眠たげな猫の傍で

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世界の果てで眠っていたいな

chiba LOOK presents “singing bar look 〜東京追加公演編〜”@渋谷 CLUB QUATTRO(2020.11.9)感想

 

bigpopmonster.hatenadiary.jp

 

あの夜の、最高の時間をもう一度。月曜日からライブに行くなんて、まるでコロナの前みたいですごく嬉しかった。残業覚悟で仕事をしていたけれど、すんなり帰ることが出来て、開演までに会場に着けた。久しぶりの渋谷のクアトロ。この大きさの箱が一番安心するんだよな。コロナの状況なので、椅子が置いてあるのがとても新鮮。女性比率が多い今回のライブ、どんな素晴らしい夜になるのでしょうか。

 

 

宍戸翼(The Cheserasera)

 

一番手は宍戸翼。オープニングアクトのtaitoからバトンを受け継いで、「僕はオープニングアクトじゃない。先輩二人と肩を並べるくらいの弾き語りをしたい」みたいなことを言っていて、やる気は十分。「東北を3か所回ってライブをして、久しぶりの東京なのでこの曲を」ということで、「東京タワー」で激情的に弾き語りを始める。次に演奏された「物語はいつも」でもそうだが、The Cheseraseraの曲は良い曲ばかりなので弾き語りでも十分に遜色のない演奏になるし、それは宍戸の歌声が魅力的なものでもある証拠である。「Queenみたいになっちゃった」と宍戸は笑っていた、「幻」のときの観客の手拍子と足踏み、ハミングはこれぞ「弾き語り」といったところだろうか。「こんな時代だからこそ、今度出すEPのタイトルにしたんですけれど、大切なことは近くで伝えたいなと思って」と話して演奏した新曲「ひとりごと」はThe Cheseraseraの今後を占ううえで非常に重要な曲のような気がしている。いつものThe Cheseraseraでもあり、その上で今までのコミュニケーションの形を取り辛くなってしまった今だからこそ鳴らされるべき曲であったし、EPに収録されている他の曲を早く聴きたくなってしまった。次も会場・通販限定のEPに収録されている「最後の恋」を演奏。彼らの曲は秋を彷彿とさせる曲が多く、だからこそ9月に東北を回った際はこれらの曲が素敵に響いていただろうし、うっすら冬を感じさせるようになった11月でもそれは変わらず素敵に響いていた。「さっきまで渋谷の磯丸水産で飲んでいたんだけれど、そのときにロックバンドを始めた時のワクワク感を思い出していた」と言っていて、千葉から東北、そして渋谷へと辿り着いたこのツアーで宍戸に得るものがあったら、それはファンにとって嬉しい限りである。青春を意識してか演奏された「Youth」、そして最後に鳴らされた「賛美歌」で宍戸の弾き語りは終了。彼の弾き語りを観るのは前回の千葉LOOKでの弾き語り以来だから2カ月ぶりであるが、その時よりもより力のこもった演奏になっていたのはツアーを経て彼が成長した証かもしれない。

 

<セットリスト>

01.東京タワー
02.物語はいつも
03.幻
04.ひとりごと(新曲)
05.最後の恋
06.Youth
07.賛美歌

 


村松拓(Nothing's Carved In Stone)

 

二番手は村松拓。すでに酔っぱらっているのか変なことばを発しながらステージに上がる。彼の弾き語りは先々月に続いて今回で二度目。そのときとほぼ同じ曲を演奏する。前回聴いたときは知らない曲だったのでぽかーーんとしていたが、二回目なので耳馴染みがあって、すっと曲が入ってくる。堂に入った歌い方をする人だなとしみじみ眺めながら、普段は小さな紙コップに入っているはずのビールが缶ビールだったので、美味しくて酒が進む進む。今回のツアーで美輪明宏のモノマネを会得したらしく、「北の国から」の曲を美輪明宏の声でえんえんとやり続ける。悪ふざけもいいところなのだが、彼のそんなふざけたモノマネに場内は笑いに包まれる。こういうふざけたところがあったんだ、結構前にNothing's Carved In Stoneのライブを観た時はこんな感じではなかったような気がしているので、弾き語りで酒を存分に浴びた後での彼はこんな感じなんだろうな、さぞかし彼らの旅は楽しいものになっただろうな、ということが想起させられた。5曲しか演奏しなかったけれど、相当な存在感を発揮していた。最後の方で、「スーパーハッピィ~、デエエエ~~~」と佐々木をおちょくる場面も。「亮介はマイクを使わないで歌うもんな」と後輩に圧力をかけて、村松拓の出番は終了。 

 

<セットリスト>

01.アスピリ
02.Diachronic
03.Adventures
04.November 15th
05.Dream in the Dark

 


佐々木亮介(a flood of circle

 

 三番手は佐々木亮介。先程、先輩からの圧力を受けたせいか、1曲目の「You're My Lovely Trouble」はほぼマイクを使わないで演奏する。「寒い日にはこんな歌を」と演奏した「ホットチョコレート」はa flood of circleのライブでは滅多にやらない曲で、だからこそ弾き語りで演奏してくれるのが本当に貴重だし有難い。良い曲なんだよな、本当に。「千葉LOOKのスタッフの人とか、一緒に回った仲間とか、そんなSuper Starに捧げる曲」と言って演奏したのは最新作「2020」から「Super Star」。しみじみとした歌をしっかりと歌い上げる佐々木があまりにも力強くて、最近感じている不安がちょっとだけ軽減された気分になった。「We Alright」に行く前に、「コロナになってクソみたいな世界になったけれど、世界なんてもともとクソみたいじゃないか。だからこそ好きなことをやらないと」と力強いMCで観客を鼓舞するのがいかにも佐々木らしい。今日の「We Alright」は普段にもまして力が入っていたように感じられた、この曲を聴いて勇気づけられた人も多いことだろう。次に演奏されたのも最新作「2020」から「人工衛星のブルース」。まるで今日の日のために作られたといっても過言ではない、というほどに今日のライブにしっくりきていたし、改めて「2020」の曲の強度を実感させられた。「人間は月にだって行けるんだ」という思いがいつも以上に籠っていて、なんだか生きていることを全肯定されているようでグッと来てしまった「Honey Moon Song」で佐々木の出番は終了。出来ることならずっと聴いていたい力強い演奏だったし、こんな時期なのに毎月のように佐々木を観られるのは幸せ以外の何物でもない。11月25日に予定されているリキッドルームでのライブが俄然楽しみになってきた。

 

<セットリスト>

01. You're My Lovely Trouble
02.ホットチョコレート
03.Super Star
04.We Alright
05.人工衛星のブルース
06.Honey Moon Song

 

 

佐々木亮介×宍戸翼×村松拓×taito

 

最後は4人集まって。まさかのバンドスタイルで登場。選曲が素晴らしくて、これなら朝までやってくれてもいいのにな、と思った。こんな素晴らしいライブがあるから私は日々の辛いことを乗り越えていけるし、だから今後もライブに行き続けるし、体力があるうちはたくさんのライブに行きたい、今日みたいな素晴らしい夜を何度でも迎えたいものだ、としみじみした夜でした。 

 

<セットリスト>

01.いかれたbaby (フィッシュマンズ)
02.Hello, my friend (松任谷由美)
03.空も飛べるはず (スピッツ)
04.ロックンロール (くるり)
05.Take It Easy (Eagles)

 

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