眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

「Casablanca Crimson City Tour」@名古屋 CLUB UPSET(2020.2.27)感想

こんな時期にライブに行くのはどうかしていると思っている。でも、もう当分ライブに行けなくなるのかもしれない、と思うと不安で不安で仕方がなくて、ライブに行くのを諦める、という選択肢を選ぶことが出来なかった。私が愛してやまないピロウズのボーカル「山中さわお」さんとnoodlesのボーカル「yoko」さんと他ひとりで結成されたバンド。前から観たい観たいと思っていたけれど、なかなかタイミングが合うことはなくて行けなかった。今回のライブも「仕事がどう転ぶか分からないから、行けるかな」と不安はありましたが、楽勝でした。

 

 

コロナウイルスの影響なのか、普段からなのかは知りませんが、最近急にお邪魔しているアップセットはゆったりとした空間に仕上がっていました。「He's My Brother She's My Sister」の「Nobody Dances In This Town」(2012)ライブ前に流れており、(Casablancaの雰囲気にすごく合っているなあ)とぼんやり思いながら、ライブが始まるのを待つ。

 

 

開演時間を少しずつ過ぎた頃に客電が消え、メンバーが登場。さわおさんを拝見するのは前回が横浜アリーナの豆粒だったので、こんなにもキャバの小さな箱で見ることが異様に感じられる。一曲目「New World」からすっとCasablancaの雰囲気に没入する。さわおさんが歌うことなく、ギター演奏に徹している姿があまりにも贅沢だよな、と思う。yokoさんは歌っている時はすごく凛としてて、むっちゃ魅力的なんだけれど、MCのパートで懐っこい感じを出してくるの本当に良い。さわおさんとyokoさんの漫談を観に来たのか、というくらいに二人の掛け合いは面白くて、yokoさんがえんえんと夢の話をするくだり(「でもそれ夢だよね?」とさわおさん)とか、商店街(「アーケードじゃないの?」とさわおさん)のなかでは大須商店街が一番好きというくだりは終始ニヤニヤしてた。たぶんyokoさんの勘違いなのかもしれないけれど、それを押し通すyokoさんに、「分かったよ」と諦めるさわおさんが非常にキュートで、こんな姿をピロウズ のライブで観ることが出来ないので大変貴重なものを観させていただきました。

 

 

演奏はすごくキレッキレで、「本業のバンドの合間にやってる、箸休め的なユニットだろ?」と思っていた私をどつきたくなりました。開演ギリギリに着いてしまったせいでステージから離れて観ていたんですけれど、それでも彼らの真剣な演奏を眺めていると、「やっぱライブは最高だよな」としみじみ思った。Casablancaの曲は正直なところそこまで思い入れはないけれど、「CRIMSON CITY」は他のアルバムに比べてよく聴いていたので、そのアルバムに収録されている曲が演奏されると「おっ」とテンションが上がりました。一つだけ残念だったのは、Casablancaのなかで一番好きな「Shes a liar」が演奏されなかったことですかね。まあ、また次の機会に演奏されることを願ってます。

 

 

ライブの有り難みを実感した夜。スミノフがあまりにも美味しくて、ほぼ一気飲みに近いペースで飲んでしまったせいで、帰りはとぼとぼと帰りました。ライブが終わった後のこの余韻が生きてて堪らないな、と思える瞬間の一つ。それを今後、少なくとも1ヶ月は味わうことが出来なくなるんだ、と思うとゾッとする。そりゃあんな密閉空間に2時間もいたら危ないのかもしれないけれどさ、東京のあの満員電車のほうが危ないんじゃないですか?こんなにもライブの延期、中止が続いてしまうと、現場で働いている人たちの収入にモロに影響が出てきてしまい、ライブ業界が縮小してしまうんじゃないかと不安で仕方がありません。今ライブに行けない代わりに、ライブが行けるようになったらもうそれはたくさん、行けるだけ行ってやろうと思います。読書と音楽くらいしかお金を使う途がないので、こんなときにこそじゃぶじゃぶ使わせてもらいます。

 

 

一刻も早くコロナウイルスが収束してくれることを願いながら、今日のライブの余韻を残したまま幸せな眠りに就きます。明日は早い。

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