眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年1月13日(水)

人が少なくなった。緊急事態宣言の発令を受け、私が勤める会社でも在宅勤務が積極的に取り入れられるようになり、会社に出勤する人が極端に減った。体感では7割ほど削減され、職場内を歩いていても人とぶつかることが少なくなり、非常に快適である。以前までだと一日に4,5人とはぶつかっていたが、今日は1人しかぶつかることはなかったので御の字である。気のせいかもしれないが空気も以前より澄んでいるように感じられるし、物音は一切しないので、仕事のしやすい環境になった。出来ればこの状態が長い間続けばいいと願っている。昨日は昨日で在宅勤務の旨味を味わったし、今日は今日で出勤することによる仕事の効率化が図られ、仕事にハリが生まれている。出勤している人はどこか満足そうな顔をしている人が多く、歩いていてすれ違っても会釈を交わすほどの余裕が生まれた。以前のぎすぎすした職場であれば、「お前がどくんだよ」と言わんばかりにふてぶてしく歩いている輩がいたもんだが、そんなやつは今回の在宅勤務で駆逐されたのか、最近姿を見ていない。この機会にいっそのこと不要な社員は解雇してしまおう、という上層部の目論見は上手く叶ったようである。一人だけ、妙な感覚でけたけたと笑っているおじさんがいるけれど、あの人も直に撤去されることだろう。コロナは怖いけれど、コロナによってこのような素晴らしい環境を手にすることが出来ている、というのは複雑な気持ちである。このままこの環境が続くということは自粛も続くということである、でも自粛している気分はあまりない、普段から自粛しているような人生を送っているようなものなので、まあ別にどうってことはないのだろうけれど。

 


ふとスマホを見たら、「〇〇さんから『いいね!』が届いているよ」という通知が届いていた。いつぞやに登録したマッチングアプリで、見知らぬ女性からいいねが届いていたようだ。アプリを開いていいねを送ってくれた人を確認する。(可愛いな)年下の可愛い彼女はどうして私にいいねを送ってくれたのだろうか。趣味はNetflixで映画を見ること、写真はディズニーランドではしゃいでいる彼女の姿を綺麗に写し取ったものであった。お近づきになりたい、と思ったが、はて、どのようなメッセージを送ればいいのだろうか。自己紹介文が少ないので共通点をうまく見つけられないし、歳もだいぶ離れているので、どんな話を振れば喜んでくれるだろうか。そもそもこの女性は本当に実在するのだろうか。よく見てみると写真には不可解なぶぶんが多く、もしかしたら巧妙なCGで、とするとこれはサクラの可能性がある。私からいいねを送っていないのに、あちらからいいねが届くというのはどういった了見なのだろうか。......こんな面倒なことを考えていたら今の時代、恋愛するのは難しいのかもしれない。とりあえず何かしらメッセージを送って相手の反応を窺うつもりだけれど、もし相手からメッセージが届いたとしても有料会員にならないとメッセージが読めないし、もしとんとん拍子にことが進んで、「実際に会って話しましょう」ということになったとしても、こんな時期なので知らない人に会うのは新型コロナに感染するリスクが高まるのではないか、在宅勤務をしているくせにこんなことをしていていいのだろうか、でもそろそろ動き出さないと手遅れになってしまうのではないか。そもそもの話、私は誰かと恋人関係に、ゆくゆくは家族になりたいと本気で思っているのか。この1年間で一人でいることの楽さを十分に堪能してしまって、このままの状態が出来れば続けばいいな、と思っているような人間はマッチングアプリに安易に登録してはいけなかったのかもしれない。

 


右足の土踏まずのぶぶんが痛み始めてかれこれ2週間くらいが経過する。一時は痛みを感じなかったので、(このまま放置しておいても大丈夫かな)と思っていたが、今日になって痛みがぶり返した。痛みがぶり返した原因としては3日前から毎日、リングフィットアドベンチャーで体を不用意に動かしたからだろう。そもそも何がきっかけで痛み始めたんだっけ?そこのぶぶんが曖昧で、だから運動を止めたとしてもずっと違和感が残るような気がしていて、これは病院へ行った方がいい案件なのだろうか、とちょっと悩んでいる。これが、「歩くのも一苦労」ということだったら仕事を休んででも病院へ向かうのだけれど、ちょっとだけしか痛まないので、「まあいいかな」と放置している。このまま放置しているのも気持ち悪いけれど、でも病院へ行くほどでも、と思っているうちに急激に痛み出して、取り返しのつかないことになってしまったらどうしよう。そうなったらそうなったで、「そういう運命だった」と諦められるほど、私は自分の人生に対して無気力ではないから、取り返しのつかないことになる前に先手を打っておかなければな、とただ思っているだけ。

 


5時に一度起きてしまって、それは寝る前に水分を多量摂取したせいだった。喉が渇くのは部屋が乾燥しているからで、除湿機を設置して前が見えなくなるくらいに湿度を高めてやればいい、けれどどの加湿器が自分の家に適しているのか分からない、いちいち調べるのも面倒で、だから多分加湿器は買わないだろう。この間の結婚式のビンゴゲームの商品でちっぽけな加湿器を貰ったけれど、それは実家に奉納してしまった、あれを持ってきていればちょっとは喉の渇きが減退していただろうか。喉の渇きが異常で、昨日だけで2Lの水を2本飲み干した。20分に一度、トイレに行かなければいけないのは億劫で、こうなったら......、とちょっと考えて、それをしてしまったらなんだか寂しい気分になってしまうだろうから、もうそんなことは考えないように努力する。朝はだから眠たいの状態で7時20分に起きて、朝食とニュースを飲み干して、ジャンパーは羽織らないで外に出た。今日はライブがあるので、ジャンパーを着ているとライブを鑑賞しているときに邪魔だと思ってのことでそうしたのだけれど、外はキンキンに冷えていて、まるで自然の冷蔵庫みたい、こんなことなら冷蔵庫にしまっておくより外に置いておいた方が冷えるの度合いが強いのではないか。なんてくだらないことを考えながら駅に着き、そこまで混んではいないけれど、電車がちょっと揺れるだけで隣の人間と触れ合ってしまう距離感が気持ち悪かった。電車なんてものに乗っているのはあまり好きではない、それも仕事のために乗っている電車だと尚更である。荒い息遣いをしているおっちゃん2人に挟まれるように立っていたせいか、会社の最寄り駅に着いた頃にはすっかり気分が悪くなっていて、慌てて外の空気を吸い込んだ。職場は上記のような状態なので、居心地が良く、暖かいので、ここで暮らしてみるのも一興だろうな、と思っていられるほどに暇だった。一日出勤しないだけではそこまで仕事は溜まらず、承認作業を終わらせると私は一人になった。もともと一人なのだけれど。

 


コピーロボットが苛立っていた。彼は在宅勤務だったので直接苛立っている姿を見たわけではないが、メールの文面からは苛立ちが滲み出ていた。その苛立ちはお門違いなのではないか、と思ったが事を荒立てるのは面倒だったのでそのままにしておいた。簡単に言うと、共有の仕事が放置されており、「どうして放置されてるんですか」とチームに連絡した、誰もその仕事が発生していることに気づいていなかった。それに対して、「(自分がするのは本来は違うんですけれど)私が今回はしておきますが、次回からは気をつけてくださいね」と反応し、それは彼がその仕事をするレベルではない、そんな仕事をしている余裕はない、なぜなら今日は在宅勤務であるし、その仕事以外にも私にはたんまりと仕事が任されているから、ということだった。しゃらくせえ、と思ったし、同じことを思った井戸端さんが私に愚痴を零しにきた。彼にはそういうところがよくあって、だから一応は教育係なのだけれど信用ならないと思っていて、それはどうせあちらにも伝わっていることだから、信頼関係なんてものは全然築けていない、それはどうなんだろうといった不満があった。私は教育係、そして先輩に恵まれない星のもとに生まれてしまったのだろうか、大学まではまあまあ良かったのだけれど、社会人になって今の会社に入ってからは先輩に恵まれたことが殆どなかった。新入社員のときにだけ良い上司に恵まれた、それだけが唯一の良い先輩・上司で、あとははっきり言ってしまえば外れだった。それは私の社会人生活を貧困化させ、極度の寂しさを想起させた。どうせ今のチームが何年も続くわけではない、あと少ししたら違う人間と仕事をすることになるだろう、と思うようにしている。そもそも、「恵まれない」と思ってしまうのはこちらのほうに不手際があるからで、あちら側にとっては、「外れの後輩・部下」なのかもしれなくて、そう考えると急に切ない気持ちになって、ジャスコのフードコートでまずいラーメンを馬鹿食いしたくなった。人生は寂しさと切なさと苦しみと悲しみで出来ているんですね、残念なことに。

 


お昼休みになって、そこまでお腹は空いていないけれどここで何かを食べておかないと昼過ぎにお腹が空いてしまうので、無理やりに外に出た。最近贔屓にしているうどん屋で、いつもと同じように温玉うどん(温)の中盛を食べた。つい最近まで大盛りを食べていたが、大盛りだと馬鹿にお腹が膨らむので、中盛でなんとかやっている。店内はがらんとしていて、一人寂しく麺を啜っているのは風情があった。5分ほどで食事を終えて、さっさと職場に戻り、だらだらとスマホを眺めていた。匿名のブログを読むのが最近はまっていて、今日も懲りずにどこの誰だか分からないような人が書いた文章を読んでいた。ふと先程のマッチングアプリが気になって、そこそこ考えてからメッセージを送ってみた。返信が来たら御の字だし、もし返信がなくてもそういうものだと割り切る、メッセージが返ってこないことをいちいち気に病んでいたらマッチングアプリはやっていかれぬことは一昨年に痛いほど経験している。他の女性も見てみて、良さげな方にいいねを送ってみた。どうせマッチングしたところで有料会員にならないとメッセージは読まれぬのだから、気楽な気持ちだった。後の時間は音楽を聴くのもやめて、寝た。昨日は十分に眠ることが出来なかったのでまだまだ眠気はおさまるところを知らず、だからもういっそのこと家に帰って布団に潜り込みたい気分だった。

 


午後の部が始まっても職場内は沈黙が保たれていた。同じ部署の人間が殆ど来ていなかった、出勤しているのは4名くらいだったのでひたすらに共有の仕事をしなければ定時に上がることは難しそうだった。今日は18時から高円寺でライブがあるのd、定時に上がっていたらライブに間に合わないことを思い出し、上司に早く帰らせて頂けるよう相談した。「まあ、時差出勤という体にしておけば不都合はなかろう」ということになった、だからどうにかライブには間に合う算段がついて一安心した。暫くはのんびりと時間を過ごし、今日のライブのセットリストを考えたりなどして暇を潰した。共有の仕事がどどどと押し寄せてきたので、それを一気に片付けてしまい、またのんびりとした時間が流れる。今日中にしなければいけないことはないし、明日中にしておいた方がいいことも終わらせたので、気楽な気分で過ごした。

 

 

前々から存在していた仕事、仕事と言うよりも作業があって、担当者から私とコピーロボットに依頼があった。いつも通りコピーロボットがするものだと思っていたら、「できるよね?」とメールが来たので、井戸端さんに教えてもらいながら進めたらあっけなく終わった。その作業は全ての部署の分を経理チームで取りまとめて報告しているのだが、それを作るのがちょっとだけ面倒で、そんなことをするくらいだったら個々の部署で作業してしまえば楽なんじゃないか、これは仕事のための仕事という先代の負の遺産なのではないか、と思ったが敢えて上司に相談するのはやめた。この仕事が未だに残っているというのはこの仕事があるお陰で利益を得ている人がいるということで、へたにちょっかいをかけてその人に恨まれでもしたら面倒なので、見て見ぬ振りをしておいた。こういうことの積み重ねで、人はどうでもいい仕事に鈍感になっていくのだろう、悲しいことだけれど。

 


上司に相談した通り、定時よりも早い時間で帰らせてもらい、全力疾走でライブハウスへ急いだ。高円寺は芸人やミュージシャンの街というイメージが強く、高円寺に着くと夢追い人らしき連中がたくさんいて、わくわくしてきた。急いで高円寺HIGHへと向かう。ぎりぎりに間に合うか間に合わないかというところだった。こんなことなら今日は休みを取っておけば良かった。

 

 

 

最高のライブが終わり、ほくほくとした気持ちで家路に着く。先程のライブの余韻がおさまらなくて、なにも手に着かない状態である。ああ、チケット代が高いし、開演時間に間に合うかどうか分からなかったけれど、今日のライブは行って本当に良かった。さわおさんの生存確認が取れたし、何より2020年に発表した名曲の数々を生で聴くことが出来て、なんて素晴らしい夜だったのだろうか。今日の記憶だけで3カ月はやっていけそうなほど、熱狂したライブでした。夕飯は相変わらずたらこマヨパスタを食べ、

 

 

 

和山やま「カラオケ行こ!」を読む。間違いない、この漫画家は面白い作品を作ることに長けている、要するに天才だ。私はあまり漫画を読むことがないのだけれど、この3日間夢中になって彼の漫画を読んで、漫画を読むことの楽しさというものを思い出した。難しいことは考えず、ただページを捲る手が止まらない、物語がするすると頭の中に入っていって、夢中になっていたら物語が終わってしまう。読み終わった後も漫画の中の登場人物が私のなかで動き続ける、彼らのその後を勝手に想像してしまう、それは素晴らしい作品を読んでいるとあることで、それを漫画を読んでいて久しぶりに思い出した。また単発の作品を出してほしいし、「女の園の星」の2巻も待ち遠しい。この漫画家に出会えたことで、2021年は漫画にのめり込んでいく年になりそうである。

 

カラオケ行こ! (ビームコミックス)

カラオケ行こ! (ビームコミックス)

 

 

 

藤本タツキチェンソーマン」の2,3巻を読む。やはり面白い、ぐいぐいと次へと読ませるお話で、そりゃ話題になるような漫画であると感心する。この漫画は10巻程度しか出ていないので、あっけなく読み終わってしまうだろう、それは某漫画に比べて潔い選択であるように思われた。

 

 

体重:82.4kg
体脂肪率:24.9%