眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年12月1日(火)

「僕らは声が枯れるまで
存在し続けるんだよ太陽に背を向けながら
あなたの声が痛いほど突き刺さるから
どうにも思い通りに進まない
少し黙ってよ」

 

1カ月ぶりにとことことことこと歩いたせいで(おかげで?)、会社に着いた頃にはくたくたになっていた。もういいや、いいよ、帰らせてくれという気分の時でも仕事が積もっていたのでそっから仕事を再開するぞ、という気概を奮い立たせたのが今日のハイライトであった。

 


今日も通常よりも早い時間に起床。身の回りのことをちょこちょこと済ましていったら早い時間に出社する準備が出来て、別に家に居てもすることがないのでそそくさと家を出た。今日も気持ちいいほどにに晴れていた。満員電車を乗りついで会社に着き、早い時間に会社に着くと研修生がばくばくと朝飯を食べていた。(朝飯くらい家で済ませてこいよな)と思ったが、遠いところから通っていて朝が弱いからこういうスタイルを取っているのかもしれない、だとしたら会社の近くにある喫茶店で済ませれば良いと思うんだけれど、研修の頃はお賃金が少ないので、自前のご飯でせっせと節約していかなければいけないのだろうな。仕事が始まって、荷物が届けられるのをじっと待つ。なかなか来ない。待ちくたびれて朝が来たらしょうがないので、午後にしようと思っていた仕事を進めていく。あまりにも仕事が進んでいくので、(えっ、もうこの仕事を終わらせて帰ってしまおうか)と邪悪な考えが浮かんだが、10時前にようやく荷物が届けられたので、用意周到に準備をして、1カ月ぶりの外出へ。そういえば今日からコートを着たんだった。12月が始まったことだし、そろそろジャケットだけだと肌寒くなってきたので、今日から厚着をしてみました。しかし歩き続けると汗が噴き出してくるかもしれないので、今回の外出はコートは羽織らないで、ジャケットだけで出かけた。スタートが遅れてしまったけれど、のんびり行こうじゃないかという気分で歩いていた。電車を何本か乗り継いで目的地へ行き、目的を果たしてまた違う目的地へ。4月から行っていることなので、地図をいちいち見なくても目的地へ行けるようになったのはちょっと嬉しい。超、がつくほどの方向音痴なので、こういう機会に音痴を直していければいいなと思っている。そそくさと用事を済ますことが出来たので、遅めのスタートにもかかわらず、昼前に目的のつけ麺やへ辿り着いた。相変わらず混んでいて、20分ほど待つ。呼ばれて席に着くとすぐにつけ麺が運ばれてくる。たくさん歩いたのでお腹はだいぶ空いていた、無心でつけ麺を啜っているこの時間はなんて幸せなものだろうか。食べ終えて、ちょっとだけ休憩してからまた歩き始める。歩いて歩いて歩いて、疲れ草臥れて会社へと戻る。

 


16時を過ぎていた。コピーロボットや井戸端さんは相変わらず無表情で動いていて、それに対して一種の気味悪さを感じた。外出している間に溜まった仕事を淡々とこなしていく。仕事がたくさんあって、それをこなしていくというのは非常に充実感のある時間ですね。そういえば職場にいる人間が増えていることに気付き、(そうか、今日からまた新たな研修生が送り込まれてくるんだっけ)と思い出した。新しく経理に研修に来た子たちはまだあどけない顔で、世間の荒波に揉まれる前の純粋無垢な顔をしていた。私語をすることもなく、先輩の話を「うんうんうん」と必死に聞いていて、(最初の頃は真剣に仕事をしているのだけれど、時間が経って慣れてくると私語が増え、朝食を会社で食べるようになり、就業時間中にスマホを弄るようになるんだろうな)とちょっとだけ悲しい気分になった。せっせと手と頭を動かしていたらスムーズに定時に辿り着いて、そうしたら上司から声が掛かった。

 

「面談をしよう」

 

いい加減に答えた自己申告を基に面談が行われるという。

 

「ぎっちりしたのか、あっさりしたの、どっちがいい」

 

と聞かれたので

 

「とてもあっさりめで」

 

と答える。別室に移動して、本当にあっさりとした受け答えだけに終始して、5分もかからないで終わる。面談の内容は、


「異動の意思はないで合っているか。経理の他の部署に異動することは考えていないか」
→「今の部署で経験を積んでいきたいので、他部署への異動は考えていませんし、できれば今の部署で長い時間を過ごしたいです

 


「井戸端さん、ちょっとしんどくないか。別に悪口ではないという前提で聞いてほしいのだけれど、あれ、スーパーのパートの働き方だよな。のんびりと動いて、効率を考えないで働いているよな。あんな働き方で正社員の給料を貰おうだなんて、ちょっと横柄な人だよな。書類整理ももともとはあの人の仕事なのに、君の前任者は呆れ果てて自分でやっていたよ。書類整理は大丈夫か」
→「ちょっとしんどいですね。何度か井戸端さんに書類整理を手伝って頂くようお願いはしたんですけれど、一向に聞く耳を持たないんですよ」

 


「今のところだとコピーロボットと井戸端さんとおジイさんだけしか関わりがなくて、狭いコミュニティのなかでしんどいだろう。他のチームとは仕事での接点がないから、君が職場で孤立していないかどうか不安だよ」
→「そうなんですよね。コロナがなければお昼に一緒にご飯を食べてそこで交流したり、飲み会があれば打ち解けた話を出来るんですけれど、今はコロナでそういうことも難しいですし。他のチームの人と仕事での接点がなくて、経理に配属されて9カ月も経つのに相手のことをほとんど知らないというのはちょっと寂しいですね、同じ部署で働いているにも関わらず。(今所属しているチームは、正直なところそこまで積極的に関わりを持ちたいと思える人たちではない。他のチームの人は年齢も近いし、関わりを持っていたほうがのちのちの会社員人生でうまくやっていけそうな気がするので、ちょっと今の状況はしんどいです)」

 


なんてありきたりなことを話して終わった。次はコポーロボットのターンで、彼がどのようなことを話すのかに多少の興味はあったけれど、早く家に帰ってのんびりしたかったのでさっさと会社を後にした。他の人はとっくのとうに帰っていた。

 


スーパーで買い物をしてから、家に帰りついてKing Gnuの新作「三文小説/百両役者」が届いていた。早速聴く。「三文小説」は「35歳の少女」の主題歌なので何度も聴いているが、フルで聴くとよりこの曲の美しさとエグみがしんしんと伝わってきて、これをライブで聴けたらどれほど素晴らしい音楽体験になっていたことだろうか。改めてコロナのせいで当選していたライブが中止になってしまったことを悲しく思った。「百両役者」は「三文小説」とは打って変わって激しい曲で、これはライブで盛り上がる風景が容易に想像でき、改めてライブに行けなく...(略。激しい音楽体験に胸を打たれたので心を落ち着かせてから、夕飯に白米とユッケジャン、サラダとかを食べた。ユッケジャンは期待していたけれど、あまり美味しくなくて残念な気分になった。

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夕飯を食べ終わって、読みかけの小説にどっぷりと浸かろうと思ったけれど、昨日の映画の記憶を塗り変えたくて、今日も映画を観ることにした。Twitterの映画の人がお薦めしていた韓国映画「ビューティーインサイド」(2015)を観た。毎朝起きるごとに外見が変わる(男性になったり女性になったり、老人になったり子供になったり、国籍が変わったりする)主人公、高校生の時に原因不明でそのような症状に悩まされ、人との交流をうまく取れなくなってしまった。そんな彼のもとに同級生の親友が訪ねてきて、主人公は徐々に心を開いていく。家具職人として類稀なる才能持っている彼は、家具屋さんで働く女性に恋をするようになり......、というのが簡単なあらすじ。話は至ってシンプルで、主人公が彼女とどのようにうまくやっていくのか、付き合っていくうちで問題が発生してそれをどのように乗り越えていくのか、という話。この設定でのお話を観るのは初めてであったが、もうちょっとうまく設定を使えば印象に残るような名作になったであろうに、二人の恋愛関係に重きを置き過ぎたせいで(それもありきたりな恋愛の話になってしまった)、観ている時間の大半は退屈な時間になってしまった。観始めのときは(これは名作の予感が...!)と嬉しくなったが、ありきたりな内容に落とし込んでしまうと分かってしまい、そのままで最後まで突っ切る気であるということが分かってしまったら、(ああ、外れだったか)と寂しい気分になった。とても美しい映画であると思う。でも1カ月もすれば映画を観たことすら忘れてしまいそうな、毒にも薬にもならないような映画でした。人生を変えてしまうような、爆弾みたいな映画に出会いたいな。

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「ビューティーインサイド」(☆☆☆)




そのあとは山中さわお(ex.the pillows)が今年出した作品をつらつらと聴いていた。最新作が特にお気に入りで、これらの曲を聴くためだけに9,000円を出してライブに行ってもいいような気がしているけれど、冷静になって考えると、「9,000円はちょっとしんどいな。現在のお昼ご飯の何食分になるのだろうか......」と考え込んでしまって、チケットを取るのがなかなか困難になっている。コロナが落ち着いて、チケットの金額も落ち着いたら行こうかな。そのときにはソロでの活動は休んでいて、またthe pillowsで活動してくれているのかな。解散だけはしてほしくないな、過去の作品をまるまるライブで演奏するのは一体いつになったら再開してくれるのかな。と、そんなことをだらだら考えながら音楽を聴いていたら床で寝そべっていたのに寝てしまった。

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13,721歩