眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年11月9日(月)

「穿つような夕立には非常な程にリアルな悲しみがよく似合うようだ
君がどっか行っちゃうなら 世界なんて敵にして 理屈から裏返す
あの夏に置き去りにした想いは どこへ続く?」

 

7時20分にアラームを設定しておいたが、7時10分ちょっと前に起きた。眠たかった。出来ることなら昼過ぎまで寝ていたいほどの眠たさだった。でも、もう私にはあとがないので、必死になって目を覚ました。この家がこんなにも静かなのは一日のうちで朝のこのほんの短い時間くらいだ。そんな貴重な時間を私は、私は無駄にしているという自覚がある。あるけれど、早起きをして徳を積むほどの熱心さは残念ながら持ち合わせていなかった。のそのそと下に降りて、朝飯にフルグラを食べる。テレビは喧しいので朝はあまり点けたくはないのだけれど、無音なのはちょっと寂しい。こういう時に、家族が身近にいることの大切さを痛感する。普段より早い時間に起きてしまい、家ですることも特になかったので、早めに家を出る。晴れているのがせめてもの救い、今日の天気がざあざあ降り、もしくはどんよりとした曇りで包まれていたら気分が追い込まれていただろう。電車に乗って、会社に着く。上司に「金曜日休んですいませんでした」旨のことを言って、「もう大丈夫なのか」「はい(めっちゃ眠いですけれど)」で自分の席に着く。研修生の子がもそもそと朝ご飯を食べているその姿がどうにも醜くて、つい顔を背けてしまった、その冷たさを他の誰かにも分け与えることが出来ればよかっただろう。井戸端さんはようやく会社に復帰したけれど、どんよりとした空気を身に纏っていた。そりゃそうだろう、あんなことがあれば誰だってしんどいだろうし、私が同じ立場に立たされてしまったら会社に行く気力が湧かないかもしれない。そんな井戸端さんに対して普段通りの突慳貪な態度のコピーロボット、それは彼なりのエールだったのかもしれない。とそんなくだらないことを考えている暇もないほどにしなければいけないことがたくさんあった。月末月初の忙しい時期に3日も休んでしまったので、積もりに積もった仕事をやっつけなければならなくて、ひとつひとつは大したことがないのに、量があるとなかなかに心を蝕んだ。先週の木曜日に他部署の人に頼んでいたこと、それは先週の金曜日までにお願いしますと言っていたことだったのに、その人はそれをすっかり忘れてしまっていたので、私は今日の締切を守れるとは思えなかった。締切なんて破りたくない、私は余裕を持って仕事をしていたい、なのに仕事を依頼している人がそれをすっぽかしてしまっているせいで最終的に締め切りに間に合わなくなって、コピーロボットからちくちくと嫌味を言われることとなる。いや、私が100%悪いわけではないのは分かりますよね、同じ立場に立たされたことがあるだろうにどうしてそうも冷たくなれるのですか、あなたの体には血が通っていないのですか、と一頻りテンションを上げてしまったので、急激に疲れてしまった。今日はもう家に帰って寝ようよ、そうしたほうがみんなが良い気分になれるんじゃないかな、と思っている、何を書いているんだ。

 


昼は久しぶりにパンを食べる、揚げたてというふれこみだったのにそこまで熱々じゃなかった。カレーパンとバーガーを食べて、あとの時間は睡眠に充てた。ゆったりとした時間が流れる。とてもじゃないけれど昼休み中の睡眠だけでこの寝不足を解消できるはずがない。今日は早く寝ようそうしよう。午後の部が始まって、まだまだするべきことがあったのでがむしゃらにキーボードを叩いていた。集中して業務に取り組んでいたのでするすると成果物が積みあがっていき、夕方には遅れていたぶんをようやく取り戻すことが出来て、余裕の心持で定時を迎えた。金土日は「溜まっている仕事をどうしようか」と思いあぐねていて辛かったけれど、なんとかここまで来ることが出来た。忙しい時期に休むのはなかなかにしんどいこと、しんどいときに周りは一切手伝ってくれないことを痛感して、私はこの部署で誰一人心から頼れる人間がいないことに気付いて愕然とした。衝撃の現実を見て見ない振りをしつづけてきたけれど、それにも限界があった。後ろできゃぴきゃぴと雑談に興じている人々が輝いて見える、しかし度を越えた雑談のせいで毎日残業をしているのはどうかと思うけれど。定時ぴったりに帰るととある人間にあれこれと言われそうだったんので、ちょっとだけ時間をずらして会社を後にした。溜まっていた仕事を無事にやっつけることが出来た(一つだけ、期限内に間に合わなかった仕事があったけれど。今日の夕方に連絡をしてくれると約束したのに、結局音沙汰がなかったこと。人を簡単に信用しない、この会社では。どうして一言でも声を掛けることが出来ないんだろう。不思議で仕方がない)高揚感を抱えながら、渋谷へ向かう。

 

 

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22時過ぎにライブが終わり、くたくたになって駅へと向かう。この時間帯の渋谷はあぶない人が多くて、早く家に帰って落ち着きたい一心で小走りする。暫し電車に揺られながら、先程のライブの余韻に浸る。最初はどうだろうと思っていたライブだったけれど、行って本当によかった、今年のライブの中でも上位に食い込んでくる素晴らしさであった。それにしてもコロナ以降のライブは弾き語りが多くて、ちょっと物足りない。やっぱりライブはバンド編成、ギターもベースもドラムもじゃんじゃんどかどかと鳴っているのが最高なんだよ。遅い時間帯の電車には早い時間帯では見かけないような、得体の知れない人間がわんさかと跋扈しており、落ち着けなかった。23時過ぎに家に着いて、くたくたの体をなんとか動かしてシャワーを浴びたり、遅い夕飯を取ったりする。月曜日からこんなにもはしゃいでしまったけれど明日以降の仕事に差支えがないといいのだけれど。24時30分に寝る態勢に入って、すっと目を瞑る。これだけくたくたになったのだから、今日こそは......という淡い期待は簡単に打ち砕かれた。ああ。寝れない。今日も眠れないくたびれた体を抱えて、夜を越えていく。

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