眠たげな猫の傍で

眠たげな猫の傍で

世界の果てで眠っていたいな

181日目「正解か不正解か」

大学を卒業して、自分がどのように働いていくのか、ということを学生の頃の自分はうまく想像することができなかった。働くということを考えるとき、思い浮かぶのは自分がアルバイトをしていた職場の人たちで、その人たちがどのようなところで深く苦悩しているのかということまで、考えの浅い私には分からなかった。

 

 

会社に入り、働き始めると、働くということが如何に曖昧で余白の多いものなのかということが嫌というほど思い知った。そして、学生の自分が予想もしていなかったようなことで苦しめられることが多かった。学生の頃には出会わなかった類の人間と一緒に仕事を進めるようになり、非常に面倒な思いをした。一方的に話しかけられ、言われたことの殆どが分からなくて質問をしようとしたら、「さっさと仕上げろ!」とどやされることは一度や二度ではなかった。酷いときは、責任の重い仕事を少ない資料の中でやらされ、「分からないんだったら俺じゃなくて他の人間に当たるんだな」と言われ、当時は職場の人と打ち解けられておらず、一人でもがき苦しんでいた時に向けられた冷酷な視線を忘れることはないだろう。新人を指導する立場に置いてはいけないようなハズレに二度も当たってしまったばっかりに、一時は休職をして心を休めていた。

 

 

bigpopmonster.hatenadiary.jp

 

 

休職を終え、適切な配置転換がされたかというと、特にそういうことはなかった。「〇〇は仕事が与えられていないから、上手くいかなかったのだな」と安易なことを考えた上司は、職場の中でも一位二位を争うほど忙しい部署に私を配属した。たくさんの仕事を任されてこなしていくうちに、仕事を覚えるとでも思ったのか。上司の思った通り、休職する前に比べたくさんの仕事を任されることが多くなった。しかし、中を開けてみるとどれも酷い雑務で、ただただ量をこなしていくしかなかった。そして、そんなしょうもない雑務に対して適切な説明を施されないまま、仕事をやらされることが多く、大変に滅入った。「いつまで自分はこんなことをやっていなければいけないのだろうか......」苦悩する日々は続き、冷凍庫にしょうもないことでどやされた日は勢いで会社を辞めたくなった。しかしまだ会社に残っている。私は選択を誤ってしまったのだろうか。

 

 

一日中天気が悪かったせいか、今日は体調が悪かった。昨日の夜に薬を飲み、早く寝たというのに、仕事をしているときは不安で押し潰されそうになった。特に先輩からかわいがりを受けているわけでも、重圧のかかる仕事をしているわけでもなかったのに、一日中緊張していた。先輩の些細な言動にびくびくし、安心する時間が無かった。東京のは非常に低気圧で、天気のサイトでは爆弾マークが不敵にピカピカ点滅していた。ずーーっとデスクに向かっていて身体が鈍っていたのも今日の心と身体の不調を後押ししたのだろう。たまらなくなった私はさっさと仕事を終わらせるとやいなやジムに向かい、全力で身体を動かした。せっせと身体を動かしていると、強張っていた身体がするすると解けていき、好調のときの私に戻ることができた。家に帰り、21時を過ぎていることを実感すると、「明日も昨日や今日みたいな一日になるんだろうな。本当にこんな時間の過ごし方をしていていいんだろうか......」と何回悩まされたか分からないほど悩んできた悩みと対峙することになった。......今日も早く寝よ。