眠たげな猫の傍で

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世界の果てで眠っていたいな

「a flood of circle presents"2020 LIVE"」@恵比寿LIQUIDROOM(2020.11.25)感想

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a flood of circleのオールスタンディングでのワンマンライブは結構久しぶりだな、と思い過去を振り返ってみたら1年と5カ月ぶりでした。それほどまでに期間が空いてしまったのは「HEART」のレコ発ツアーに行けなかったことと、このくそやろうコロナのせいですね。コロナの感染が酷くなってきている今、今日のライブは無事に開催されるのか2週間前からそわそわしていましたが、どうにか開催してくれて本当に感謝しかないです。LIQUIDROOMも今年初めてで、中に入った瞬間にここで観た最高のライブの数々を思い出してしまって、既に泣きそうでした。それくらい今日のライブはとても楽しみにしていました。本来であればニューアルバム「2020」のツアーファイナルになったであろう今日のライブ、コロナのせいでいろんな意味を包含してしまって、ちょっと感傷的な気分でライブが始まるのを待っていました。客席はたくさんの四角で区切られていて、その四角のなかで思う存分楽しんでくださいということでした。整理番号が300番台だったので後方で観ることになるのか、と期待しておりませんでしたが、大半の観客が開場時間になっても来ていなかったようで、結構前の方に行くことが出来ました。今日のライブが素面で、しっかりとした頭で観ておきたかったのでアルコール摂取は控えました。

 

 

19時開演、ほぼ定刻に客電が落ち、a flood of circleのメンバーがステージに現れる。4人が揃っている姿、しかも皆それぞれの武器を持っている景色があまりにもかっこいいし、とても懐かしい景色だったのでまだ曲を演奏していないのにぐっと来てしまいました。1曲目「2020 Blues」からバンドはフルスロットルで演奏をする。何度も何度も聴いてきた「2020」の曲が目の前で演奏されている、それもライブハウスの爆音で掻き鳴らされてる姿に涙が溢れそうになった。日常だったものが非日常になって、今それが少しの間だけかもしれないけれど目の前に戻って来てくれている、それがどれだけ嬉しいことか。バンドの演奏がどんどんと体中に響いてくるこの感じがライブで、それを死ぬほど楽しみにしてきたのが私だった。アルバムの曲順通り、2曲目は「Beast Mode」で曲間が殆どなく演奏が始まる。メンバーはいつも通りの演奏をしていて、だからこそ「私の大好きで大切なライブが戻ってきた」と胸が熱くなった。踊るようにベースを弾いている姐さん、荒々しくギターを掻き鳴らしテツ、機材を壊さんばかりに激しくドラムを叩き鳴らすナベちゃん、そして体中の力を振り絞ってありったけの声で歌い上げる佐々木。この4人が揃って、獰猛な曲である「Beast Mode」を演奏している、それは私が何度も何度も脳内で妄想してきたイメージで、無意識のうちに手を振り上げたり体を動かしたりしていた。

 

Beast Mode 今夜はいっそもう ここで人間やめちゃうわ」

 

という歌詞の通り、ここでいっそ人間をやめてしまうくらいに、日常では味わえない興奮が体中で弾け飛んでいた。続く3曲目「Dancing Zombiez」で、何度も何度もライブで聴いている筈なのに凄く新鮮で懐かしい、そしてむちゃくちゃかっこいい曲であることをしみじみと思い出しながら心の中で歌っていた、マスの中で踊っていた。私は今、a flood of circleのライブを観ているんだ、ということがこのあたりでようやく現実のものとして受け止められ、じわじわと興奮が込み上げてきた。そこから「ファルコン」を演奏して休憩。

 

「おはようございます。a flood of circleです」

 

という台詞をどれほど待ち望んでいたことか。普段は何気なく聴いていたその台詞が今日は私の胸をどんどんと打って、その言葉に感動しつつも、もっともっと最高の演奏を観せてくれ、と興奮していた。赤色の照明が不気味に光る中で演奏される「ヴァイタル・サインズ」は「2020」のなかでも特に聴きたかった曲で、のたうちまわるようなバンドの演奏に涎が垂らしっぱなしになってしまった。

 

Lucy is still in the sky 2度と降りてこない
目を瞑ってないなら 毎秒がジェイ・アラート
みんなも即死が良いみたい
だけど選べそうにない
バイバイ

 

のところで佐々木が床に這いつくばって、掻き毟るようにハンドマイク抱えながら歌っている姿、まさにこれが偉大なロックンロールだよ、と笑顔が自然と零れた。ライブ映えする曲だろうな、とは予想していたけれど、我を忘れて必死にステージを眺めながら腕を振り上げていて、記憶が吹き飛びそうになるほど楽しかった。ライブ、むっちゃ楽しいな。次の「Free Fall & Free For All」はとにかく自由なまでに、どこまでも飛んでいきそうな素晴らしい演奏で、佐々木が嬉しそうに歌っている姿が非常に印象的だった。で、この曲の次に「見る前に跳べ」が演奏されて、イントロのところで不覚にも涙が零れてしまった。「Time To Rock'n'Roll」、そう今はロックンロールの時間なんだよ、と腕が千切れそうになるくらいに必死になって腕を振り上げた。いつも通り、いやいつも以上に熱量が込められていて、それはこの時代だからこそこの曲の歌う意味が明確になっていて、ライブで改めて聴いているとそっと後押ししてくれているようで、とても勇気づけられた。MCをちょこっとして、「Super Star」、「The Key」と鳴らしていく。「人工衛星のブルース」はライブで一度聴いたんだけれど、バンドセットで聴くとより曲の伝えたいことが心の奥の奥のほうまで滲みこんできて、しんみりしてしまった。そのまましっとりゾーンで演奏された「天使の歌が聴こえる」で佐々木と姐さんのハーモニーの所がとにかく美しくて、これからも何度も何度も歌ってくれよ、そして曲が優しすぎてまた涙が......、と感情はいろんなところへ動きっぱなしだった。「Whisky Pool」ってこんなにもライブで盛り上がる曲なんだ、少年がついつい憧れてしまうような悪い兄ちゃんが歌ってそうな、なんというかもう素晴らしいんだけれど、

 

「It's like Whisky every morning Whisky every night
絶不調 な夜も ここじゃイイ子じゃなくてイイぜ
Whisky every morning Whisky every night
ちょこっとダメなとこ 笑えりゃイイとこにしちゃって」

 

のところ本当に気持ちよくて、フロアも一緒になって気持ちよさそうに揺れ動いていたのがとても印象的。この曲もライブの定番になってほしい、と願うほどに名曲です。次の「Lucky Lucky」で佐々木とテツが楽しそうになって一緒に歌っている姿を生で観れる日がようやく来たんだと、嬉しくなった、今日のライブに足を運べて、こうして目の前でライブを観ることが出来ていることがまさにラッキーラッキーだった。

 

「ロックンロールはここにある」

 

と佐々木が言って演奏された「Rollers Anthem」からの「ロシナンテ」で感情がぐるぐると揺れ動き、そのあとにメンバーを紹介する曲である「プシケ」ってちょっとかっこよすぎませんか?ドラムの「ドンドンドンドドンドン」という音ととみにメンバーを紹介していくところかっこよすぎて漏らしそうになってしまった。ロックバンドはこんな時代でも、いやこんな時代だからこそライブをしなければいけないんだと痛感した。休憩の時にメンバーが話す緩々のMCがとても懐かしくて、(そういえばフラッドのライブってこんな感じだったな)と懐かしい気持ちになった。懐かしさを感じてしまうほどに、ライブはコロナのせいでなかなか開催されなかったし、ようやく今日、なんとか開催にこぎつけられたのは奇跡と言っても過言ではないだろう。それくらいに「奇跡」に近いほど素晴らしいライブであるし、それはa flood of circleでは「日常」なのである。今日ほど「シーガル」で興奮と一緒に涙も込み上げてくるライブはないだろう。本編ラストに演奏された「火の鳥」の

 

「歌を聴かせてくれ
今は今しかないんだ
歴史が残さない今だけの歌を」

 

というぶぶんはまさに今日ライブに来た、そして配信を観ている人々の心を如実に代弁していた。

 

 

鳴りやまないアンコールの拍手、ちょっとしてメンバーが登場。来年でa flood of circleは15周年ということで、いろんなことを計画しているとのこと。まずは12月末に新宿LOFTで開催される、姐さん加入10周年記念のライブ。そして来年の告知で、「2020」のツアーを発表されたときは、「待っていたぜ!」と声をあげそうになった。

 

「動いていくしかない」

 

と佐々木が言っていたが、こんな状況の中でも動き続けられる、転がり続けられるのはたくさんの困難をa flood of circleが乗り越えてきたからであるし、それはコロナで世界がてんやわんやな今年でもそれは変わることはない。ということで、4月1日に新木場でライブの予定が決まったわけですが、頼む、その頃には普通にライブが出来るようになってて欲しい。アンコールでは「2020」の曲で唯一演奏されなかった「欲望ソング (WANNA WANNA)」を披露。圧倒的存在感、ライブで聴くとすごく盛り上がるだろうな、と思っていたけれど、想像の10倍以上はテンションは上がりました。そして最後に演奏された「GO」は、「俺たちとともにこれからも転がり続けていこうぜ」というa flood of circleの意思が現れていた。

 

 

 

<セットリスト>

01.2020 Blues
02.Beast Mode
03.Dancing Zombiez
04.ファルコン
05.ヴァイタル・サインズ
06.Free Fall & Free For All
07.見る前に跳べ
08.Super Star
09.The Key
10.人工衛星のブルース
11.天使の歌が聴こえる
12.Whisky Pool
13.Lucky Lucky
14.Rollers Anthem
15.ロシナンテ
16.プシケ
17.シーガル
18.火の鳥
EN
19.欲望ソング (WANNA WANNA)
20.GO

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