眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年12月8日(火)

「まわるまわるメロディー&ビート この世には腐る程ある
まわるまわるよ時代はまわる その意志、薄弱たるや、もう」

 

午前2時過ぎに起きる。今日も椅子に凭れながら寝落ちをしてしまった。何度同じことをすれば学ぶのか。夜の私は馬鹿なのか。歯磨きをして、ロフトに上がる。ロフトの方が下のスペースよりも寒い気がする。布団にくるまって寝ようとするが、歯が痛み出してそれどころではなくなってしまう。土曜日に弄られた場所が痛み出していた。中途半端に触られたせいだろうか、出来ることなら今年中に治療してほしかった。痛みがそっと引くのをまって、そのまま眠りに落ちる。

 

 

今日は在宅勤務なのでいつもより遅めに起きる。本当は早く起きて、通勤時の運動の代わりに近所の緑道を歩くつもりでいたが、朝は出来る限り多い時間寝ていたいという、私の深部の確固たる信念に負けてしまった。8時過ぎにようやくロフトから降りることに成功し、フルーツグラノーラを食べ、就業時間前に上司に「在宅勤務を始めます」旨のメールを送る。上司から返信はなかった。就業時間になり、パソコンに向き合ってたんたんと仕事をこなしていく。隣から人間の活動音は聞こえないが、真向いから聞こえてくる工事の音が鬱陶しい。不規則に発せられる「とんとん、とんとんとん」という音が集中力をごりごりと削っていく。イヤホンを耳に突っ込んで遮断してしまおうか、でもそんなことをしたら電話が掛かってきたときに気づかない。普段電話なんて滅多に掛かってこないんだから別にいいだろ。でも就業中に音楽を聴くのはどうなんだ云々、と考えてそのままの状態で仕事を進めることにする。ちょっとお腹が空く、手の届く範囲にお菓子があるのは非常に危険な状態で、気付いたら柿の種をぽりぽり食べていて、こんなことは職場でなかなか出来ないことで、背徳感を身に滲みながら口に溜まったピーナッツを嚥下する。まだまだお昼までには遠い。出来ることはし終えて、後は供給される仕事があったらそれを対処するくらい。非常に緩い空間。出来る仕事が無くなったら勉強をしてください、ということだったので久しぶりに簿記の勉強をする。久しぶりだけれど、一度勉強したことは体に染みついていて、少し忘れたそれをちょっとの労力で思い出す、思い出すだけでは駄目でひたすらに問題を解くしかない、合格するためには。

 

 

昼に突入して、お昼ご飯はほっかほかの白米にタコキムチをのせて一心不乱に食べる。唐辛子と大蒜が絶妙な比率で配合されているタコはあまりにも魅惑的で、気付いたらお茶碗2杯を平らげていて、苦しくなった私は椅子に凭れていた。食べ過ぎた、調子に乗りすぎてしまった。美味しかったからついついたくさん食べてしまったんだ、というのはデブの言い訳のようで、でも私は自分がデブではないと言い切れるだろうか。消化されるのを暫し待ちながら、眠気と闘いながら昼休みは過ぎていく。

 

 

昼休みが終わり、パソコンをチェックして新しい仕事が供給されていなかったので、引き続き簿記の勉強を続ける。お昼休みの時は静かだった外も、またやかましくなって、でもそのうるさい音は私が一人ではない証拠のようで、ちょっとだけ心強かった。近くで働いている人がいる、仕事のジャンルは異なるけれど、同じ目的を持ってしている筈だ、それがなんだか嬉しかった。だから愉快な気持ちで仕事を進めていたらあっという間に終業時間になって、上司にメールを送って今日の仕事は終了した。このままずっと家の中にいてもいいのだけれど、ずっといると気が滅入ってくるので外に出た。寒い風を深呼吸で吸い込んで、体がちょっと軽くなった気がした。近所の商店街を散歩する。最近は行くことがなかったので、見慣れている筈の景色が新鮮に映る。いつもは注意を向けることなく通り過ぎていた店をちょっとだけ眺めてみる、注意を引くものがたくさん置いてあってついつい手にしてしまいそうになる。商店街の奥まで行って、安い青果店があったのでそこに入って、駅に近いスーパーよりも魅力的な商品がぐんと安いので、ついつい買ってしまいそうになるが、それを買ったところでうまいこと使うことは出来ないのは分かっているので、見るだけにした。ドラッグストアでリセッシュをようやく購入し、お菓子店でグミを買い込んで、駅近のスーパーで鬼のようにポテトサラダを買い、村の青果店みたいなところで安かった蜜柑を買って家に帰った。ほくほくとした気持ちで、心地よい運動をし終えたあとの爽快感が身体中を駆け巡っていた。シャワーを浴び、お腹が空いていなかったので本を読む。カル・ニューポート「デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する」という本で、SNSから離れることで得られる素晴らしい物、SNSから距離を置くためにはどうすればいいのかを丁寧に説明している。最近の私はスキマ時間があればついついTwitterを見てしまうことがあって、それをどうにかして止めたいと思っていたので、興味を持って読み始めた。海外のこういう本にはありがちな、知りもしない人間のエピソードを導入することで自分の意見を強固にしていくぶぶんが読んでてしんどかった。さっさと本題に入ってくれ、どのようにしたらSNSから距離を置けるようになるんだ。というせっかちな性格はSNSに依存しているからなのかもしれない、と思い始めるとぐるぐるとよく分からないことを考え始めてしまう。それでも途中で投げ出すことなく読み進めていくことが出来たのは内容が著者の意見が尤もなものであると判断できたし、興味のある内容であったからである。SNS、ひいてはデジタルメディアから距離をおくことで「孤独」を手にすることができ、孤独な時間に思索に耽ることで自分の人生を新たな側面から向き合うことが出来る、らしい。孤独は忌避すべきもの、と思ってSNSのくだらない発言にしがみついていた私は、だから目から鱗が落ちるような思いで本を読み進め、気付いたらTwitterのアプリをスマホから削除していた。この本に書かれているようなことを積極的に進めていき、「孤独」の時間をたくさん作っていければいいなと思っております。

 

 

21時過ぎになりようやくお腹が空いて、1週間ぶりくらいにカレーを食べる。山椒が入っているせいか、食べ終わった後のヒリヒリした感じが新宿の担々麺のそれに似ていて、急にそこの担々麺が食べたくなった。最後に食べたのがいつなのか忘れるくらいに食べていない、そもそも最近は外食をしていなくて、たかはしのあご塩らーめんもとんと食べていない。食べていない状態がずっと続くと、「別に食べなくても大丈夫」で、それらの美味しい食べ物は必ずしも私の傍に居る必要はなかったようだ。カレーを食べ終えて、今日届いた羊文学の「POWERS」を聴き始める。すごく肌触りのいい音楽で、「若者たち」よりも聴きやすくなっていることに彼らの進化(深化)を感じられた。3回ほどループしているとうとうとしてきて、この状況で横たわったら100%寝てしまうと分かっているのに、居心地があまりにも素晴らしいので羽毛布団を羽織って床に横たわっていた。眠気と羊文学が徐々に曖昧になっていき、自分が今、どこに居るのか判別できなくなって、眠りに落ちていった。

 

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