眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

陽はまたのぼり、日々は繰り返すはずだ

今の会社に入社してそろそろ5年目になる。研修に次ぐ研修で、一つのところに留まるということがあまりなく、じっくりと腰を据えて仕事をすることのできなかった4年間だった。新しい職場に配属されたときは何もかもが新鮮だし分からなく、あたふたして2,3ヶ月が過ぎていく。それから少しずつ仕事の仕方や知識を覚えていき、スムーズに仕事を進められるようになってくる。しかし、営業に配属されてからというもの、きちんと指導をされることなく時間だけがただただ過ぎていった。どうしたらよかったんだろう。仕事の進め方などについての指導は一切無く、簡易な事務仕事を雑な説明をして「やっておけよ」と投げつけられ、それを粛々とこなしていく日々に何の意味があるのだろう。これでは先輩方の事務処理マシンになったようで、そのことを意識すると凄く悲しくなるので、普段はあまり考えないようにしている。すると表情筋は次第に衰えていき、感情の起伏も殆ど無くなっていき、無味乾燥な日々がえんえんと続くような感じがする。明るい未来なんて思い描くことはできず、ただただ絶望感に打ちひしがれるばかりだ。そんな日々を過ごしながらも、なんとか平静を保ち続けることが出来ているのは「ライブ」という存在が私にあったからだ。仕事で溜めてしまった鬱屈した感情を、たまのライブで発散している。爆音に身を預けて、好きなように身体を揺らしていると強張った心がするすると解けていき、落ち着いた気分を取り戻すことができる。ライブがあったから、ライブに行くだけの体力が残っていたから、東京という寂しい街でこれまでなんとか生き抜くことができたし、悲しい結末を迎えることなく4年間を過ごすことが出来た。音楽には感謝しかない。