眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

待ち焦がれた傑作がやってきた

 

bigpopmonster.hatenadiary.jp

 

傑作「MODE MOOD MODE」から2年と8カ月。新しいアルバム「Patrick Vegee」が出るまで、本当に長かった。長かったし、シングルを出すたんびに「どんなアルバムになるんだ?」という疑問が尽きることはなかった。9月29日、その答えがようやく発表されることになった。昨日、発送メールが来たので「フラゲは厳しいかも」と思っていた。なんとかフラゲが出来た。残業のせいでくたくたになった体を家に押し込んで、夕飯も食べないですぐさまCDを聴いた。「うわわわわわ」と新しいユニゾンが注ぎ込まれていくたんびに零れ落ちる、幸せな悲鳴。枚数の歌詞はきちんと守っているなとか、次の曲に繋がるフレーズを最後に歌う粋な計らいとか、最後の曲で「本当の気持ちを話すのは 4年ぐらいは後にするよ」と歌われたときにぶわっと溢れる感情とか。大好きが詰まっていた。私の大好きなロックバンドは、裏切ることを知らないんだよな。

 

 

1周目は「短い曲が多いな」*1と、「序盤めっちゃ畳みかけてくるじゃん。一曲目の『Hatch I need』なんて狂ったように「8」を連呼してて、笑いが抑えられなかった」と、「アルバム発売前に発表されていた『弥生町ロンリープラネット』『世界はファンシー』『夏影テールライト』はやはり強い曲だな」とか、そんな感想を思った。正直なところ、新しいユニゾンだなと思ったけれど、これ、今までのアルバムを超えたのかというところがちょっと微妙なところだった。だったんだけれど、『101回目のプロローグ』*2があまりにも良すぎて、別にそれがためにではないけれど2周目に突入した。先ほどは表面をなぞっただけだったのか、と思うほどにすっと曲が体に滲みこんできて、「全部、最高です。そしてアルバムの流れが最高です」という感想が浮かんだ。早くライブが聴きたい、生音でこの曲たちを聴きたいんだ、という渇望が私を襲った。10月にスタートするライブは残念ながら「Patrick Vegee」のリリースライブではないので、「Patrick Vegee」に収録されている曲は演奏されないんだよな、じゃあ一体いつやるの?という疑問はいつになったら解決するのだろう。いつ開催されるか分からないライブは今は置いといて、8枚目でもなお新しいユニゾンを提示してくるのが当たり前の凄さで素通りしてしまいがちだけれど、本当は凄いことなんです。きちんと立ち止まって拍手を送り続けるくらいの偉業なのです。だって私が好きな他のバンドはアルバムを重ねるごとに似たような曲だとか、「手癖で作ったな」という曲があるのが普通なんだけれど、ユニゾンに至ってはそんなこととは一切関与していない。「あの曲に似ているな」と思う曲が今回もなかった、歌詞とかメロディーで過去のものを使うことはあるけれど、それは粋な計らいでしているもので、それは田淵が計算してやったものなので似ているというものではない。

 


あまりにも「Patrick Vegee」が素晴らしいアルバム、今までのアルバムとはまた違った「傑作」だったので興奮気味に書いてしまったけれど、このアルバムを聴いて一番強く思ったことは「ユニゾンが好きでよかった」、これに尽きる。1stアルバムから今までずっと聴いてきたけれど、一瞬たりとも彼らに飽きる瞬間はなかった、ずっとずっと、好きが持続しているバンドなんてそうそういないよ。何度も何度も聴きたくなるしライブに行きたくなるバンドなんて本当に一握りで、その頂点に立っているのが私にとってのユニゾンなのです。とてつもなく遊び甲斐のあるおもちゃを貰ったので、当分は生活に飽きることはないだろう。現時点での大好きな曲は


『スロウカーブは打てない(that made me crazy)』
『Simple Simple Anecdote』
『101回目のプロローグ』


です。聴きこんでいくうちに全部好きになるんだろうな、と思うと温かい気持ちに包まれて、明日も生きていけるよ。次のアルバムはいつ出るのかな。その前に「Patrick Vegee」のリリースツアーはいつになるのかな、その時も私はきっとユニゾンを好きでいるんだろうなとか。たくさんの思い出を積み重ねながら、これからもユニゾンと一緒に歩いていく。

 

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*1:『摂食ビジランテ』『Simple Simple Anecdote』

*2:田淵さん、本当に漫画が好きですね