眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

8月最後の休日、9月最初の休日

季節はすっかり秋めいている。朝に外に出掛けてせいもあるだろうが、体を焼き尽くすようなごりごりの暑さは影を潜めたようである。時折吹き抜ける風がこのうえなく心地よくて、「ああ、もう夏は終わるのかも」と少し寂しい気分になる。今年も茹だるような暑さをそこまで経験しなかった。事務仕事が多いせいもあるだろうが、客先へ赴く際に車を使うことが出来たのも大きいだろう。今年も無事、この馬鹿みたいに暑い夏を越せそうでほっとしている。あと少しで、夏が終わる。

 

 

午前十時の映画祭という企画がある。これは昔の映画をでっかいスクリーンで観てみようという趣旨の企画で、結構前からやっていたらしい。その存在は知っていたけれど、重たい腰をなかなか上げることができずに今日まで来てしまった。あと少しでこの企画が終わってしまうということを知り、急遽席の予約をして、土曜日に行ってきた。「ローマの休日」という映画史に残る名作を今回選んだのですが、実はこの作品を一度も観たことがありません。何度かレンタル屋で借りたり、BSで放映されてたのを録画はしていたけれど、気が乗らずに一度も経験しないままこの年まで生きてきたわけで。今回が「ローマの休日」初鑑賞だったわけですけれど、......いやはや最高でした!!!ストーリーの完璧さもさることながら、オードリー・ヘプバーンが可愛すぎて、その所作を眺めているだけでもこの映画がこの世界に生まれてきた価値は存分にあると思います。2時間弱の映画だったんですが、もうあっという間に感じられるくらい熱中してしまいました。ああ、こんなにも素晴らしい映画であることを知っていたらもっともっと何度も、思春期の感性が鋭い時期に眺めていたのにな、と思うくらい後悔してます。当分は過去の名作で素通りしてきた映画を観てやろうという気分です。ああ、もっと前から観ておけばよかった!!

 

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映画が終わったのが12時過ぎで、お腹が空いていたのでやまやというもつ鍋のお店で明太子食べ放題を初体験してきました。このお店、定食を一品でも頼むと卓上の明太子と高菜が無料で食べ放題、ということで、えんえんと明太子とご飯を食べていました。はああ、終わりを気にすることなく明太子を食べていられる幸せよ。思わず食べすぎてしまい、店を出る頃には少し凹んでいたお腹がまたぽっこりと出てしまっていました。そしてお昼のこの蛮行のせいで、後々の休みにヒビが入ろうとは......。

 

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その後にカフェにでも入ってのんびりしたい気持ちもあったんですが、お腹があまりにもパンパンで「眠い」気持ちに支配されていたので、お昼ご飯を食べたらそそくさと家へ帰りました。本当はそのままゴルフのレッスンに行こうと思っていたんですけれど、眠気ともに疲れもどっと出てきてしまったもので、家に帰るのが最善策だと考えました。で、家に帰って何をしていたのかというと、最近読んでいてハマっている「」をだらだらと読んでいました。いつ終わるとも知れぬ迷宮を彷徨い続け、頭がおかしくなりそうになりながらも、迷宮の途中で見つけたホテルを自分が過ごしやすいように改良を施していく主人公の健気さに心打たれるとともに、いつまでも続いていきそうな迷宮、という設定がとてつもなく甘美で、そんな妄想を小さい頃によくしていたよな、とか思いながら、少し眠くなってきた、僕はちょっと現実に疲れてしまったんだよ。といった感傷的な気分を抱えながら布団で横たわっていました。.........はっ、と起き上がると辺りはすっかり暗くなっており、時計を確認すると20時をとっくの昔に過ぎているようでございまして。やってしまった、というのが第一感想。先週と同じことをしてしまった、時計をいうのが第ニ感想。そのあとはどうにかして今日という貴重な休みを取り戻さねば、と奮闘しようとしたのですけれど、夕飯を食べる間も無くまた睡魔に襲われてしまって。次に起きたのが翌日の午前11時というていたらく。最近、休日に睡眠過多の状態が続いており、自分は何らかの病気に罹っているのではないか、と心配で心配でたまりません。こんなあっけない感じで9月を迎えてしまったことがこのうえなく恥ずかしい。寝すぎてしまったせいで、syrup16gのチケットも取り損ねてしまったし、寝すぎて頭がぼーっとして、これは金曜日の頭痛の再来か?と不安で不安で仕方がありませんでした。昨日だって頭が痛く痛かったから頭痛薬を飲んだっていうのに、いつまでこの頭のズキズキとした痛みは私のことを痛めつけてくるのでしょうか?そんなことをぽわぽわ考えながら、何をするでもなくぼんやりと時間を過ごしておりました9月最初の休日。そろそろ返却期限が近づいている本を返さなければならないのに、それを返しに行くほどの体力も残っていないとはなんたる恥ずかしさ。そして今日も外に出て映画に行く段取りを取ってしまったので、どんなに体がだるくても外に出ないといけないのです。少しだけ、ほんの少しだけ午睡をして、お昼にビビン冷麺を食べてから、14時ごろに外に出ました。

 

 

ああ、日が出ているというのにすっかり空気が秋めいている、なんていうんだろうか、呼吸をしていても体力を奪われることのない安心感が体を包み込むような、そんな感じです。電車を乗り継いで、トコトコと歩き、目的の映画館に着きました。今日鑑賞するのはクエンティン・タランティーノ監督作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」です。前作「ヘイトフル・エイト」を新宿のとある映画館で観てから、彼の新作をどれだけ待ち望んだことでしょうか。「ヘイトフル・エイト」を観たのは私がまだ社会人一年生のペーペーの頃で、社会の右も左も分からない状態で、毎日が不安で不安でしょうがなかった日々です。その頃に現実逃避でよく足繁く通っていたのが新宿のとある映画館で、そこで観たたくさんの映画の中でも、特に「ヘイトフル・エイト」は印象に残っています。スコーンと分かりやすい映画などではなく、じわりじわりと追い詰められていく感じを当時の私と重ねながら観て、正直苦しくなった覚えがあります。次の日にも仕事があるのに、どうしてこんな遅い時間まで映画を観ているのだろう、ということをぼんやり考えながらスクリーンを眺めていました。あの映画を観て私の人生が劇的に変化したわけではないですが、クエンティン・タランティーノという男に魅了され、その後彼の作品を何本も観て、映画の面白さにはまっていきました。映画の原風景、ということで思い出すのが新人の頃に観に行ったクエンティン・タランティーノの映画です。あれが私にとっての、ほんの小さな転換点だったと記憶しております。それからクエンティン・タランティーノの新作をどれほど待ち望んだことか。初めて「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が公開される、というのを知ったのが今年の頭かな。しかもキャストがレオナルド・ディカプリオブラッド・ピットという2大巨頭俳優の競演。期待してしまうでしょう、これは。しかもワンス・アポン・ア・タイム~というのはピロウズのベストアルバムの題名で、元をたどれば「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」という昔の名作だそうで。ハリウッドで、西部劇で、過去の殺人事件をモチーフにして、ってタランティーノの得意分野じゃないですか!もう期待満々で観に行きました。.......................一緒に姉と母も観に来てもらったんですけれど、たぶん御二方は退屈したんじゃなかろうか。これ、映画のモチーフとなった殺人事件の事や、西部劇、1969年という時代背景を知っておかないとよく分からない映画じゃないか。特に映画の重要なところに関与してこないぶぶんがだらだらと長く続いていたりして(そこがまたたまらなく好きなところではあるんですけれど)、レオナルド・ディカプリオブラッド・ピット目当てこの映画を観に来た人は肩透かしを食らったんじゃないんでしょうか。正直に申し上げますと、私もこの映画の幾つかの場面でちょっと退屈してしまいました。それでもズイショズイショで光るディカプリオとブラピのかっこいい演技、西部劇で出てくるJulia Buttersちゃんの可愛くて芯のある演技、台詞を忘れてしまって自信を無くしてしまうディカプリオ、それをなんとか挽回しようと演技して監督から「最高だよ!」と褒められて泣くディカプリオ。話の本筋とは関係のないぶぶんで素晴らしいところが多すぎて、とてもじゃないけれど一回だけでこの映画の面白さ素晴らしさ全てを把握するのは難しい。実際の話ではディカプリオ演じるリック・ダルトンの隣に越してくる今が旬の女優シャロン・テートが殺されるという話を題材にしている映画なんですけれど、それをタランティーノはどのように演出するのか......この映画の肝になるぶぶんなので明言は控えておきますが、最後はあれでしかありえないですし、最後に「Once Upon a Time in Hollywood」というクレジットがいい塩梅でのっかかるんだよな。最高。この映画を映画館の大きなスクリーンで観ることが出来て幸せです。でもこれ、映画の題材になっていることをある程度知っておかないとあまり楽しめない内容であり、そこまで明るい映画でもないので、カップルや家族と観に行くような代物ではないです。出来れば一人、ポップコーンを片手に、細かい演出をにやにや見ながらのんびり過ごしたい映画ではありますね。タランティーノは10作品を作り終えたら監督を引退するという悲しい決心を口にしておりまして、もし今作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」がヒットしたら今作で引退するとも言っているそうで。そんな悲しいことは言わないでよ~、もうちょっとあなたの頭の中を覗かせてください、といった心境なのですが、はてさてどうなることやら。「スタートレック」の新作の監督をする、という噂も出てきているそうで、どうなるか楽しみでもあり寂しくもあります。何はともあれ、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は2019年を代表する一本なので、もしお金と時間に都合がつく方は、一回でもいいから映画館で観ていただきたいと思います。私も今回だけでこの作品を楽しみ切れたつもりはないので、今月中にはもう一回観に行きたいと思います。あとはタランティーノの過去作品をもう一回観なおしていこうかな。いやはや、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は期待を裏切らない、最高の映画でした。

 

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夕飯は名古屋駅の味仙で。お腹が空いていたので、調子に乗って台湾ラーメンを大盛りで頼んだら、挽肉てんこ盛りで満足しました。今まで矢場町近くの味仙で満足していたんですけれど、台湾ラーメンのおいしさ、小袋のおいしさ、接客のよさ、どれをとっても名古屋駅の方が素晴らしいや。ということで当分は大須に行かなさそうな予感。

 

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途中で贔屓にしているお店で塩パンや米パンを買って、ほくほくした気持ちで家に帰りつきました。21時30分過ぎでしょうか。先ほど鑑賞した映画のインパクトが強すぎて、とてもじゃないですけれど読書の続きをしようとは思えませんでした。今度の水曜日にライブを観に行くthe HIATUSをゆるーく聴きながら、今後のライブのスケジュールをチェックしておりました。行きたいライブのチケットがまだ確保できておらず、一般発売日はいつだろうな......と確認していたら、まさかの次の土曜日10時に集中しておりました。ざっと5つほどのライブチケットの発売日が土曜日に重なっているだなんて。どれもすごく行きたいライブなのに。クロマニヨンズだって、髭男だって、すごくすごく行きたいのに。その全てにイケないジレンマ、選択を間違えたらそのどれもに行けない地獄。もうそろそろ寝ないといけない時間なんですけれど(現在時刻:2019年9月2日0時42分)、しっかりと計画を立てたいから、今日は完徹かな...。冗談です、あと数分もしたら眠気で一気に寝てしまいそうに今日も疲れ切ってしまいました。まだ、土曜日にほとんど一気飲みで片してしまった酒(ビール)の勢いが残っているのでしょうか、体がだるいです。明日もだるい一日になりそうなので、すこし時間は遅くなってしまいましたが、そろそろ寝ます。明日から5日間頑張ったらポルノグラフィティのライブが待っているぞ。その前にピロウズフラッドという夢の対バン、ハイエイタスの初ワンマンが待っているという謎に充実した一週間を存分に楽しんでいきたいと思います。早く仕事に慣れないかな......。