眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

死にがいを求めて生きているの

この土日、貪るようにして桂正和の「I"s」を読み耽っていた。古本屋に行くとよく見かけていたこの漫画のカバーに、今まで触手が伸びなかったのはイラストがあまり好みではなかったから。でも読み始めたらそんなものは些末な事、どうでもよかった。恋愛漫画があまり好きではない私でも夢中になれるほどに、よく出来た恋愛漫画である。主人公「瀬戸 一貴」の、どうしようもないほどに恋に対して臆病になってしまう心理描写がリアルすぎて、読むVRを体験しているほどに物語に没入してしまった。登場人物がまた魅力的な人物が多くて。私のお気に入りは「秋葉 いつき」。一貴のことが好きなのに、ヒロインである「葦月 伊織」に彼を譲ってしまう、でも本当は大好きで大好きでしょうがない......という設定がもうとことんに好きで、恋愛漫画というものにどっぷり浸かってしまいたい気分になっている。いま10巻を読み終えてしまったところで、あと5巻を読み終えたらこの幸せな物語が終わってしまうのか、と思うとぐんと切なさが滲みだしてきて、どうしようもなく虚構の世界に逃げ出したくなる。

 

だいたいアンタが悪いんでしょ??
サッサと告白しないから、いつまでそーやって逃げる気!?
なにかあると「あーもう告白できないや」って困った困ったって逃げてっけどサ
ホントはトラブル大歓迎なんだろ!?
それを口実にして告白しなくてすむもんな!!
まっあきらめな!手遅れだね
もう彼女に一生告白できないと思うぜ
自分でチャンス逃して来たんだ
しかたねーよな!!
まわりのせいにする前にな、テメエのいくじなさを呪ったら!?

「I"s」第10巻 第85話「手遅れだね」より引用

 

最高に今、私はこの漫画を愛しているよ。そして、猛烈に恋愛というものをしたくなってきている.....。

 

 

I"s (1) (ジャンプ・コミックス)

I"s (1) (ジャンプ・コミックス)

  • 作者:桂 正和
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1997/09
  • メディア: コミック
 

 

 

土曜日は昼過ぎまで寝ていたし、それでも疲れが全然取れなくて、ずっとケダモノのような気分でいた。金曜日に会社を定時で抜け出した時の解放感、それに伴う「でも残業したほうがよかったんじゃないか」という気持ちが綯交ぜになって、どうしたらいいのか分からなかった。美術館に行く予定だったけれど、体があまりにも怠いもので、結局のところ家の布団の中でぬくぬくしていた。17時過ぎに家を出て、THE BAWDIESのライブに行った。相変わらずかっこよかったんだけれど、新譜があまりにもよく、そしてその曲がライブで映えるものだから、ずっと興奮しっぱなしで、どうにかなってしまいそうだった。

 

 

日曜日は8時過ぎに何とか起きて、「I"s」を引き続き読んでいた。全く飽きが来ない。それどころか、この世界がいつまでも続いてほしいと願っている。全15巻なので残すところあと少しなのが寂しい。なので、少しだけ読んだところで読むのをやめて、図書館で借りてきた歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」を読む。文体が軽いのは意図的なものなのだろうか、それとも作者の地の力なのだろうか。他の著作を読んでいないからどちらなのかがよく分からない。でも知らぬ間にずんずん読んでしまっている。すごく面白い、わけではないけれど、放っておけない、みたいな。1週間のうちに読み切ってしまいそうだ。16時過ぎに家を出て、Base Ball Bearのライブへ。名古屋でのライブってこんなにも元気だったっけ?と戸惑ってしまうほどに観客の元気が有り余っていた。それに応えるかのように、ベボベのライブは盤石で、観てて惚れ惚れした。ライブが終わり、急いでいとこの家へ向かった。今日は一足早いクリスマスパーティなのである。久しぶりに会ういとこと話したり、お寿司を食べたり、ケーキを食べたりしていると、(今年ももう終わってしまうな)という気持ちがいよいよ強まって来て、明日から仕事があることが信じられなくなっている。明日からも、一応仕事があるんだよな。朝早く起きて、眠たい体に鞭打って、仕事に行くんだよな。現実味が無くなってきたよ。

 

 

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

 

 

 

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漫画を読むか、寝るか、何かしらを食べているかの2日間だった。平日は「休日になったら仕事の勉強をごりごりしてやるんだから」と気合が入っていたのだけれど、いざ休日になって見ると、体と心が脱力モードに入ってしまい、勉強なんて高尚なことが出来なくなってしまった。そんな休日を何年間も繰り返しているから、未だに成長できていないことに気付いているけれど、気付いていないふりをしているのはどなたですか?