眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年11月13日(金)

「鼓動はちゃんとこの胸で鳴り響くから 刻み込み今日を急げ
人類が生きる数だけ 言葉が溢れるその日まで」

 

寝落ちする、という行為が久しぶり過ぎてちょっと感動すら覚えた午前4時。電気はつけっぱなし、変な体勢で寝ていたせいで体の節々が痛みを訴えていた。それでも苦労することなく眠りに就けたことに感謝して、ついていた電気を消して2回目の睡眠に入った。あっという間に寝ることが出来、すぐに朝は来た。一度目のアラームですっと起きて、てきぱきと朝支度を済ませる。家を出て、電車に乗って、会社に着く。今日が穏やかに始まった。普段であればこの時間帯は呆然とするほどの眠気でしんどいのだが、昨夜は十分な睡眠を摂取したおかげで眠気はなかった、目の前の暇が茫漠と広がっているだけだった。誰も私に嫌味を言う人はいなかった、例えば「暇なら会社に来なければいいのに。何もしていないのにお金だけ貰っているのって、お金泥棒だよ。『モモ』でいう時間泥棒みたいな悪だよ」みたいなことを言う人はいなかった。暇すぎて、これでお金を貰うのは気が引けたので、共有の仕事をせっせと進めていった。それでもすることが尽きてしまったので、ようやく溜まりに溜まった書類整理に手をつけることにした。1カ月以上も放置をしていたので相当な数の書類がたまっていた。それでも黙々と整理を行っていると時間は刻々と過ぎていき、気付いたらお昼になっていた。あまりお腹が空いていなかったので、近所のスーパーでいつものパンを買って、それをむしゃむしゃしていた。スーパーにはたくさんのパンや弁当などが並んでいるので、たまには普段とは異なるものを食べればいいものの、中途半端な変化で失態を犯してしまうくらいなら安定を求めてしまう、そんな人間が私なのです。パンを食べ終えたらネット徘徊をし、そうしたら12月のSIX LOUNGEのワンマンライブの追加抽選が行われることになっていた。最後のチャンスにかけるしかない、でももし当選したとしてもこの時期にライブが行われているかどうかは怪しいところである。東京の新型コロナ新規感染者数は今日、400人を超えることはなかった、それも時間の問題であろう。でももし行われたとしたら絶対に観たいライブなので、一縷の望みに全てをかけて応募しました。当たるといいな。

 


午後の部が始まった。お昼休みにたいした睡眠を取れなかったけれど、昨夜に十分な睡眠を取ったおかげで眠気は殆どなかった。目の前を見て、ただただ「暇」が転がっている状況に呆然とした。しんどい。これはこれで、しんどい。やりたくないけれど、他にすることがないからするか。という消極的な気持ちで書類整理を始めた。何も考えなくても出来る作業で、逆に仕事とは関係のないことをつらつらと考えてしまって落ち着きが無くなってしまった。ついつい考えてしまったのは現状の不安、恋人がいないことであったり大学の同級生が今度結婚することであったり、私はいつまで一人でいないといけないんだろう、という焦りにも似た何かだった。別に一人が好きだから今一人なわけではない、これといった相手がいないから必然的に一人になっているわけであって。みんな、どのようにしてパートナーを見つけたのだろうか、そして結婚しようと思えたのだろうか、結婚して後悔はしていないだろうか。ということをぐちぐち考えてしまって、でもそんなことを考えたところで現状は何も変わらない。それなら試しに出会いの場に繰り出してみればいいじゃん、と言うのは簡単だけれど、コロナが怖いので街に繰り出すのは怖い。知人の女性を紹介してもらえるような伝手はないし、じゃあもう中途半端にだらだら続けているマッチングアプリを3ヵ月だけでもいいから本気でやってみるとかはどうだろうか。なんてことをだらだら考えていても時間はなかなか流れてくれないんだよね。時間、本当に流れない。けっこうな時間手を動かして書類整理をしていたのに、まだ15時にも達していないのは恐怖以外のなにものでもない。さすがにここまで放置されると、「もしかして今の場所は腰かけで、近いうちにどこかに飛ばされるのではないか」と勘ぐってしまう。そんなことを考えるなんて真面目だな、もっと気楽にやっていけばいいのに、楽なら楽でそれを謳歌できるうちに謳歌しておきなよ、という自分もいるんだけれど、経理に来て今月で9か月目なのにたいした仕事を任されていなくて焦る焦る。そういう時に限って私より経理にいる歴が長い後輩が難しめの仕事をしているように見えて、なんで俺は書類整理で一日を潰さなければならないのだろうか、と項垂れてしまう。いっそ家具にでもなりたい、ご飯を食べる家具。たまに優しくしてもらえると普段以上に艶が出ます。なんてしょうもないことを考ええるくらい、メンタルがやられてしまった。暇はほどほどにしておくれ。

 


なんとか辿り着いた定時、後ろを一切振り返らないで駅へと急ぐ。早くここから逃げ出さないと。電車に乗り込んで、このままの心で家に帰るのはちょっとしんどいぜ、ということでいつもの新宿へ。サイン本が入荷しているということなので、東口の贔屓にしている本屋へ。

 

購入した本

福徳秀介「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」(サイン本)
斎藤千輪「だから僕は君をさらう」(サイン本)
神永学「悪魔と呼ばれた男」(サイン本)
文月悠光「適切な世界の適切ならざる私」(サイン本)

 

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あっという間に人生は終わってしまうのさ。