眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年12月5日(土)

「夢が叶うそんな運命が嘘だとしても
また違う色混ぜて また違う未来を作ろう
神様がほら呆れる頃きっと暖かな風が吹く」

 

UVERworldのチケット争奪戦があるので、9時頃にセットしたアラームで起きる。こんな状況でもライブをしてくれるUVERworld、最近は彼らのライブに全然行けていなかったから今回は行っておきたかった。10時ちょうどにサイトにアクセスすると、「現在、大変混みあっております」と出て、懐かしい気分になった。何度かリロードして、UVERworldのチケットを..........取れました!!たくさんの日程でライブをするので、うまいこと分散したので取れたのかもしれない、こんな時だからこそ弱った心をUVERworldのライブで励まされたい気分だった。チケットを取り終えたら急にしょんぼりして、今日はなんだかあまり調子が良くないのかもしれない、ということで二度寝をしようとしてみるが、そこまで眠たさはなかったのでそのまま起きていることにする。

 

 

16時30分に歯医者、16時30分に歯医者と唱えながら、何をしていたんだっけ。今これを書いているのが12/7(月)の夜なのだが、2日前のことすら明瞭に記憶していない私が、どうして大学時代をきちんと覚えているだろうか。「大学生の頃は良かった。それに比べて......」という考えは全く当てにならない、過去なんて都合の良いように改竄されるから。大学生の頃だってたくさんの悩みを抱えていた。それは大学生の時にちょろっとだけ記していた文章から読み取れるし、近しい人に話を聞くと、「あんた、結構愚痴を漏らしていたじゃない」と眉間に皺を寄せて証言する。特に部活、演劇部に入っていて、たくさんの楽しいことに包まれていた、大学生に戻ってまたあの日々に戻りたい、なんてのは嘘っぱちで、練習はただただしんどかったし、人間関係も面倒だった。楽しいことは記憶に残りやすい、嫌なことは忘却してくれるこの頭が愛おしい。バイトだけは終盤戦は非常に楽なイメージしかなく、バイト同士の仲も異常に良好にり、バイト終わりにご飯を一緒に食べに行ったり、休日には車で伊勢に行ったりして、青春らしきことを謳歌していた。そうか、私は今までの人生で大した仕事をしてこなかったんだから、仕事のことに関してああだこうだ言うのはお門違いなのかもしれない。あのバイトは暇すぎた。忙しい時でも忙しさの中心は正社員で、それが嫌で新入社員は1年と持たずに辞めていった。高卒のあの子たちはもう結婚したのだろうか。私のことを覚えているだろうか。私は断片的に彼女らのことを覚えていて、それは綺麗な記憶として頭の片隅ですやすや居眠りをしている。飲食店だったので休憩は異常に長く(1日中拘束するため)、その休憩で彼女らとたくさんのことを話したり、近所の神社を散歩したり、喫茶店に入ってクリームソーダを飲んだり、なんだか今思い出しても幸せだったな、あの時間だけは純粋な優しさで包まれていると断言出来る。ブラックなバイトに引っかからなくて本当によかった。

 


そんなことを考えていたらお昼になった。以前までの私だったら、「外に繰り出して、昼飯は外食で済まそう」となっていたけれど、最近の私はめっきり外食をしなくなった。節約が一番の目的、次点で知らない人間と隣り合わせでご飯を食べたくないから。一人暮らしの家で、一人でのんびりと食べるのはいい。誰かのことを気遣うこともなく、食事に集中できるから。でもふと思う、いつまでこんな生活を続けるのだろうかと。友人たちは早々に結婚して、結婚していないのは私ともう一人、よく分からない奴だ。結婚すれば孤独から解放されるわけではない、もしかしたら今まではなかった悩みに苛まれることになるかもしれない。本当は、結婚ではなく分かり合えるパートナーに出会いたい、それは男女問わず年齢も問わない。自分の思っていることを忌憚なく伝えることが出来る相手が近くに居たら、どれほど心が安らぐだろうか。そんなことを思っているだけでは誰とも知り合うことはない、リアルの世界であれ非リアルの世界であれ、動かなければ何も起こることはない。それを知っていながら、寒いこの部屋で一人のんびりとしているこの時間が無残に過ぎ去っていく。

 


いつまでも家に居ると使い途のない家具になってしまう気がして、13時過ぎに家を出た。まず新大久保へ。タコキムチを無性に食べたくなって、それを仕入れるためにわざわざ新大久保へ。相変わらず人、特に若い女性がたくさん群れを成しており、辟易としながら目的の店へ行き(駅から若干遠いのがネック)、すぐに会計を済ませ、新大久保を後にした。ごみごみとしていた、今日も一段とごみごみしていて気分が悪くなった。次は勿論、新宿へ。私の敬愛するブックファースト新宿店へ。まずは漫画コーナーをうろうろする。近藤聡乃さんの「ニューヨークで考え中」の最新刊(3)が出ており、そろそろ読んでもいい頃合いだろうと勝手に決めつけて「ニューヨークで考え中」の第一巻を購入。「鬼滅の刃」の最終巻が出たばかりで、しかし既に売り切れており、謎の行列は一体何だったんだろうか。次に文芸コーナーへ行き、最新の文庫本を漁る。森見登美彦が自身のブログで推していた柿村将彦さんの「隣のずこずこ」が妙に気になったので、購入。それと他にも気になる文庫本がいくつかあったので、調子に乗って購入していたら4,000円もしていた。特に一番気になったのが、山田ルイ53世の「一発屋芸人列伝」(サイン本)。一発屋だけれど、この人の文章はちゃんと物事を見ている人のそれで、読んでいて非常に愉快な気分になるのである。今回の「一発屋芸人列伝」もとても楽しみである。

 

 

<購入した本>

近藤聡乃「ニューヨークで考え中」
堀江敏幸,角田光代「私的読食録」
千早茜「クローゼット」
柿村将彦「隣のずこずこ」
山田ルイ53世一発屋芸人列伝」(サイン本)
マーク・チャンギジー「〈脳と文明〉の暗号: 言語と音楽、驚異の起源

 


本屋を出て、ちょっと疲れていたので近くの喫茶店で小休憩をした。普段だったら一人でゆったりと座れる椅子を選ぶのだけれど、耳を澄ましていると40代の女4人組がなにやら楽しそうに話しており、「最近の新入社員は」と大きな主語で話していたので、その隣の席に座る。スマホで文章を読む気力がなかったので、オレンジジュースを飲みながら隣の人間たちの会話に耳を傾ける。「電話が怖いって、全然電話にでねえんだわ」、「恋人でもないのに朝から夜まで一緒にいて、『なんでそんな一緒にいるの?』って訊くと、『仲がいいからです』って。わけわかんねえわ」、「勝手に転んでおいて労災を貰うなんて、大した度胸の女だわ」などと、声量の調節が上手くいっていない女性が一人で一方的に捲し立てる、それを彼女を取り囲む3人の女性が、「うんうん」と頷いているという、つまらないコミュニティであった。会話というより、ただただ一人の女性が愚痴を零すだけ、というつまらないコミュニティに属してでも孤独を紛らわせたいのだろうか、それとも打算的な意味合いで彼女に付き合っているのか。深く考えたとしても実りのないことなので、30分ほど休憩したら喫茶店を後にした。それからはどこにも寄らずに家へと帰る。

 


家に着いて、すごくくたくたになっていて、(体力なさすぎ)と虚しくなる。眠たい、このまますうっと眠りに就いたらさぞかし気持ちのいいことでしょう、でも今日は16時30分に歯医者があるから、せっかく取れた予約だから行きたいのだ。眠気と闘いながら、なんとか起き続けることに成功して、家を出る。寒いな。歯医者に行く前に図書館に寄って、借りていた本を返して予約していた本を借りる作業をスムーズにこなし、その足で歯医者へ。時間通りに着いたが、「ちょっと待ってもらうことになります。すいませーん」という声が耳元で弾け飛んだ。暫し待つ。16時45分にようやく呼ばれる。「久しぶりですね。特に痛みはなしと。出来る限りいじりたくはないんですよね。はい、若くて丈夫な歯です。でも、右上奥歯のがちょっと気になるんですよね。う~ん、どうしたものか。本当だったらちゃちゃっと治療してあげたいんですけれど。やはり歯医者というのはこの時期はちょっと敏感でね。乾燥してくると感染しやすくなるから。出来る限り患者さん同士が待合室で一緒にならないようにしているので。なのでこれから患者さんは絞っていきます。うちの患者さんの75%は定期健診の方なので、緊急を要する方以外は春頃の健診を勧めています。でも、気になりますよね、これ。一度治療を始めてしまうと止めることが出来なくなってしまいますからね。おっと、話過ぎてすいません」と一気に捲し立てる院長さん、嫌いじゃないです。歯石を除去して頂くだけで今日の診察は終了。まあ、別に痛みもないし次回は春頃の受診でいいかな。と思って会計を済ましていると助手さんが、「次はどうします。来月から本格的に治療していきますか」と聞いてくるので、急に治療をしたくなった私は「来年1月のここの土曜日でお願いします」と答えていた。「一気に治療していくので、4回分の予約を今取りますね」ということで、来年1月の土曜日はほぼほぼ歯の治療で埋まってしまいました。虫歯は放置していて治るものではないし、出来ることならさっさと治療しておきたい。ただ、もし通っている歯医者で院内クラスターが起きたら......、と考えると、この時期に病院へ行くのはギャンブルでもあるな。本当であれば緊急の方だけが歯医者に行くべきなのかもしれないけれど、虫歯があると知っていながら放置するのは怖いので、申し訳ありませんが受診させて頂きます。寒い空気を自転車で突っ切り、途中スーパーに寄ってたくさんの食料品を調達し、帰宅する。先程から、弄った右上奥歯から血が滲みだしていて気持ち悪い。

 


手洗いうがいを入念に行い、シャワーを浴び、夕飯にお惣菜とたらこマヨパスタを食べ、一旦落ち着く。一人でいることが急に不安になって、パソコンでひたすらジャルジャルのコント動画を見ていたら頭がおかしくなってきた。明日は特に予定がない、最果タヒ展のチケットを購入していて、行くタイミングとしては明日がベストなので明日行ってしまおう。そんなことを考えながら、椅子に凭れてうとうとしていたら眠りに落ちていました。おやすみなさい。