眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

392日目「今日も生きている明日も生きていく以上」

無敵状態は若干弱まった。雨のせいか。なかなか外に出ることが出来ず、悶々とした気持ちを抱えていたせいか。ちょっとしたことで躓いてしまったせいか。それでも私は、私の事を信じ続け、定時内でなんとか自信を取り戻し、会社を出る頃には昨日ほどではないが無敵感を少し取り戻した。颯爽とした足取りで街中を歩く、歩く、そのたび目にする新しい光景に心躍らせながら、「仕事なんて楽しんでやったもの勝ちじゃないか!」と高揚感にも似た感情をぐっと抑え込んだ。明日も仕事。そしたらライブだ。

 

 

<仕事>

昨日の上司の言葉が頭から離れない。私が悪いのか。きちんとした教育を行っていないあなた方が悪いのではないか。暫し考える。答えは出ない。出ないなら仕方ない、適当なところで考えるのを諦めて、諦めきっていない心で仕事をする。っていってもやることはないんだよな、昨日のようにがしがしと新規客先を探していくような気分にはならない。気分によって仕事をするんじゃない。そんなこと言っても、疲れてしまってくたびれている気分の時はあまり動きたくないの。社内に残るのは私とあたらしきもの。まるで晒し者にされているみたい。斜向かいでえいえいとキーボードに何かを打ち込んでいるあたらしきもの、君がなんとか会社を辞めないで今日も来てくれていることを嬉しく思うよ。

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午前中は殆どいなかったのに、正午前に戻ってきた上司ととんがりさん。正午の鳩の声が社内に響く。行くのか。行くのか。行くのかーい。仲良しこよしじゃないのに、毎度毎度一緒に昼飯に行くのはいったいどういう了見から生じたものですか。雑談をすることもなく、別に食べたくもないものを口に運んでいく。私に料理が運ばれてくるのが周りに比べて遅かったため、必然的に私が最後まで食べている。急がなきゃ。ああ、味がよく分からない。とりあえず口に押し込んだ魚は報われるのかな。美味しかったよ。再び社内に戻り、30分ほど睡眠を取る。最近はそこまで遅くまで起きていないし、朝はぎりぎりまで眠りこけているのに、どうしてこうも昼休みは眠いのか。机に突っ伏し、CRYAMYを聴きながら軽い現実逃避。「♯3」の曲が少しずつだけれど体に馴染んできている。「♯2」に比べて歌が上手くなっているのがちょっと気になるけれど、相変わらず歌詞は心の奥底まで忍びこんでくるし、リードギターは喧しすぎて最高。

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午後からもやることはない。目の前のパソコンを見つめる。見つめて、何も考えず、ぼっとしている、この虚無とは少し異なる感情。自分という感覚が徐々に薄れていき、世間と個人の境目が無くなっていく。何も考えられなくなるような気分になってくる。飲み続ける烏龍茶。何したって結局はあなたがたのためにあったのだ。そんなよく分からない、意味がないことを頭の中をぐるぐる回り続ける。もうこのままだとダメだ。意を決し、先輩に話し、私は久しぶりの新規へ向かった。勝算は殆ど無い。でもこのまま社内に居たら干からびて死ぬ。突撃。ずこーーー。撃沈した体を引きずりながらなんとか会社に戻ると「〇〇さんが急ぎの用事だってー」と先輩から。私が会社を出て10分後に来ていたメール。もう少し早くメールを送って頂ければ。なんならこういうことがあるということを事前に伝えておいてくれたら。でもそんなことをうだうだ言ってられない、緊急性を要するのだ。過去の成果物を参考にしながら、書類を作っていく。普段作っている書類とは異質の感じがあり、でもこれで本当にいいのかよく分からなくて、教育係の先輩に訊いた。

 

「たまにはこういうケースもあるよ」

 

なんとも滋味深いお言葉。そのあとに続くアドバイスを参考にし、自分で納得のいく資料を完成させた頃には定時を過ぎていた。雛鳥たちはとっくに家路を急いでいた。出来上がった書類を先輩に確認してもらう。そこでもまた的確なアドバイスを頂く。そうか、そういう風に考えながら書類を作っていけばいいのか。これ、一人でうだうだ考えていてもたどり着かないだろ。こんな社内の独特なルール、先輩方からちゃんと指導してもらわないと発想できないって。良かった、早いうちにこの考え方を身に着けることが出来て。しかしそこで心配になる。あたらしきものは、どうするのだろう。とんがりさんは教育係を解雇され、宙ぶらりんの状態が続いている。上司がちょこちょことアドバイスしているようだけれど、あまり的を得ていないぶぶんが多く「う~ん」と心配になってしまう。しかし、隣の課のしっかりした人はあたらしきものの頑張りを見てて、現状を把握していて、新規に突っ込んでいく際のいろはをちゃんと教えていた。新規の探し方から始まり、どのように会社説明をすればいいのか。微に入り細を穿つ、まことに的確なアドバイスはあたらしきものの仕事をする際のしっかりとした軸になり、彼を支えていくのだろう。よかったよかった。とまで楽観的には思っていないけれど、これで少しは今の会社を辞める気分が薄らいでくれれば、と少しだけ願う。そうそう、教育係の先輩のアドバイスは私にとって非常に有益なものであり、今までの仕事を意味あるものにしてくれた。ちょっと仕事が面白くなった。明日の仕事が嫌じゃなくなった。帰り際、先輩に「何か手伝えることはありませんか」からの軽い雑談。冗談を少しは言えるような関係になれたかな。もっともっと、私はあなたとの心の障壁を無くしていきたいのです。

 

 

<本屋>

ネット徘徊している際に有益な情報を手に入れたので、栄くんだりまで赴き、お気に入りの本屋でうろうろする。仕事が終わって開放的であるこの気分のとき、本屋という最高の癒し空間に身を委ねていると、「もうずっと、ここに居たい。本に囲まれて死んでいきたい」と安らかな気持ちになってくる。第162回芥川賞にノミネートされた乗代雄介「最高の任務」が無性に欲しい。カバーの時点で圧倒的勝利。本の冒頭から一気に惹き込まれてしまいそうになって、慌てて本を閉じた。これはまだ私が読んでいいような代物ではない。しっかりとした段階を踏んでから、取り組むべき作品だ。危なかった。もうちょっとのところで買ってしまうところだった。危ない危ない。と油断していたら、隣の棚で第162回直木賞を受賞した川越宗一「熱源」のサイン本が。一瞬の躊躇もなく、購入を決定。これはもう買うしかないでしょう。なんでここまで惹かれるのか、上手く説明できないけれど、たぶん今の私に必要な作品だと思う。今月中にすべてを摂取する予定。観るドラマを減らさなくちゃな。そのあとに漫画コーナーをうろうろしていたら、売り切れていてずっと読みたかった 平庫ワカ「マイ・ブロークン・マリコ」が置いてあるじゃん!残念ながら初版ではありませんが、こちらの本も一瞬のためらいもなく購入決定。ああ早く読みてえ家に帰りたい。でもまだお目当ての本があるのです。人文コーナーへ向かい、どきどきした気持ちを抱えながら本棚を眺めていく。......「あった」。ネット書店でバカみたいな値段で売りさばかれている、安酸敏眞「人文学概論(増補改訂版): 人文知の新たな構築をめざして」があった。すぐに本に手を伸ばし、急いで一階のレジへ向かう。早く買わなければ。早く、早く。逸る気持ちはもう誰にも止められない!!本屋の店員さんがブックカバーを丁寧につけているのを眺めている時間は至福である。ずっと眺めていたい。なんなら私が本になりたい。3冊合わせて、5,500円也。これくらいの出費はしていかないと、自分を成長させることは出来ないんじゃないか。図書館で借りて本を読むのもそれはそれでありだけれど、身銭を切って買った本は「ほかの事にも使えた大事な大事なお金を使ったんだ。隅の隅までしっかりと吸収してやるぞ」と意気込みながら集中して読むので、いろんなことはむっちゃ身に着く。あとは収集癖があるので、本棚にたくさんの本が並んでいるの眺めているだけで幸せになれるから、本を買い続けている節もある。とにもかくにも、いい買い物をしたもんだ。

 

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 <ドラマ>

「わたし、定時で帰ります。」2話を観た。

 

東山が思っているほど、時代は進んでないから。今私が帰るったら「やっぱり子持ちは」って言われるの。ここで帰ったら負けなの。


先輩は何と闘っているんですか。そんなに仕事が大事ですか。子供が心配だから帰ります、って堂々と言ってくださいよ。昔、私に言ってくれたこと覚えていますか。困ったときは人を頼れ。ピンチの時は無理をするな。お互いが気持ちよく助け合えるチームを作りたいんだって。私たちを頼ってください。


甘えてなんかいられない。私が失敗して足引っ張ったんだから。


失敗しない人なんていますか。失敗したって後からいくらでも巻き返してやるって豪快に笑っている、私の知っている先輩はそういう強くてかっこいい人です。

 

いやはや、ここまでこのドラマにのめり込むなんて思っていなかった。吉高由里子が出ているし、仕事の話だし、という軽い理由で観た。仕事の事に関する物語なんてこの世界にたくさんあるだろうけれど、それらを上手く探せない私は、現実から乖離している物語ばかり読んで「こんなものなのか?」と疑問ばかりが増えていった。原作のほうはどうなっているのかは知らないけれど、ドラマで丁寧に掬い上げていく働くうえでの諸問題。それらについてそれぞれがどのように解決していくのか。他の会社の人はどのように苦労しているのか。そんなことを知らない私には、このドラマはなんとも面映ゆいくらいにのめりこんでしまう。会社の先輩方とは仕事について真剣に語り合う機会なんてないし、大学の先輩とも仕事の事で深く話すことはないので、「わたし、定時で帰ります。」は非常に参考になる。で、吉高由里子の飾らない、素の演技が主人公の東山結衣を的確に表現できているんですよね、これ。働くうえで出てくる諸問題。それらに彼女がどのように立ち向かっていくのか。楽しみで仕方ありません。明日が休みだったら徹夜でドラマを観てしまうんですけれど、まだ明日は金曜日ですし。ライブもありますし。もうそろそろ眠りたい気分も高まってきているので。1話だけ観てなんとか抑えます。このドラマを観れるだけでも、Paraviに入っている価値はあると思います。そして内田有紀のキャリアウーマンバリバリな姿に惚れ惚れとした。この人、こんなに綺麗だったんだ。2話の中で、無理をしない働き方を選べるように先輩に気を遣ってあげられる、東山結衣さんみたいな先輩が私の職場にもいてくれたらなあ、寧ろこちらが小籠包を奢るのにな。

 

わたし、定時で帰ります。Blu-ray

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最後に体調の報告。咳が止まらない。咳き込んでしまいHPがごりごり削られてしまうまではいかないけれど、ちょこちょこと咳をしてしまうのは辛い。今までの経験上、あと1週間くらいは風邪の完治にかかるかなと予想しております。喉飴も常に口の中に放り込んでいるんですけれど、喉のイガイガは治まってくれません。眠くなるといけないので風邪薬の服用は控えていましたが、夜があまりにも辛かったので、つい甘えて飲んでしまいました。明日、朝起きたら少しは良くなっているといいんだけれど。朝起きると、部屋が乾燥しているからか喉のイガイガが一日のうちでマックスなのはどうにかしないと。マスクをしようにも自室にはなさそうなので。出来るだけ口呼吸ように、鼻でしっかりと呼吸する心がけだけはしっかりとしておきます。風邪よ、早く治っておくれよ。 

 

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