眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

313日目「もはやこれは労働ではない」

朝から落ち着きはなかった。そもそも、名古屋に来てから落ち着いて働いている時間など存在していない。いつも緊張にさらされている。それは納期に追われて心臓がバクバクしているとか、パワハラ上司にガミガミ怒られることを想定しているからとかそういうわけではない。やることがなくて、でもそんな状況は許されるものではなくて、でも何をどうすればいいのか分からない。結果、何も出来ていないのに1日が終わってしまうことが何十回も繰り返されていること、名古屋に移ってきてそろそろ半年が経とうとしているのに何も成長していない状況に心底緊張している。そろそろ課長あたりから「君は全然働いていないから、明日から会社に来なくてもいいよ」と言われるかもしない。完全なる妄想だけど、一瞬でもそんなことを考えてしまうと一気に身体が強張って、普段通りに動くことが出来なくなる。一挙手一投足が昭和のロボットみたいにぎこちなくなる。すると肩や背中が凝ってきて、それが徐々に心の余裕を奪っていく。視界が狭まっていくなかで思うことは、「私は結局のところ、今の仕事に対してなんの興味も持てていないのだよな」という厳然たる事実。それは今更考えてもしょうがないこと。世間のみんなはやりたくもない仕事をやって銭を稼いで、命を繋げているのだ。私だってそこの所は我慢して労働するものだ。という常識が世間で罷り通っていることは承知している。その歪みきった感覚を受け入れようと努力もしている。でも、人生は一回こっきりなのだし、好きなことを目一杯しなくていいのか?という疑問にぶつかる。その疑問にぶつかるたび、「自分にも人生を投げ打ってまで熱中できる物事があったらよかったのに」という諦めにも近い悔しさが込み上げてくる。私には全人生をかけてまでやってのけたいことがないのだ。今までこなしてきた部活や習い事は、所詮は趣味の範囲内で、それを徹底的に極めたいと思ったことはなかった。ただそれは退屈な日常に少しでも変化を持たせるための、一時凌ぎのイベントごとだったのだ。

 

 

久しぶりに文章をスマホで書いているから、いつもと筆のノリ方が違って面白い。現状は仕事のよく分からないぶぶん、先輩だったらさっさと受け流してしまいそうな瑣末な事柄に足を掬われてどうにかなってしまいそうなのに、文章を書き進めていくうちに、「実はこんなことを考えていたのか」ということがだらだらと頭から漏れ出てくるみたいに淡々と文章になっていくのが面白い。いつもこの日記の文章は計画立てて書いているわけではない。書き出しをちょこっと考えて、そこからはひたすらにキーボードをかたかた打ち込んでいるだけ。そこには純粋な思考が挟むような余裕はなくて、じゃあこの文章を書いているエンジンみたいなものは一体どこに存在するのか?私には皆目見当もつかない。

 

 

抽象的なことばかり書いているので、読んでいる方は退屈しているのではないかと思って、今日の出来事を出来る限り具体的に書いてみる。しかし、あまりにも具体的に書きすぎてしまうと一般的な人であったら引いてしまうぶぶんがあることは承知しているので、ある程度ブレイキをかけて書くつもりである。書くつもりである、と書いたが、実際はそんなことを考える余地もなく書き続けている。一度文章を書き始めたら思考が入ってくる余地は殆んど無くなっており、ただひたすら指の動きだけが眼前で艶めかしく繰り広げられているのだ。

 

 

いつものように多少寝坊しながら起きて、だるい体を電車に押し込んで、たどたどしい足取りで会社まで行って、午前は暇。他の部の先輩から仕事を頼まれたりするのはとても珍しいことで、それ(完全なる事務仕事)を淡々とこなしていくうちに暇すぎて騒ついていた心が安寧を取り戻していくのが分かる。こんな簡単な作業、30分もあれば終わってしまう。でもこの作業が終わってしまったら暇になって、何もしないでいると周りの人々から、「あいつまたサボっているよ」と思われてしまうかもしれない。なので、ぬるぬると作業を進めていたら昼になった。こんな退屈な時間を積み重ねていって、私は退屈な人間に成り下がっていくのだろうな。先輩は今日も仕事に追われていて、声をかけるタイミングがよく分からなかった。昼ごはんは課長と二人っきりで食べた。未だに天気の話以上の踏み込んだ会話が出来ない。こちらから話を振っても一言しかラリーが続かない。どちらかが悪いという話ではない。生きていると往々にしてうまく歯車が噛み合わない時があって、それが私と課長の間で起きているだけだ。歯車がうまく噛み合わないことに対して何か努力しているのか?すいません、今のところはこれといった対処法が思いつかなくて何もしておりません。そりゃ、なにもしていなかったらなにも変わりませんわな。自分から物事を変えようとしない限り、目の前の景色は変わらないぜ。

 

 

昼過ぎからもぬるぬると仕事を進める。ぬるぬると仕事を進めていたら定時になっていた。少しまったりしてから、新栄の「名古屋Vio」へ。

 

bigpopmonster.hatenadiary.jp

 

人生の節目節目、結構しんどい時に佐々木亮介のライブを観て大分救われているんだよ。

 

 

家に帰ったら22時を過ぎていて、「水曜日のダウンタウン」の逆説クイズという総集編を眺めていたら1日が終わった。明日もふんわりと過ぎていくんだろうな、寂しいよ私は。

 

 

13,931歩