眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2021年1月12日(火)

どうせすぐに忘れてしまうような、突拍子もないようなことをいつまでも考えていたい。人生は素晴らしい、なんてどこかのミュージシャンが歌っていたっけ。そのバンドは一時的に活動していなくて、いつかライブでその歌声を聴かせてくれるといいな。今日は在宅勤務なので、いつもよりも遅くまで寝ている。変な夢を見た、今ではすっかり忘れてしまったけれど非常に不愉快な夢だった。水分の取り過ぎで、朝になる前に起きてしまって恥ずかしい思いをした。今日はどうやら天気が悪いようで、今日を在宅勤務に決めた過去の自分に感謝した。朝飯にフルーツグラノーラを食べるのはさすがに飽きてきた。オーブントースターを買って、山型のパンをこんがり焼いて、それにたっぷりとバターを塗ったやつをたくさん食べたい。珈琲も一緒に飲んでみたりしたら、良い一日の始まりになるだろうか。オーブントースターはどんなのがいいだろうか。高いのから安いのまでいろいろあるけれど、どうせ毎日使うものだから良いのを買いたい。実家ではバルミューダってのを使っていたけれど、あれは高そうだった、でもあれで焼いたパンはとびっきり美味しかったから、あれでもいいような気がしている。気分が滅入るのでテレビはつけず、感覚で朝を過ごし、就業時間前に上司にメールを送って仕事を始める。といって、在宅勤務のときは暇してしまうことが多いので、あまりつんのめりで仕事をしても仕方がないから、のんびりと時が流れていくのに任せながらやっていくんだけれど。今日も特に仕事がわんさかあるわけではなく、誰からもメールも届かなかったので、結構暇していた。お昼休みになるまでとても長く感じられた。

 

 

お昼休みになったので、浮かれた気分で外に飛び出した。近所の商店街を浮かれた調子で歩く。平日のお昼にここの商店街を歩くことは滅多にないので、新鮮な気分である。いくつかのドラッグストアを見て回り、欲しいと思っていたのとは違ったけれどよさそうなマスクがあったので思わず購入した。その足でスーパーへ寄って、いくつかの食料品を買い込んで、帰り道にあるドラッグストアへふと寄ってみた。何の気なしにマスクコーナーを見ていたら、ずっと探し求めていたマスクが、耳の紐がふかふかのマスクがあって、有頂天になった私は1個が1,000円以上もするのに5個も買ってしまった。東京には売っていないものだと思っていたので嬉しくて、家に帰った後もずっとその嬉しさが持続していて、ああ、なんてツイている日なのだろうか、これで当分はマスクのせいで耳が痛くなるということがなくなるのだな、そもそももうマスクなんてものは着けたくない、一種の同調圧力みたいなもの、とは言っても着けていないのはマナー違反なような気がしているので、もうずっと家にいたい、家で仕事をして、家で運動をして、家でご飯を食べて、家で娯楽を満喫して、家でごろごろごろごろしていたいな、ずっとずっと。急いでお昼ご飯にたらこマヨパスタを食べ、少し微睡んでいたらお昼休みが終わった。午後のお仕事が始まってしまうのか。

 

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午後も暇で、在宅勤務とは名ばかりであることが安易に証明された。工事の音は今日はあまり聞こえてこず、もちろん隣から話し声が聞こえてくることもなく、ただ時間が流れて行くのを目で追っていた。こういう時に時間はなかなか過ぎて行かず、余計なことばかりが頭を支配する。ふとスマホの通知欄が点滅していて、確認すると井戸端さんから電話がかかってきていた、マナーモードにしていたから気付かなかった。折り返し掛けると、「ちゃんとしてくれているかと思って」とのこと。午前中にメールで指示されたことをしてくれているかの確認だった、それは午前中に済ましていたのでわざわざ電話を掛けてまで確認するようなことではないような気がしたが、それこそが井戸端さんの真骨頂なので、微笑ましい気持ちで電話を切った。そのあとはメールも電話もなく、ただ時間だけが流れて行った。外を眺めていると15時からみるみるうちに暗くなっていき、定時になる頃には真っ暗になった。「在宅勤務を終えます。お疲れ様でした」と上司にメールを送り、今日の仕事は終わった、ほとんどなにもしない一日だった。在宅勤務はいつもそんな感じで、だから一部の人間は在宅勤務を「ボーナスタイム」と呼んでいた。

 

 

仕事が終わり、髪が伸びてきて鬱陶しかったので、近所の美容院へ。婚活のことを考えたら女性受けしそうな髪型にしたほうがいいのだけれど、そういった髪型は神経質な私にとっては鬱陶しいことこの上なく、だから今回も安易に、「ベリーショートで」と注文してしまった。「え~と、じゃあスポーツ刈りでようござんすかね?」と返答されて、まあそれでいいのか、それくらい切ってくれればいいのか、と思い安直に、「それで大丈夫です」と答えた。ばっさばっさと髪が切られていき、耳の近くで鳴り続ける鼻息が鬱陶しい。躊躇することなくばっさばっさと髪が切られていくので、(大丈夫か)と不安になりながら、別に今すぐに婚活をするつもりはないわけだし、会社と家を往復するだけなんだから別にそこまで髪型を気にする必要はないし、短ければ短いほどさっぱりしていいだろう、と自分に言い聞かせた。「どぞー」と言われて、眼鏡をつけて鏡に写っている自分、めっちゃ髪が短くて高校球児のそれだった。まあいい、冬だけれど、こんな髪型だと外を歩くときめっちゃ寒いだろうけれど、それでいい。それでいいんだ。と自分に言い聞かせて美容院を後にする。家に帰って、まじまじと自分の髪型を見てみたら、やっぱり切り過ぎたそれはあまりにも私を惨めな気持ちにさせた。長い髪でも気にならないほどの神経が欲しかった。なんでこんなにもちっぽけなことが気になって仕方がないんだろうか、年を重ねたら気にならなくなるものだろうか。助けてくれ、誰か。

 

 

夕飯はたらこマヨパスタで済まし、海外ドラマ「クイーンズ・ギャンビット」を観た。完璧としか言いようのない脚本、非の打ちどころのない世界観、そして主人公「ベス・ハーモン」演じるアニャ・テイラー=ジョイがあまりにもこの世界観に合った容姿をしていて、時間がぐにゃりと捻じ曲げられたように過ぎ去っていく。観ているだけでうっとりするような世界、特に色の使い方が絶妙で、これ、何度も何度も観返したいくらいに最高のドラマで、そんなことを思ったのは映画「グランド・ブダペスト・ホテル」(2014)以来かもしれない。連続ドラマは最初が面白くても、途中でだれてしまうことが多いのだが、「クイーンズ・ギャンビット」はずっと面白くて、「えっ、ずっとこの面白さが持続していくの?」と不安になり、それはやがて興奮に変わった。この作品を観るだけでもNetflixに入る価値はある、本当にこれは素晴らしい。チェスに興味は全くなかったのだが、観ているうちにやりたくなっている自分がいる。このドラマはいろんなところが素晴らしいが、一番はアニャ・テイラー=ジョイが適役を演じているところで、この役を他の女優が演じていたらここまで完璧な作品にはならなかったのではないか、と思うほどに彼女の存在感は甚大なるもので、彼女の表情を眺めているだけであっという間に時間が流れていく。美しいだけではない、神秘的なものを秘めている顔、素振りを観ているだけで時間があっという間に流れていく。Netflixを立ち上げると頻繁にこの作品が出て来て、「いつか観よういつか観よう」と思って先延ばしにしてきた自分が恨めしい、こんな素晴らしい作品であるならばさっさと観ればよかった。一度観たドラマを観返すことなんてしたことがないけれど、この素晴らしいドラマであれば観返してしまうかもしれない、今年中に。ああ、「クイーンズ・ギャンビット」みたいな、脚本も世界観も、そして出演している俳優の演技も素晴らしい、要するに全てが完璧なドラマを残りの人生でたくさん、ありったけたくさん鑑賞したいと思えるほど、この作品は私にとって印象深いものになりました。

 

 

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The Queen's Gambit」(2020)

 

またひとつ、ライブが中止になった。延期ではなく、中止になってしまった。去年もこのライブは中止になってしまった。いつまで悲しい思いをしなければいけないのだろうか。いつになったら彼女に会えることが出来るのだろうか。悲しいし、苦しいし、やり場のない怒りをどこで発散させればいいのかが分からない。ああ、いつまでこんなに縛られた生活を送らなければいけないんだろうか。

 

 

リングフィットアドベンチャー3日目。今日も前日よりも弱めに設定してプレイ。遂に「06支配された国」を攻略した。攻略率は55%とへなちょこだけれど、攻略は攻略である。ボス戦に向かう際の山道で必死になって脚を動かしたので、ボスと戦う前に死ぬほど気持ち悪くなってし、弱めに設定したせいかボスはへなちょこだった。レベルが50になった。あと数ステージで全クリしてしまうのではないか、と思い攻略サイトを見たらステージは全部で23もあった。最後までたどり着いたら膨らんでいるお腹は凹み、体の節々がむきむきになっていることだろう。今年中に最後まで行けるか、家族よりも先に最後まで行けるか、そもそもその日まで私は生き延びることが出来るか、直近で死んでしまうとしたらそれは新型コロナの変異種に感染して、それが運悪い感じに体を蝕んだ場合だろう。その可能性が0ではないことに多少のビビりが生じている、やはり会社を辞めて家に籠城してしまおうか。明日はライブがあるので、多分運動はしないだろう。 

 

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寝る前に和山やま「夢中さ、きみに。」を読む。ああ、何も考えなくてもすっと身体中に染み渡る面白さ、でもじっくりと考えるとより面白さが倍増する感じの漫画、こういうのを待っていたんだよ。買ってから1年以上経過して、ずっと放置していたけれど、こんなにも面白いのならばさっさと読めばよかった。林のパートも面白いけれど、二階堂のパートも面白くて、これを連載化してくれたらどれほど嬉しいだろう、と思うほどにうきうきしながら読んでいた。漫画を読む楽しみは現実のことを忘れることにあると思っていたけれど、この漫画を読んでいるとどこか懐かしい、学生時代の頃の記憶をほんわりと思い出させてくれる、なんだろうな、読んでて面白いしかつ心が温かくなる、そんな素晴らしい作品。明日も和山やまの漫画を読もう。

 

夢中さ、きみに。 (ビームコミックス)

夢中さ、きみに。 (ビームコミックス)

 

 

藤本タツキチェンソーマン」の1巻を読む。今回で2回目の挑戦だが、改めて読んでみるとあまりにも美しいほどに面白くて、そりゃ人気も出るわな、アニメ化もされるわな、そしてそんな作品を何故途中で放棄してしまったのか、過去の自分が信じられなかった。今日から一日1巻ずつ読んでいきたい、最終巻がまだ発売されていないので読み始めるタイミングとしては間違っているかもしれないけれど、読み始めてしまったから仕方がないのである。

 


25時を過ぎていて、まずいと思い電気を消したがすぐに眠りに落ちることはなかった。必死になって運動をしたせいで、身体はまだ起きたがっていた。