眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

412日目「揺られ揺られて」

名古屋で出社するのが残り3日となった。そのうちの1日は午前でささっと済ませてしまうので、実質2日しかない。もうここまで来たら「引継ぎ、どうでもいいや。勝手にやってくれ」と思ってしまう自分がいる。それでいいと思う。先日、顧客の引継ぎをしているとき、興味なさそうな感じを出しているあたらしきものを見て「そんな感じで来られるなら、もう教えるものはありません」と投げやりな気分になる。こっちが手取り足取り教えなくちゃならんのか?ある程度そっちで勉強をして、どうしても分からないことだけを訊いてくるスタンスで来られないと、うっとなってしまう。教えるのって、めんどくさいですね。

 

 

朝の集会が終わり、あたらしきものを引き連れて急いで客先へ向かう。無理があった。もういいや。

 

 

そのあとに教育係の先輩(このような呼称を使うのもあと少しなんだな。ちっとも寂しいと思えない)とあたらしきものと、遠い遠い客先へ、アポも取らずに向かった。長い長い道中、あまりにも懐っこい天気なものでうつらうつらしてしまった。これではあれだけ忌み嫌っていた上司と同じことをしているじゃないか!いや、後部座席に座っている教育係の先輩もぐっすり寝ているので、もういいか。なんかも、名古屋の事がどうでもよくなってきた。好きにやってくれ。そして、分かんないことがあっても、名古屋の中で解決してくれ。今訊かないんだったら、東京に異動した後に訊くのは野暮だと思わないか?

 

 

さくっと用事を済ませ、大食いメニューがあるお店へ。私は普通盛りのメニューが食べたかったのに、教育係の先輩からメシハラを食らってしまい、午後は重たいお腹をずっとさすりさすりして苦しい気分を誤魔化していた。この11カ月間、私は教育係の先輩にどれだけのメシハラを受けてきたことだろうか。「お前なら食えるだろ。ほれ、ぺろっといけよ」「あと少ししか休憩時間は残されていないぞ」彼(もしくは彼女)にとっては違和感のないコミュニケーションの取り方だったのかもしれないけれど、私にとっては不快以外の何物でもなかった。働いているときの一番の楽しみである「お昼ご飯タイム」に苦痛を強いられているなんて、なんで私はもっと早く先輩に「NO」を突き付けてやれなかったんだろう。いや、何度も「嫌です」と言った。んだけれど、先輩はそれを冗談と受け取って、少しも相手にしてくれなかったんだよな。東京に行ったら上司からのメシハラに悩まされることもないだろう。ついでに言うと、飲みの席でのアルハラもなくなるだろう。営業という仕事自体好きじゃなかったけれど、それを取り囲む環境も反吐が出るほどに嫌いだったんだな。よく我慢してこれた。もう我慢しなくていいんだからな。

 

 

先輩は電車で帰っていき、あたらしきものと二人っきりでドライブ。膨れ上がったお腹の自己主張があまりにも強いので、なんどうつらうつらしてしまったことか。時折、あたらしきものに会話を振るも、そこまで盛り上がることもなくすっと火が消えていく。それを何度も繰り返していると「めんどくせ」という剥き出しの感情に体中が支配されて、途中から会話する意欲が無くなって、ただただぼおっと流れていく景色を眺めていた。普段は自分が運転することが多く、ゆっくりと景色を眺めることがなかったので、景色を眺めているとなかなか飽きが来ないものだな、とぼおっと考えていた。会社には15時過ぎに着いた。

 

 

それからぼおっとしながら、引継ぎの資料を修正していると定時になった。教育係の先輩は居なかったので、そそくさと会社を後にした。

 

 

ゴルフスクールへ。ゴルフレッスンは今回で30回目。そして今回で最後のレッスン。明日明後日はライブの予定が控えているし、明々後日に東京へ行くので、もう今日が最後になってしまうのだ。グローブを忘れてしまったので、素手でアイアンを握り、せっせせっせと玉を打ち込んでいく。1ヶ月前くらいは順調に行っていたのに、最近はスランプ気味。武士に注意深く指導され、それに従って玉を打ち込んでいくも、そこまで手応えもなく。あっという間に50分間が流れていった。最後の挨拶をすることもなく、いつものように「ありがとうございました」とあっさりと挨拶をして、スクールを後にした。半年以上、このゴルフスクールで練習したのだけれど、果たしてゴルフが上手くなったのだろうか。スクールに通い初めて2回しかコースを回っていないので、上達をしたというと手応えが全くない。特に去年の12月のときはひじょーの嫌な思いをしたので、ゴルフに対して軽いトラウマを持っている。でも、先々週に大学の先輩のショートコースを回り、そこそこ楽しかったので、まだゴルフはやれるかな、やりたいかな、という薄い願望は自分の中にある。でも東京に行って、近くにスクールも打ちっぱなしもなく、気軽に一緒に練習に行くような人間もいないので、たぶんゴルフ辞めてしまうだろうな、というのが今の私の見解です。折角10万円以上もかけてゴルフクラブを買ったのに、たったの2回しかコース回っていないのは勿体なさすぎる。どうか東京に行っても、少しだけでもいいから、熱心じゃなくてもいいからゴルフを続けていますように。一緒によく練習にいった大学の先輩と、数年後にコースを回れたらいいな。

 

 

家に帰りついて、昨日ほど鬱々とした気分でないことに気付く。外に出て、太陽の光を浴び、人と少しだけでも話したことが身体に良い影響を与えたんでしょうな。どうか明日、穏やかに時間が過ぎていきますように。