眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年4月1日(水)

昨日の残業がしっかりと尾を引いているのが分かるほど、朝の目覚めはひじょーに悪かった。もうこのまま一日中寝ていようかしら、と尻尾をしまうことも考えた。でも、こんなことで休んでしまったら、これから来るであろう沢山の試練に打ち勝つことは出来ないんじゃあないか、と気丈にも私はまだ前を向いてくれるようだったありがとうな。でも、辛いんだったら無理して試練に立ち向かわなくても?と思う自分もいたりする。どっちの自分も正しいとか間違っているとかじゃない、はず。

 

 

今日もぎりぎりまで寝ていた。いつになったら早起きすることが出来るだろう。朝はゆったりとした時間の流れであってほしいけれど、無理して準備するものでもないし。次第に今の生活に慣れていけば優雅な時間を過ごすことも出来るようになるだろう。ぎりぎりの時間に家を出て、ぎりぎりの電車に乗る。今日は雨が降っているせいだろうか、ここ最近のなかでは一番乗車率が高い。しかし、コロナ以前の乗車率に比べたらだいぶ減っているので、これでも貴重なんだよな。理想は在宅勤務なんだけれど、うちの会社はその辺の構築が後手後手に回っている感じだから、あまり期待しない方がいいだろう。

 

 

会社に着いて、そういえば今日は入社式であることを思い出した。今年も、例年通りの研修をするんですかね。あんな密閉空間で研修をしていたらちょっとまずいんじゃないかな、と思っているけれど、平社員がどーこー言うのはお門違いなんでしょう。その辺のことは上層部の方々が熟慮に熟慮を重ねられているはずだから、無駄口は叩かないことにします。例年だったら新入社員が各フロアを一斉に周り、「新入社員です。宜しくお願いします!」と元気に(心は虚ろだろうけれどね)挨拶しているのだが、さすがに今年はなかった。あんな狂った真似をさせたらさすがに上に物申そうかと、と思っていたので一安心。もしていられないんだよな。今日は前方の研修さんが来ていたので、いつもの席で昨日の作業を続けていく。

 

 

少し愚痴を吐く。仕事の全体像を把握してから、細かいぶぶんを理解していきたい性分なのだが、コピーさんは全体を説明してくれるわけでもなく、淡々とぶぶんぶぶんを説明し「これをやって」「これをやって」とせっついてくる。それがなんだかな、と思ってしまう。こういう風に説明されても仕事をしても「ただ作業を進めているだけ」でしかなく、この業務の前にどのような業務があり、この業務の次にどのような業務があるのかも分からない。ただ作業の手順を説明していくだけ。正直に申し上げますと「へたくそだなー」と思う。いっそ声に出したほうがコピーさんもやる気を出してもらえるんじゃなかろうかと一瞬思ったが、彼がどのような性格を持ち合わせているのかが分からないので、下手な真似は現状ではやめておこうと思った。ある程度業務も理解できて、仕事もスムーズに進められるようになったら、彼にどんどん物申していく所存であります。

 

 

今日も昨日の続きをやるのか、だりいな、と思っていたら「月末の分だけでいいから」とコピーさんから伝えられる。それもっと早く言ってくれよな。そういうところだよ、本当に、と心の中で毒づきながらすっと心が軽くなる。この物量なら今日中になんとかなるだろう。それに周りを見渡してみると、他の人もこの業務をしているっぽいので、一人で全部抱え込む必要はなさそうである。ということで、すっと肩の荷が下りた体でぐいぐいと仕事を進めていく。と言っても、昨日の段階で進められるだけは進めたので、「どこか見落としはないだろうかな」といった見直しくらいしか出来なかったのだけれど。無理して昨日残業する必要はなかったな。でもあんなギラギラした目をしているコピーさんを前にして、定時で帰るのは気が引けたので、だらだらと残業をしてしまった。だらだら残っているくらいなら、さっさと引き上げて体力を温存し、次の日に備えたほうが賢い選択じゃないかな、と思ったけれど、まだそのように勝手に決めていいかどうかも分からないので、とりあえずはコピーさんの動向を注意深く観察するのが賢明だろう。そうこうしているうちにお昼休みに突入した。

 

 

スパゲッティはもうちょっと飽きたので、地下のチキン南蛮のお店で出来る限り時間を潰す。お昼休みは職場の電気は消されてしまうので、あんな薄暗い空間に居たくないのだ。ただでさえコロナで気が滅入っているので、出来る限り自分の心が安定するような行動を進んで選択する努力が大事である。でもそんな長居することも出来ないので、30分もしたら店を出た。しっかし、以前は大繁盛していたのに、今日は閑古鳥が思わず鳴いてしまいそうなほどの客の入りだったので、大丈夫かしら。ちょっと不安になってくる。以前、東京に居た時にお世話になったお寿司屋さんはこちらに来てから一度も営業していないし、これからコロナの影響で店を一時的、あるいは永久的に閉めてしまう店も出てくることだろう。「この料理が最後に食することが出来る料理なのかもしれない」という危機感と感謝を持って食事に臨んでいく。

 

 

職場に戻ると、薄暗い部屋で皆が机につっぷして寝ている。なんとも居心地のよさそうに寝ているものだ。私はそっと耳にイヤホンを滑り込ませて、安定剤の代わりに使用しているRADWIMPSを聴く。「~4」以降の曲が不安で怯え切った心をそっと癒してくれるので、最近は朝昼夜、つまり日がな一日聴いている。もう当分は彼らを手放すことは出来ないだろう。5月にナゴヤドームでライブを観る予定だけれど、難しいかな。寂しいなあ。一向にライブに行ける気配がないので物凄く寂しいよ。

 

 

午後スタート。取り立てて書くことはありません。今日は週に一度のノー残業デーだったので、定時に帰ることが出来たのが非常に助かったくらいです。隣にコピーさんがいなかったので、心はだいぶ落ち着いていられました。このままずっと研修制度が続くのであれば、コピーさんの隣には研修さんが座るはずなので、その点では研修が続いてほしいな。別にコピーさんの事が嫌いなわけではないんですけれど、ちょっとだけ苦手なんだよな。仕事だけ振らって、お互いの事を理解するような雑談が一切ないですからね。あんな圧を発していたら、とてもじゃないけれどこちらから雑談を振るなんて出来ないですよ。

 

 

定時に帰れたので、どうせなら街に繰り出したいけれど......自粛自粛。こういう時にこそぎゅっと緊張の糸を張り詰めていないとですよね。いつになったら緊急事態宣言を発してくれんでしょうか。

 

 

家に帰り、バラエティを流し見しているとチャイムが鳴る。ようやく実家からの物資が届いたのだ。中を開けてみると、東京では入手困難なアイテムが所狭しと入っており、親に感謝の意を述べたい気持ちに駆られた。

 

「助かります。非常に、助かります。ありがとうございます」

「(「オッケー」のスタンプ)」

 

助かった。特に精神的なぶぶんで救われた。

 

 

そのあとはだらだらだら、と布団に寝そべって音楽を聴いていた。いろんな音楽を夢中になって聴いていたら、この1ヶ月の事が全部誰かの空想のような気がして、ちょっとの間だけ心の緊張が和らいだ。もう本当に、誰でもいいから「コロナウイルスは嘘でしたー」と言ってくれたらいいのにな。

 

 

一人きりで暮らしていて、正直しんどいと感じるぶぶんが多いけれど、なんとか生き延びて、どんな手を使ってでも生き延びて、必ずやまたライブに行ける日を夢見て。今日もほんの少しだけ夜更かしさせてよ。