子の半身に、薄くかかれた鰹節と、すりおろした生姜の山がのせられていた。切り込みに箸を入れて実をちぎり、千絵ちゃんがひと口ほおばった。おいしいー。
 茄子の果肉から溢れるだし汁とごま油の香り、生姜のさわやかな辛味。私は千絵ちゃんの味覚そのものになって、千絵ちゃんの舌の上でほぐれる茄子の実にもなって、皮を引き剥がされ、上顎に押し付けられて、舌先でくずされていく。やがて千々に噛み砕かれて、喉を通ってその奥へと滑り落ちていく。

「茄子の輝き」p117より引用

 

 

 「月刊 THE KEBABS 3月号」を観る。

 

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夜、今日はあっという間に過ぎていったのだった。 眠くなかったので、ドミコを流しながら目を瞑っていたら寝た。午前3時ごろにふっと目が覚めて、ぐらぐらと揺れてから安心を確かめて、再び眠りに就いた。