眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年2月12日(金)

平日なのに8時過ぎまで寝ているのがなんだかおかしかった。今日は銀座でお寿司を食べるぞ、銀座でお寿司を食べるぞという気持ちでいっぱいだった。朝すぐに外に飛び出したら偉い人に怒られそうだったので、午前中は家でのんびりすることにした。ちょっとだけ読んでほったらかしにしていた川上未映子の「夏物語」を読んだ。この人の小説はどれもヒリヒリとした感触を携えていて、登場人物の気持ちが読んでいる人間にどばっと移植されるのが怖いので、ただたどしく読んでいった。明るくない話を読んでいるとちょっとだけテンションが上がる変態なんだけれど、この話の明るくなさ加減は度を越していて、だから私は読みながら「どうか幸せな感じで終わりますように」と誰にお祈りするわけでもなくお祈りした。読んでて疲れたので、次に瀬尾まいこ「夜明けのすべて」を読み進める。こちらもどちらかというと暗い話で、でも瀬尾さんはポップな感じの暗さというか、暗さの中に希望をそっと閉じ込めるのが上手な小説家だ。扱っているテーマは暗いのにぐいぐいと読み進められるのは文章が読みやすく書かれているからであるし、あとは登場人物の感情とか行動が、なんというか画一的だな、という意地の悪いことを考えてた。彼女の小説は中学生の時から読んでいて、その頃から読みやすい印象を持っていて、それは30手前になっても変わらなかった。半分以上を読み進めて、このままだと読み終えてしまう、と恐れてそっと本を閉じた。12時手前だった、家を出るにはちょうどいい時間だった。

 

 

お腹を空かせたまま銀座へと向かった。平日の昼間だからか、いつも乗っている電車はずっと乗っていたくなるほどに空いていた。寿司屋に着いたらちょっとだけ待った。空席はあるのだが、人が密集しないように、という配慮なのだろう。カウンター席に案内され、平日限定のランチセットと好きなお寿司を数巻頼んだ。隣はどちらもカップルで、一人でカウンターでお寿司を食べるのはちょっぴり緊張した。ネタは抜群に美味しく、目の前でお寿司を握ってくれる板前さんは感じが良い人で、なんだかとても素敵な空間だった。鮪がいつも食べているセットのとは違う、とても肉厚な鮪で、ずっと噛みしめていたいほどに美味しかった。40分ほどで食べ終えてほっと一息ついていたら、目の前の板前さんから、「外は寒いから、ゆっくりしていってくだせえ」と温かい言葉をかけてもらった。その言葉に甘えて20分ほどお茶を飲みながらのんびりとしていた。お寿司を私の心を豊かにしてくれる、私の人生になくてはならない存在だということを改めて痛感させられた。あれだけ幸せな体験をしたのに、会計は1,500円にも満たなかった。この間のデートで食べたパスタは2,000円を軽く超えていたっけ、と思うと寂しい気持ちになった。美味しい物には惜しみなくお金を使いたいけれど、そこまで好きではないものにはそれ相応の対応をしていこう、そうしたほうが後悔が少なくなるだろう、と自分に言い聞かせた。

 

 

外はすっかり春みたいな感じで暖かく、着ていた上着が鬱陶しく感じられるくらいだった。本の取り置きをしていたので、教文館へ向かった。2階にレジがあって、そこで店員さんに取り置きした本のことを伝えた。取り置きしたのは弘中綾香さんの「弘中綾香の純度100%」のサイン本だった。テレビでちょくちょく見かけることが多く、笑顔が素敵な人だな、ずけずけと物を言う人だな、という印象だけしかなかったが、サイン本マニアの私は夢中になって本屋に電話をしていた。無事に買うことが出来てよかった。そのあとに喫茶店でのんびりしようかと思ったが、平日なのに銀座は人で溢れていたので早々に退散した。

 

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丸ノ内線の電車でに揺られ揺られて新宿へ。読みたい本があったのでブックファーストへ。「100日で結婚」というインパクトのある題名だが、一度ちらっと読んだ感じではしっかりとした内容だったので、これは買って熟読しておきたいと思ったのである。そのまま家に帰って読むのもよかったが、ちょっと疲れていたので近くの喫茶店で先ほど買った本を読み進める。「100日で結婚」という題名は誇張ではない、本当に100日で結婚するためにはどうすればいいのか、ということが事細かく書かれていた。婚活本は著者の勝手な思い込みがつらつらと書かれているものが多くて読んでてうんざりすることが多いが、結婚相談所の仲人をしているこの本の著者は結婚相談所で実際にあったエピソードを交えながら、具体的にどのようなことをしていけば100日で結婚にたどり着くことが出来るのか、ということを丁寧に冷静に書いている。幾つかのポイントは以前読んだ「はじめての男の婚活マニュアル」と通じるぶぶんがあり、それはおそらく真実なのだろうと思う。自分が興味のあるテーマだったので眠たくなることなくぐいぐいと読み進めることが出来た。最近、私は婚活に疲れていて、「もう諦めようかな」という気分に浸っていた。しかしこの本を読んで、「もうちょっと頑張ってみようかな」と思えた。身近に婚活の相談を出来る人がおらず、結婚相談所に入会していないので、自分一人で婚活をしているのだけれど、婚活はなかなかハードなものだと思う。自分がいいと思った相手とマッチングすることはなく、そこまで興味のない人からいいねが来て、上手くいかないことが多い。ちょっといいかもな、と思っていいねを送った人とマッチングしたとしても、メッセージがうまく続かないことがあったり、一方的に無視されることが多い。そういった「うまくいかない」経験が積み上がっていくと、「自分は魅力的な人間ではないのかもしれない」と落ち込んで、そんなことで落ち込むくらいなら......、とアプリを開かなくなる。そういう辛いぶぶんが多いので、最近は婚活に対するモチベーションが殆ど残っていなかったが、どれだけ傷付こうが辛抱強く婚活を続けたものが結婚にたどり着ける、ということを「100日で結婚」からひしひしと伝わってきて、折れかけていた心がちょっぴり復活して、「しんどいけれど、これは将来の幸せのためであるのだ」と思えるようになった。家に帰ったらまたアプリを開いて、積極的に婚活を進めていこう。そう思えただけでも、この本は私にとっては「買い」の本でした。

 

100日で結婚 (星海社新書)

100日で結婚 (星海社新書)

  • 作者:鎌田 れい
  • 発売日: 2021/01/27
  • メディア: 新書
 

 

家に帰って、マッチングアプリをぽちぽちして、ドラマを見たり本を読んだりしていくとあっという間に時間が流れていった。ネットで偶然見つけた「アラフォー独身男の婚活ブログ」というのをこんこんと読み進めていった。

 

konkatsu55.com

 

ブログには結婚相談所に入会したアラフォー男の婚活における苦悩がつらつらと書かれていた。「ああ、こんなことあるよな」と共感の嵐だった。私だけが辛いわけではない、婚活をしている人は誰しもがしんどい思いをしながら進んでいるのだよな、ということをひしひしと感じさせれた。彼の体験談に共感するとともに、こういう風にすればもうちょっとうまくいったのではないか、ということを自分勝手に思ったりもした。それは実際にしてみたらうまくいかないものなのかもしれないけれど、やってみないと分からないものである。婚活はとにかく一人の女性に期待を持ちすぎるのではなく、複数の女性と同時進行で仮交際していくのが大切で、自分なりにモチベーションを保てるような工夫をしないといけないんだよな、と痛感させられた。最後まで読ませて頂きます。

 

 

一日の最後にようやくmillennium paradeの「THE MILLENNIUM PARADE」 を聴くことが出来た。ぼんやり聴いていると日本人が作っている音楽には感じられず、本当にこれ、King Gnuの人が作っている音楽なの?と半信半疑だった。絶妙に心地いい音楽がずっと流れていて、一回目なのにすっと音楽が体に滲みわたっていった。どうせ歌詞もいい感じの事を歌っていることだろうから、次に聴くときはきちんと歌詞を見ながら聴いてみようかな、と思わせてくれるほど素晴らしい音楽だった。明日もきっと聴くよ。

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