眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

2020年3月15日(日)

昼前まで惰眠を貪る。昨日は夜更かしをしたわけではないし、過剰な負荷を体に与えたわけでもないのに、体は睡眠を欲していたということは知らず知らずのうちに疲れていたのであろう。こんな時間に起きてしまって(もったいないな)と思うことはあれど、それを責め立てることも出来ず、項垂れていた。

 

 

今日は約束事はなかったので、自由気儘に自分の時間を過ごすことにした。朝ご飯と昼ご飯を兼ねた、白米にチャンジャを乗せて、ただひたすらに胃袋に納めていく時間は圧倒的に尊い。好きなものを好きなだけ、好きな時間に摂取出来るのは人生の幸せの中でも上位を占める。食べることに対する執着心が強いわりに自分で料理をすることが面倒だと感じてしまうので、一人暮らしだと毎日、同じようなものを食べてばかりいる。前回の一人暮らしの際は納豆にキムチを加えたものを白米と一緒に食べていたが、今はスーパーに行くたびに空っぽの納豆売り場が目について、どうにも気が優れない。ということで、新大久保で贔屓にしている市場でチャンジャを買い込んで、日々、それを食べているわけである。こんなもの食べていたらおそらく体にはあまり喜ばしくない影響があるのだろうと思うが、おいしいものを食べることを抑えられるほど、私の意志は強く出来ていない。

 

 

ずっと家の中にいるのも気が滅入るので、15時前に家を出て新宿へ向かった。東急ハンズで文房具を購入し、ニトリで購入予定のパーソナルチェアを物色した。購入する商品をほぼほぼ固めたが、今注文したところでそれが届くのは4月下旬ということなので、他の選択肢も増やしてみるべきか、でもそんなことするの面倒だよな、と人ごみに少し疲れてしまった頭は思考を続けていた。ちょっとしか動いていないのにだいぶ疲れてしまった私は、新宿での私の避難所である本屋へと足を進めた。昨日訪れたので何も目新しいものはないのだけれど、ここでうろうろしているだけで幸せな気持ちになれるのだから不思議である。昨日、欲しいと思いながら買っていなかった本を思いきって購入した。2日で購入した本は2桁になってしまったけれど、ライブに行けなくなってその分お金が余っているので、これくらいの贅沢は別にいいだろう。むしろこれくらいお金を使っていかないとお金が貯まってしまい、貯金が趣味になってしまうからこれくらいがちょうどいい、はずだ。

 

 

<購入した本>

海猫沢めろん「キッズファイヤー・ドットコム」
向田邦子向田邦子ベスト・エッセイ」
小松左京小松左京セレクション 1」
ジョゼ・サラマーゴ「白の闇」  

 

 

夕飯の時間には少し早かったので、いつもの喫茶店でだらだらと時間を潰す。目の前でぺらぺらとそれっぽいことを話している男性二人組が少し気になったけれど、他人を気にしすぎていると精神を病んでしまうので、聞き耳はなるべく立てないように努めた。それでも、自信満々な方の男性が、「人生は多種多様な色で彩られている。色の種類を増やしていくことで人生の豊かさは一段と増し......」といった趣旨のことを言っていて、申し訳ないけれど(気持ち悪い)と感じてしまった。そういったことを赤の他人も生息している喫茶店、それもどちらかというと大衆的で隣との距離が近い場所でするようなことではないよな、とか足りない頭で考えていた。そういう世界があってもいいだろう。ただ私はそのような世界に一切興味がないし、そんな世界に飲み込まれてしまうことが怖いので、近づかないようにしている。そういえば、本屋で本を物色しているとき、「すごく熱心に本を探されていますね。読書家さんなんですか。おすすめの本があれば教えていただきたいです」と顔中に笑顔という成分がこびりついている人間に出くわしたことが2度あったけれど、あれも同じ類のものなのだろうか。怖い怖い、もし出くわしてしまったらすぐに逃げよう。

 


18時過ぎに喫茶店を出て(彼ら、というか彼はまだ熱心に話していて、よくもまああれだけ熱量が持続するよな。それを違う場所で発露出来ていたら......)、赴任してから初めての油そばへ。絶妙な混み方をしており、満員ではないんだけれど、常に2つほどしか空席がないといった盛況ぶりであった。いつものように辛味噌の大盛りを食べる。以前はこれくらいの量ならぺろりと食べていたものだけれど、最近は胃が収縮してきたのだろうか(嬉しい。もっと胃が収縮して、お茶碗半分くらいの白米でお腹が十二分に満たされればいいのに)、食べ終えるころには少しお腹が苦しかった。あまり休むこと店を出て、向かいのコンビニで特茶を購入し、すぐにがぶ飲みをする。この行為に意味があるのがどうかは知らないけれど、この一連の行為をしないと油そばを食べたことにはならないのだ。やれるだけのことはやりきった気分に浸りながら、家路を急ぐ。

 

 

 

家に帰ってから、特に何をするでもなく、テレビを観たり、本を読んだり、Vampire Weekendをぼんやり聴いていたりした。何かに追われることもなく、自分のしたいと思ったことを訥々とこなしていく生活は非常に自由であり、違う角度から眺めたら不完全な不自由さを湛えていることを忘れないで生きていきたいと願っている。今日もアルコールは摂取しなかった。

 

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