眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年2月1日(月)

2月が始まった。1月の記憶が乏しい、1月、ちょっと早すぎないか、と思いながら、それぞれの月にも同じような思いを抱いて一年が終わってしまうことだろう。ああ。7時に起きるのでもちろん眠たさは十全にある、それがなんとも歯がゆいもので、暖かい布団に包まっているとこここそが私の安住の地であると思い知らされる。もう2月なのか、節分とか恵方巻とか、一人暮らしになると関係のない行事、自分からすすんで準備しないとそれらのイベントは発生しない。そういえば今年の節分は2月2日だそうで、明日仕事帰りに恵方巻を買えればと思っている。去年は実家にいたので確実に恵方巻を食べたし、豆まきも全力で行った。朝のニュースを飲み干しながら、私に足りないのはトレンドであると痛感する。ネットでは好きなブログ、ニュースしか読まないので偏った知識しかなく、普段は手が伸びないような雑誌を捲ってみるのもいい。ということは営業にいたときに上司から散々言われていたこと。話の幅を広げるために、あらゆる人との会話に対応するためにたくさんの雑誌を読め読め、と言われたのに、私は頑なに雑誌を読まなかった。頭がカチコチだったのだ。もしかしたら発生するであろう女性とのデートで話す話題を充実させるために、この3日くらいで、付け焼刃でもいいから雑誌をどんどんと吸収していけばいい。そうしたら少しくらいは相手の興味関心を惹くような話に辿り着けるはず。デート、本当に開催されるのであろうか。連絡が全然届かないが。

 


会社に着き、30分ほどちょこちょこと事務仕事をこなし、外へ。なんとか天気はもってくれている。月の初めにえんえんと歩く(と言っても1万とちょっとくらいしか歩かないが)というのは、運動不足の私には救いである。といいつつ、歩いて10分もすれば汗が噴き出して来て、(会社でだらだらとしていたいという)思いが強くなる。それでもずんずんと歩き、昼休みにいつものつけ麺屋でお気に入りのつけ麺を食べると、たまの外出もいいもんだ、と気楽な気分になる。ちょっと休憩してから、ずんずんと歩いて用事を済ませ、会社へと向かう電車のなかでぼおっとしている時間が最高なのである。

 


会社に戻り、一段落着く前にコピーが近づいてくる。「あのね、今まで簡単な処理を頼んでいたけれど、これからは難しい処理をすすんでしてほしい。僕がいなくなってしまったときに、難しい処理を出来ないと困るからね。これからは、頼んだからね。言ったからね」と、要は面倒な仕事を押し付けてきた。いよいよコピーは共有の仕事から手を引こうとしている、もしかしたらこの会社を辞めるつもりなのかもしれない。頻りにそわそわしていたり、「辞めたら......」とたまに呟くのは、近いうちに退職を考えていることの証左なのかもしれない。「言ったからね!」としつこく念を押されるのは多少の不愉快さを感じさせた。そのあとはいつも通りの仕事をこなしていった。特筆すべきことがない一日、というのは素晴らしいものである。

 


定時をちょっと過ぎてから会社を出る。Twitterを眺めていたらまたもやサイン本の販売情報を見つけてしまい、うっかり新宿駅へ降りてしまう。緊急事態宣言が延長されるというのに、街は活気に溢れている。マスクをつけないで認識不能のことを大きな声でがなり立てているおじさんを見かけると、「ああ、東京にいるんだな」ということを思い出させてくれる。東口の本屋へ急ぎ、読みたい読みたいと思っていたがなかなか手を出せずにいた乗代雄介の「旅する練習」のサイン本が5冊あって、そのなかの1冊を徐に手にした。乗代雄介はサインを書かない人だと勝手に思っていたので、とても貴重なものを手にした気分になった。この際既刊も一気にサインしてくれたら全部買ってしまうのに。乗代雄介、乗代雄介と興奮を抑えられず、他のサイン本も眺めていると内田洋子さんの「十二章のイタリア」という本のサイン本があり、これも安直に購入。新しい月に入って初日に2冊も購入するだなんて、今月は本の散財がひどくなりそうで震えている。その足で本屋の近くにあるスーツショップで革靴を買おうとしたら閉店セール、ということでスーツが安くなっていた。家にスーツは何着かあるはずだが、どれだけあってもいいだろう。と安易に考えて、青い生地のスーツを買った。元値が5万円で、セールで3万円。ん、安いのか?もともとこんな値段で売っているのではないか?と会計の段になって気付いたが、断るのも面倒なのでそのまま買うことにした。月の初めにこんなにお金を使っていたら、月の出費は10万円を軽々と超えていくだろう。その予測が現実のものとならないよう、明日から節約をしようと心に決める。

 

 

<購入した本>

乗代雄介「旅する練習」(サイン本)
内田洋子「十二章のイタリア」(サイン本)

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帰宅し、シャワーを浴び、鍋でほくほくしていたらバックれられたと思っていた女性(B子さん)から友達申請が来ていた。受理すると、「遅れてすいません(-_-;)」と返事が来た。ああ、良かった、と思いながら、「食事の場所はどこだと都合が良いですかね」と送ったら返信は途絶えた。眠ってしまったのだろう。もう一人のやり取りしている女性(A子さん)とも一通だけやり取りして、そのあとは連絡が途絶えた。皆さん、仕事で疲れてしまってすぐに寝てしまっているようです、お疲れ様です、と心の中で言って、(本当か?)という疑念が一瞬浮きあがったが、すぐにその疑念を潰し、溜まっている気分をひたすら文章に変換していった。心に溜まっていたものをあらかた変換し終えると、こんな出っ張ったお腹じゃだめだよな、と徐に腕立て伏せを始める。20回で息が苦しくなってしまうのは恥ずかしい、そもそも自分の体を支えるのがしんどー、と思ったので本格的に体を絞ることを決意。しかし23時を過ぎていたので、リングフィットアドベンチャーは明日以降やることにしよう。ロフトに上がり、今日買った「旅する練習」を読み進めていく。ああ、これぞ乗代雄介だよ、と思いながらにやにやして読んでいたが、薄い本なので明日には読み終えてしまうのではないかとひやひやしている。たまには500ページくらいある長編を書いていただきたいが、でもそんなにあったら途中で息継ぎがうまく出来なくなってしまうのではないか、という不安がある。読書は最高、と思いながら、でも24時30分を回ったあたりで眠気がぐっと押し寄せてきたので、本をそっと閉じて、目を瞑った。