眠たげな猫の傍で

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世界の果てで眠っていたいな

SISTERJET結成20周年記念特別公演「ウィー・アー・ザ・スーパービッグ」@新代田 FEVER(2020.11.8)感想

いつぶりのライブか分からないくらい、むっちゃ久しぶりの生SISTER JET。しかも今回のライブは20周年記念特別公演なので、もちろんワンマン。彼らのワンマンライブを観るのは、それこそ15周年の時に渋谷のクアトロでのワンマンライブ以来なので、あれから5年も経ってしまった。そもそも彼らと出会ったのが2011年の「LONELY PLANET BOY」なので、あれから9年も経ったことになる。長い長い付き合いなのだけれど、バンドを今も続けてくれていて、たま~にこうしてファンを喜ばせてくれるイベントをしてくれるSISTER JETは本当に優しいバンドなんだよ。「X X X」以降、音源を全然出してくれないのが残念なんだけれど、続けてくれているだけでも十分幸せだよね。

 

 

会場はFEVER。今年初めてのFEVER。整理番号が遅かったので、後ろのほうで観るのだろう、と構えていたが、いざ会場に入ってみると10人もいないくらいの入りで、「大丈夫?」と思った。開演までには人が十分に入って(40人以上はいただろうか)、今日はライブの模様が生配信されるのでカメラが両脇から構えている状態でスタンバイ。SISTER JETのライブがとても久しぶり、彼らのライブがどんな感じであったのかを思い出そうとしてもよく思い出せない。まあ始まったら勝手に楽しめるだろう、と暢気に構えていた。定刻を少し過ぎたぐらいで客電が落ち、WATARU.Sが登場。一人で弾き語りで「オーロラchannel」。ある程度歌ってから、オオナリ ヤスシとKENSUKEも登場し、バンド体制で演奏。1曲目にこの曲を持ってくるセンスが彼ららしいな、ぐっと来てしまうよな、としみじみする。今日は盛り上がるというよりも、昔のことを思い出してしみじみとする会になるのだろうか、と思っていたらそんなことはなかった。彼らの往年の名曲は今でも十分にフロアを歓喜させるし、改めてWATARU.Sが書く曲の素晴らしさを実感した。それは今日のMCで

 

「今回のライブにあたり今までの曲を演奏してみたんだけれど、自分、良い曲作っているね」

 

WATARU.Sが言っていた通りで、その言葉に対してオオナリが

 

「それはWATARUが正直に曲を書いているからじゃないの」

 

と言っていたことが全てでした。SISTER JETの曲はとにかくまっすぐ、嘘をつかないで自分の気持ちに素直になっている、だから聴いているこちらも彼らの事を信頼できる、だから20年もバンドを続けてこれたのではないでしょうか。

 

 

序盤は畳みかけるように初期の曲を休憩なしに演奏していくので(「ラブコメ」を演奏してくれたので、それだけでもう!!!あとは「みんな叫べーーー」とWATARUがけしかけた「JET BOY JET GIRL」が序盤のハイライト)、「今日はあっという間にライブが終わってしまうのではないか」と不安でしたが、途中から1曲演奏してMC、1曲演奏してMCと言う風に年相応のライブスタイルになってほっとした。今日のライブで初披露された新曲「POSITIVE MAN」は十分にフロアを沸かせていたし、アニバーサリーのライブで披露される「DJ SONG」、その曲の中でいちゃつくメンバーが本当に愛しい。

 

「ベースが辞めて。そのあとに二人で意地で作った「3-1=2 / No Limit e.p.」の中からの曲を」

 

ということでレア曲「ミルクとガソリンソング」を投下。出来れば「あたまのビス」の方が聴きたかったです......。

 

「2人で続けていくのは早々に限界を感じたので、オオナリくんに入ってもらって。次もライブではあまり演奏しない曲を」

 

ということで、「I my ガール Romantic ボーイ」を演奏。たくさんのライブに行ったけれど、この曲を聴くのは初めてかも。確かにレア曲なのかもしれないけれど、そういうのはじゃんじゃんライブをやっているときにほろりと演奏してくれたらぐっとくるものであって、久しぶりのワンマンライブではみんなが好きな曲を演奏してくれればよかったのに。「さよならポケット」とかさあ......。

 

「新曲を作ってて。「ランデヴー」という曲です」

 

と言って演奏された新曲、いい感じの曲だったので音源化してください。それから演奏された「シュガーベイビーブルー」が私にとっての今日のライブでの一番好きだったところ。私の大大大好きなアルバム「LONELY PLANET BOY」からのアルバム曲は「シュガーベイビーブルー」と、この後披露された「ナミダあふれても」だけだったのだけれど、そのときの高揚感たるや。なんなら「LONELY PLANET BOY」を全曲してくれ、と思うくらいに「LONELY PLANET BOY」が大好きなので、「LONELY PLANET BOY」を出した時のツアーのライブに行けなかったことだけが今でも悔やまれる。そんなことはどうでもいい。今の3人で演奏された「シュガーベイビーブルー」が凄く良かった、WATARUの優しい歌声に心の底から蕩けてしまいそうになったし、

 

「何気に歌も上手いし
なんて鼻歌しか聞いた事ないけど」

 

ってところで心が蕩けおちてしまった、ああ。

 

 

次に「キャラメルフレーバー」を演奏したんだけれど、演奏する前にWATARUが何か言ってて、何を言っていたのか聞きとれなかったのが悔しい。久しぶりの生「キャラメルフレーバー」。こんなに素晴らしい曲もあるのに、どうして、どうしてSISTER JETは売れなかったのだろう、と今になっても不思議で仕方がない。それは今日のライブを観てて何度も思ったことで、こんなに素晴らしくて安定した演奏が出来て、MCも面白いし、メンバー間の息も合っていて、良い曲がいっぱいあるのに、どうして彼らは埋もれてしまったのだろうか。メンバーが「売れたい」と必死に思っていないのが原因なのか(勝手な妄想です)、なんでなんだろう、だって今の音楽シーンでくだんねえバンドが売れてて、くだんねえのにライブに沢山の人が集まって盛り上がっているのを見ると、「なんでここに素晴らしいロックバンドがいるのに、気付かないんだよ......」ともやもやしてしまう。すいません、愚痴を吐いてしまいました。

 

 

「キャラメルフレーバー」の甘美な時間が終わり、実は初期にあったのにボスからGOサインが出なくてなかなか発表できずにいたけれど、結成20周年の今年にようやく発表された「HAL」だけが今年の新曲3連発の中で一番はまらなかったのはどうしてなんでしょうね。

 

「これもとても久しぶりに演奏する曲」

 

と言って「ナミダあふれても」を今日披露してくれたこと、多分一生忘れないと思う。この曲は「LONELY PLANET BOY」の中でも特に好きな曲で、何度この曲に支えられたことだろうか。「歌詞がいいんだよな」とWATARUが言っていたけれど、

 

暗闇のドアを開けて始める
脱ぎ散らかしたままの服着てさ
ベッドを抜け出せ今がその時
無くすものなんてもう何も無い
外はいつのまに冷たい雨
いつか夢見てた場所をめざせ
どこかで待ち続けている
僕らの未来

 

のぶぶん、何度聴いても涙腺が緩んでしまうんだよな。もっと評価されて然るべき、良い曲なんだけれど。そこからは畳みかけるように「to you」、「Young Pretender」、「MR. LONELY」を演奏して、「えっ、ここはSISTER JETが大好きな人が観る最高の夢ですか」状態になって、大声をあげたくなったけれど、この時期に声は出せないんだよね、悔しいけれど。

 

「うちのケンちゃんがすごい!!」

 

WATARUが煽ってからの「スワイプジャンキー」、「SUPER BIG (COMES UP)」でフロアは祝祭モードで満たされる。ああ、もうこのライブが終わってしまうのか、とぼんやり思っていると、「Dancing Days」を披露して、「やっぱめっちゃいい曲じゃん。シングルにして出せば良かったのに」といじけてしまう。最後は新曲「LET ME GO」で本編は終了。

 

 

もちろんこれで今日のライブが終わるわけがない。「アンコール」と叫ぶ声はない、ただただ拍手でアンコールを待ちわびる観客。10分ほどでWATARU一人だけでステージに上がる。私はこの間にビールを貰ってきて、勝手に祝杯を挙げていました。

 

「KENSUKEにアンコールの曲を指定されたのは初めてかも」

 

と言いながら、WATARU一人での弾き語り「30」は、この歳だからこそうるっときてしまうものがありました。

 

「1週間前に出来た新曲を」

 

ということで演奏された新曲「Steppin’ Out」は先ほど演奏された新曲とは異なった感じの曲で、でもこれもまたかっこいい。これらの曲はいつ音源化されるんですか?

 

「本当は今日のライブは、15周年のときみたいにたくさんのゲストを呼んでパーティーみたいな感じにする予定だったんだけど、状況が状況なのでこういう形でのライブになりました。それでも信念かいと今日を含めて今年は2回もライブが出来ているなんて、恵まれているほうじゃない?今日のリベンジとして、まだ日程とかは決まっていないんだけど。来年に「20+1周年」ということで派手にパーティーをしたいと思っています」

 

というWATARU.Sの言葉に「来年ももしかしたらSISTER JETのライブが存分に楽しめるかもしれないなんて、それは贅沢なことだな」と、来年が楽しみになってきました。

 

 

そして最後に演奏されたのが「恋してクレイジー」。最後にこれを持ってくるのが20周年の彼ららしい、ずっと幸せでいられる演奏でした。余計なことは一切言わず、「また会いましょう」と言っていたWATARU.S。私はこれからも彼らの曲を聴き続けていくだろうし、願わくば新曲を集めてアルバムを発表してくれて、そのツアーを回ってくれたりしたら嬉しいんだけれどな、と思った次第です。グッズは当初買う予定はありませんでしたが、今日のライブ音源が3曲ダウンロードできるということで、迷うことなく購入しました。ライブで気分がノッてグッズを買ってしまうのは後悔するパターンが多いのですが、ライブを実施することすら難しい現在ではこの行為すらも愛おしく思えました。来年のライブも無事開催されて、現地に行けますように。

 

 

<セットリスト>

01.オーロラchannel
02.hello goodbye days
03.ラブコメ
04.JET BOY JET GIRL
05.POSITIVE MAN
06.DJ SONG
07.ミルクとガソリンソング
08.I my ガール Romantic ボーイ
09.ランデヴー (新曲)
10.シュガーベイビーブルー
11.キャラメルフレーバー
12.HAL
13.ナミダあふれても
14.to you
15.Young Pretender
16.MR. LONELY
17.スワイプジャンキー
18.SUPER BIG (COMES UP)
19.Dancing Days
20.LET ME GO
EN
21.30
22.Steppin’ Out (新曲)
23.恋してクレイジー

 

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