眠たげな猫の傍で

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世界の果てで眠っていたいな

singing bar look(佐々木亮介×宍戸翼×村松拓)@千葉LOOK(2020.9.5)感想

初めまして、千葉LOOK。千葉県に来ることは滅多になくて、それこそこのコロナ禍なので2020年に訪れるとは思っていませんでした。しかし、私が敬愛する佐々木亮介が弾き語りをするとなれば話は別です。総武線でちびちびと進み、1時間半かけて千葉駅まで来ました。前回ここを訪れたのが3,4年前で、そのときはちょうど千葉駅の再開発をしていたときでした。凄く綺麗でおしゃれな店がたくさんあるんですね。ライブが終わった後にちょっと寄って行こうかしら。

 

 

ということでコロナ禍での二本目のライブは「singing bar look」という弾き語りの企画ライブです。本来は「唄声喫茶るっく」というイベントで7月に行われる予定だったんですけれど、コロナの状況が酷かったので延期になり、名前と出演者を変更し(蒼山幸子→宍戸翼)、今日開催されることになりました。千葉LOOKに来るのは初めてで、こんな住宅街のどまんなかにあるのか、という驚きが第一印象。中に入ってみると、客席とステージが非常に近く、そしてステージがこの箱の大きさではとても大きいですね。演奏しているときに実感しますが、音響もすごく良くて、それと千葉LOOKの首謀者である方がすごくお茶目な方で、千葉LOOKに惚れてしまいました。今度行きたいライブがあったら是非とも時間をかけて電車に乗って、ここまで来るつもりです。こんなに大好きなライブハウスは、新代田のFEVER以来かも。

 

 

ライブが始まる前に千葉LOOKの首謀者から簡単なお願い。長年、音楽関係の仕事をしているせいでしょうか、すごくお話が上手で、開演が始まるまでの待ち時間があっという間に感じられました。

 

「室内に喫煙スペースはなくなってしまいました。もし煙草をお吸いになられたい方は、外に喫煙スペースがございますので、そこで10本でも100本でもお吸いください」

 

とか、絶妙なジョークを織り交ぜながらお話しされていました。

 

 

 

佐々木亮介(a flood of circle

 

トップバッターは佐々木亮介。村松拓も言っていた通り、「トップバッターなのにトリ感」がむんむんしていて、もうこれで今日のライブが終わってしまうのではないか、と錯覚しました。1曲目は去年出したミニアルバム「HEART」から「スーパーハッピーデイ」を披露。今日も絶好調に声が出ており、アコースティックの「スーパーハッピーデイ」が一気に好きになりました。こんなにいい曲だったっけ、と思わせるくらい、佐々木の弾き語りは最高であることを再認識しました。

 

「こんな時にこうやってライブを出来ている俺はラッキーだし、ここに来ることが出来たみなさんもラッキーです」

 

と簡単なMCをして、2曲目の「Sofa Party」で一気に佐々木の家でまったりしながら弾き語りを聴いている、ような錯覚を覚えます。去年の「RAINBOW PIZZA」のときと違い、弾き語りだとこの曲の本来の良さみたいなのが露出していて、曲との距離がぐっと縮まりました。

 

「多国籍バンドを組んでいるんですけれども。そのバンドの曲を。何も考えたくないときに聴いてください」

 

と言って演奏されたTHE KEBABSの「ピアノのある部屋で」がいいねえ。一度もTHE KEBABSを観たことがないので、初めて聴くのが佐々木の弾き語りだったか、贅沢だな、それにしてもいい曲だ、という感想を抱きながら、最高な声を満喫します。次に披露された曲は知らない曲だったんですけれど、ステージの袖で村松さんが「原曲よりもいい」と言っていたので、Nothing's Carved In Stoneの曲なのでしょう。これもすごく良かったです。

 

「来週の水曜日に発売される、俺たちの新曲です」

 

と言って演奏された9mm Parabellum Bulletの「Black Market Blues」、本家を余裕で食っちゃってて笑うしかない。どんな曲でも佐々木が歌えば佐々木の曲になってしまう、そんな佐々木が私は好きです。次は弾き語りの定番曲「コインランドリーブルース」で空間をしっとりさせると、最後の曲は弾き語りで何度も観てきた「Honey Moon Song」。やっぱりこの曲は凄く良い、何度聴いても褪せることのないかっこよさが滲み出ている。

 

月まで届くように叫んでる Honey Moon Song
君を縛る場所から 奪い去ってやる
月まで届くように叫んでる Honey Moon Song
君を縛るやつから 奪い去ってやる

 

という泣かせる歌詞と泣かせるメロディー、そこに佐々木の声が被さったら最高でしかない。一瞬うるっと来てしまったけれど、それはそういうことなのだろう。最初から最後まで、ずっとかっこいい佐々木亮介でした。願わくば、10月の夜遊び天国に行きてえな、2年ぶりに。

 

 

<セットリスト>

01.スーパーハッピーデイ
02.Sofa Party
03.ピアノのある部屋で(THE KEBABS)
04.きらめきの花(Nothing's Carved In Stone)
05.Black Market Blues(9mm Parabellum Bullet
06.コインランドリーブルース
07.Honey Moon Song

 

 

宍戸翼(The Cheserasera)

 

The Cheseraseraのライブには結構行っていますが、宍戸翼の弾き語りは一度も観ていないので、とてもワクワクしながら観ていました。一曲目に「乱れた髪を結わえて」を演奏してからぐっと彼の世界の中に入り込んでしまいます。演奏した曲は全部The Cheseraseraの曲だったので、常にテンション高めで聴いていました。所々で話すMCもThe Cheseraseraの時とは違う、気負っていないMCで、彼の弾き語りもなかなかに良いではないか、と嬉しくなりました。6曲目に披露された「賛美歌」でまたまたうるっとしてしまいました。The Cheseraseraとの出会いの曲が「賛美歌」で、当時まだ年端もいかない坊主だった私を支えてくれたのがこの曲だったので、当時の事を思い出してちょっと感傷的になってしまったんですね。本来は7曲で終わるはずだったんですけれど、優しい先輩から時間を貰って、まさかまさかの「インスタントテレビマン」を披露。後ろの方でも「おおーーっ」という歓声が湧いていました。自粛自粛の今だからこそ、家でずっと引き籠っているこの曲がぐっと来るんだよな。ということで8曲を演奏して、宍戸翼のパートは終わりました。

 

 

<セットリスト>

01.乱れた髪を結わえて
02.物語はいつも
03.月は面影
04.AIR PLANE
05.幻
06.賛美歌
07.さよなら光
08.インスタントテレビマン

 

 

村松拓(Nothing's Carved In Stone)

 

「月まで届くように叫んでる Honey Moon Song」 と佐々木の曲を歌い、「だってこの曲良いんだもん」と嬉しそうに話す村松さんは優しそうな方なんでしょうね。何度かライブで拝見しているのですが、肝心のNothing's Carved In Stoneの曲を殆ど聴いたことが無いので、弾き語りは全部知らない曲でしたけれど、それでも首が太くて声も太い(宍戸談)村松さんが歌う曲はどれも素晴らしく響いていました。

 

 

 

佐々木亮介×宍戸翼×村松

 

最後は3人で。くるりの「ロックンロール」を楽しそうに弾いている3人を観ているとこちらまで楽しくなってきて、やっぱりライブは楽しいし最高だな、と当たり前のことを思い出させてくれました。The Eaglesの「Take It Easy」で今回のライブはおしまい。今日のライブは2部制で、このライブは1部。「2部も1部と同じテンションでできるか分からない」と嬉しそうに話している彼らを観ていると、これから始まっていくツアーにも参加したくなりましたが、さすがにこの御時世に東北へ行くのは憚られました。singing bar look、また来年も開催してくれるといいなあ。

 

 

<セットリスト>

ロックンロール(くるり
Take It Easy(The Eagles

 

 

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