眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年12月19日(土)

「広い広い世界もわからないようなこと
探し求め続けるの なんか難解そうさ
隠してきた答えを君に言いそうになって
慌てて顔をそらした春の午後 もう少しこのまま」

 

7時に起きて、そそくさと準備をする。今日は同期の結婚式、晴れて良かった。彼女は晴れ女なのかもしれない。準備が整ったので家を出る。まだ寝ぼけた頭を抱えて駅へと急ぐ。新幹線に乗ると、急に眠気が込み上げてくる。土曜日の朝早い時間帯なのにたくさんの人が乗っている、時期をずらした帰省なのだろうか。この2カ月で4回ぐらい新幹線に乗っているので、何の感慨もわかない。ただただ、早く名古屋へ着いてほしいと思うだけ。前までは節約のために高速バスを利用していたが、新型コロナの感染リスクが高いので乗車は控えている。それに7時間も高速バスに揺られていると疲弊度合いが凄まじくて、なかなか体力が回復しないので、もう高速バスに乗ることはないかもしれない。そんなことをぼんやり思いながら、本を読むほど目が覚めているわけではなく、音楽を聴きながら流れて行く景色を眺めていた。眠たいのでちょっとぐらい仮眠を取りたいのだけれど、寝過ごしてしまったら結婚式に間に合わないのは確定なので、居眠りしないようにじっとしている。適度に水分補強を取りながら、10時過ぎに名古屋に到着する。見慣れた景色、懐かしい気分は一切起こらない。家までの電車に乗っているときもぼおっとしていて、家に着いてもまだぼおっとしていた。眠い。睡眠量が足りない、昨日はもうちょっと早く寝るべきだった。朝飯なんだか昼飯なんだかよく分からない食事を取る。やっぱりバターを存分に塗りたくった食パンは美味しい、一人暮らしの家にもオーブントースターを導入しようか真剣に考えてしまう。でもそれだったら電子レンジにオーブントースターの機能を兼ね備えたものを買えば場所を取らなかったのに、と今更ながら後悔している。電子レンジはそんな高いものではなかったので、買い換えてもいいような気がしているけれど、さすがにまだ3カ月も使用していないのに買い替えるのは気が引ける。電子レンジなんてどこに行ってもいい値段で買い取ってもらうことは出来ない、それどころか引き取ってもらうだけでこちらがお金を払わなければいけないので、やっぱり今の電子レンジを使いながら新しくオーブントースターを買うのが最善策だろう。そんな平和なことで悩んでいるほど、今の私には仕事の悩みはなくて、あとはせいぜい肩が凝ってしんどいとか、歯から血が出て鬱陶しいとかくらいしか悩みはなかった。バナナミルクを飲みながら家族と談笑しているとそろそろ家を出ないといけない時間になっていたので、渋々家を出る。外は寒い、こんな寒い中で挙式を挙げるのか。暖房がしっかり効いていればいいけれど、換気をしっかり行わないといけないだろうから、ある程度の寒さは覚悟しないといけないだろう。

 

 

bigpopmonster.hatenadiary.jp

 


結婚式が終わった。1年半ぶりの結婚式だったので、十分に楽しむことが出来た。新婦である同期の女の子がとびっきりの笑顔で、今が人生のピークくらいに幸せなんだろうな、と思うと温かい気分になる。相変わらず同じ部活の男どもは喧しくて、それは結婚しているからのストレスと、これから結婚するからのストレスの発散を兼ねていたのかもしれない。同期の女の子はまだ結婚していなくて、「変な人ばかり吸い寄せてしまう」と悩んでいた(話してくれたエピソードは笑えなかった。良い人に出会えますように)。元カレである同期の男も恋愛のれの字もないような顔をしていて、去り際に「〇〇には今付き合っている人はいるの?結婚願望はあるの?」と捲し立ててきて、お疲れ様ですという気持ちで手を振って別れた。同期の男とはまだ会う機会があるかもしれないけれど、同期の女の子とはもう会うことはないだろう。社会人になってから結婚式以外で会ったことがないし、同期の仲はすごく良いわけでもないし。「あなたたちの代は仲が良さそうに見えて実際は仲が悪い、と見せかけて仲が良いんだよな」と後輩が言っていて、それは言い得て妙だと思った。本質的には仲が良いわけではない、皆自分を主張することがないからぶつからないだけなんだろう。それに比べて一つ下の代は皆が強すぎる自我を発露していて、いつもぶつかって口論が絶えなかった。それはそれで面白いだろうけれど、彼らは今は殆ど付き合いがないので最終的にはどっちもどっちだろうと思った。家へと帰る電車に乗りながら、自分は今のところ、結婚願望というものがないことに気付いた。ただ闇雲に結婚したいという気持ちはなくて、良い相手がいたら付き合いたいな、と思うくらいで、「なんとしてでも結婚したい!」という気持ちはなかった。それはコロナのせいで人と距離を取らざるを得ない状況もあるだろうし、読書や映画鑑賞が面白くなってきて、趣味に費やす時間を削りたくないという考えもあるからだった。

 


家に帰り着くと夕飯が用意されていて、でも披露宴で食べたご飯がお腹ですやすやしていたので食べる気分にはならなかった。明日も休日にしては早い時間に起きなければならないけれど、もう当分は家族に会うことはないだろうから(次に帰省するのは兄の結婚式だから、来年の7月になるだろう)いつまでもリビングに残って家族と談笑をしていた。それでも無慈悲に時間は過ぎていき、24時を過ぎたら一人、また一人と自分の部屋に戻っていき、気付いたら私一人だけがリビングに残っていた。寂しい気持ちを抱えながら自室に戻り、まだ今日という日を終わらせたくない気持ちと、早く寝て明日のライブに備えなければいけない気持ちが葛藤していた。隣から漏れ聞こえるテレビの音が止んで、ようやく寝る気分になった。電気を消して目を瞑ったら結婚式で疲れていたのか、一瞬で眠りに落ちていった。